風光明媚な三河湾国定公園内にある竹島は、蒲郡のシンボル的存在で、長さ387mの竹島橋で対岸と結ばれています。八百富神社は縁結びの神様をお祀りしており、竹島橋は縁結びの橋といわれています。カップルやご夫婦で橋を渡る場合には、仲良く手をつなぎながら距離を開けずに歩いていきましょう。
対岸を振り返ると見えるのが、蒲郡クラシックホテル(写真：右上)。約100年の歴史を刻む外観も内観もクラシカルな雰囲気が漂う格式あるホテルで、経済産業省の近代化産業遺産に指定されています。
小高い位置にあるホテルは、島全体が見渡せるビュースポット！毎年4月下旬から5月上旬にはつつじ祭りが開催され、約3000本の見事なつつじが咲き誇るつつじの名所でもあります。
更に橋を進むと、島全体が八百富神社のご神域となるため島の入口に鳥居があるのです。そして、鳥居をくぐると101段の石段があり、のぼった先に休憩所(八百富神社の資料の展示やお手洗いも有)や手水舎、5つの神社があります。嬉しいことに5つの神社全てに参拝すれば、一度にたくさんの幸せが訪れるとも！
島の中心に鎮座するのが八百富神社です。平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人の藤原俊成が三河守のときに、1181年に竹生島より御祭神である市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)を勧請し創建しました。日本三大弁財天の江の島(神奈川県)、竹生島(滋賀県)、厳島(広島県)とともに日本七弁天の１つとされています。開運・縁結び・安産にご利益があります。
本殿には、お金がたまるとされる福種銭(ふくたねせん)があります。ご祈祷された5円玉が入っているので、実際にこのお金を使って下さいね。使うことによって、福徳やご縁が自分に戻ってくるそうですよ。福を授かったらお礼参りをして、新たな福種銭をいただきましょう。
実は、101段の石段をのぼり最初の鳥居の正面にある神社が宇賀神社。御祭神は穀物の神様の宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)で、商売繁盛にご利益があります。
5つの神社が境内にありますが、参拝の順番は特に決まっていないので、お好きな神社からお参りしましょう。
鳥居の左側、宇賀神社から振り返った場所に鎮座するのが大黒神社で、御祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)。福の神様で、商売繁盛・経営にご利益があります。
そして、境内を更に進むと左手側に神馬の像があり、すぐそばに千歳神社があります。八百富神社を創建し91歳まで大変長生きされた藤原俊成をお祀りしており、長寿・勉学にご利益があります。
最後にご紹介する神社は、八百富神社の左側の道を更に進んだ先に鎮座する八大龍神社。御祭神は豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)で、海の神様・雨乞いの神様です。家内安全・夫婦円満・厄除けにご利益があります。
可愛らしいお守りもたくさんあり、縁結びの神社として恋むすび守も人気です。御朱印は、八百富神社と八大龍神社の2種類が用意されています。
そして、おみくじは、おみくじの中に幸せを招く一言守が入った男みくじ・女みくじも人気ですが、「大大吉」という全国的にも珍しいおみくじをひけるかもしれない…というおみくじがあるのです！
それは、六角柱のおみくじ筒を振り、でてきたおみくじ棒の番号を神社の方に伝えるタイプのおみくじ。大大吉のおみくじの内容もありがたいのですが、こちらで更に嬉しいことがあるかもしれませんよ。
大大吉はもちろん、吉凶どんなおみくじであっても、神様や周りの人に感謝しながら、日常生活を送る心得としておみくじの内容は大切にしていきたいものですね。初詣や何かふと思った時などに、八百富神社でおみくじをひいてみてはいかがでしょうか？
参拝した後は、周囲約680m、標高約22mほどの竹島の周りを散策しましょう。参拝とあわせ島の沿岸半分をのんびり散策すると、所要時間は40分～50分ほど。八大龍神社の右側に続く道を下ると、竹島橋反対側の竜神岬へ。沖合には三河大島なども眺められ、岬から広がる景色は開放感いっぱいです！
整備された遊歩道があるのは竜神岬から右側のルートです。暖帯に広がる照葉広葉樹に島全体がおおわれ、学術的に高い価値をもつ貴重な植物体系を有します。それらを保護する目的から、昭和5年に島全体が国の天然記念物に指定されました。
島の植物や遠くの海、砂地、ゴロゴロした岩場など、竹島の自然をたっぷり満喫しながら竹島橋まで戻りましょう。対岸とは約400mしか離れていないのに、植物などの様子が異なっていて興味深いですよ。
さらに、竹島は夕日の絶景スポットなんです！そして、夜には橋がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気が味わえますよ。日の出も綺麗なので、初日の出を見に来る初詣の参拝客にも人気です。
竹島周辺には、展示内容はもちろん展示方法が個性的で面白いと話題の竹島水族館や複合リゾート施設のラグーナテンボスなど、みんなで楽しめるレジャースポットがたくさんあります。
また、蒲郡市は蒲郡温泉や三谷温泉など温泉地も多く、地元三河湾でとれた新鮮でおいしいお魚を提供するお店がたくさんあるので、竹島を巡りながらのんびり宿泊して過ごすのもおすすめです。
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(2024/4/27更新)
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