それもムスビ!?東京・高木神社の御神徳とキュートな授与品が注目の的

それもムスビ!?東京・高木神社の御神徳とキュートな授与品が注目の的

更新日:2017/02/14 16:24

織笠 なゆきのプロフィール写真 織笠 なゆき トラベルライター、御朱印収集家、狛犬愛好家
墨田区押上、東京スカイツリーを見上げる住宅街の一角に、高木神社という神社があります。御祭神は「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」。それほど広くはない境内ですが創建は応仁2年(1468年)と古く、地域の人々の崇敬を集めています。
この高木神社、御朱印や御朱印帳、お守りなどの授与品がとってもキュート!女性を中心にその人気が高まっています。そんな授与品や、境内の様子などをご紹介していきます。

「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」を祀る古社

「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」を祀る古社

写真:織笠 なゆき

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室町時代から、地域の鎮守として崇敬を集めてきた高木神社。その名前から、全国の「高木」姓の方やアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」の高木雄也さんのファンの間では知られた存在ですが、この名前は御祭神の「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」が「高木の神」とも呼ばれていることに由来しています。

高皇産靈神は天地のはじめに高天原に現れた造化三神のうちの一柱で、高天原から地上に降り立った天孫・邇邇藝命(ニニギノミコト)の外祖父に当たります。高天原の最高司令神のような立場であり、天孫降臨の際にも指揮をとったことから、高皇産靈神が本来の皇祖神だとする見方もあります。「万物生成」「心願成就」「交渉・相談事がまとまる」などの御神徳があります。

「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」を祀る古社

写真:織笠 なゆき

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車いす用のスロープや祭りの写真掲示など、あちこちに心配りが感じられる境内はとても居心地がよく、癒しのひとときを過ごすことができます。

弘化2年(1845年)という銘の入ったこちらの狛犬は、左右一対に阿吽の区別がないもの。両方とも人懐っこい笑顔のような表情で出迎えてくれますが、毛流れなど細かい部分は対称ではないので、興味のある方はじっくりご鑑賞ください。

注目を集める御朱印と御朱印帳

注目を集める御朱印と御朱印帳

写真:織笠 なゆき

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こちらのキュートなオリジナル御朱印帳は、京都の御朱印帳専門店「麗聲堂」で奉製されたもの。1冊1,500円で全3色、中央の紫色のものが特に人気とのことです。

御祭神が高皇産靈神(タカミムスビノカミ)だから、おむすびの柄。単なるダジャレではなく、そもそも「おむすび」の語源は先にご紹介した「造化三神」だという説があるんです。「ムスビ(元はムスヒ)」には“天地・万物を生成する働き”という意味があるのだとか。

大ヒット映画『君の名は。』の中でも、主人公・三葉の祖母が「水でも米でも酒でも、人の身体に入ったもんが、魂と結びつくこともまたむすび」と話しています。おむすびのモチーフは、かわいいというだけではなく、実は“さまざまな結びつきの象徴”としての意味を持っています。

注目を集める御朱印と御朱印帳

写真:織笠 なゆき

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御朱印帳は、裏表紙にも大きなおむすびが。透明のカバーがついていて、中にはおむすびをワンポイントにした吸い取り紙がセットされています。

注目を集める御朱印と御朱印帳

写真:織笠 なゆき

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御朱印にももちろん、おむすびの印。こちらは1月上旬にいただける「新春用」のものですが、節分や例大祭などの折にはやはり期間限定の組み合わせになるようです。詳細は、ページ下部【この記事の関連MEMO】より、高木神社公式サイトをご確認ください。

“ムスビ”つながり、他にもあります!

“ムスビ”つながり、他にもあります!

写真:織笠 なゆき

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高木神社のおむすびモチーフは、他にもいろいろなところに使われています。写真は、御朱印を拝受したときに一緒にいただける「むすび石」。小さな石がおむすびのように加工されていて、思わず人に見せたくなるかわいらしさです。通常は白いものが一つですが、新春用御朱印の期間のみ薄ピンク色のむすび石をセットにしていただけます(平成29年に実施。翌年以降は公式サイトで確認を)。

“ムスビ”つながり、他にもあります!

写真:織笠 なゆき

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こちらは、おむすびの形の「むすび絵馬」。絵馬掛けもおむすびの形というこだわりよう!しかも、絵馬を“掛ける”ではなく“むすぶ”ようにできています。ちょっとだけ、お弁当箱におむすびを詰める気分になるかも?

その他のお守りや破魔矢も、とってもキュート!

その他のお守りや破魔矢も、とってもキュート!

写真:織笠 なゆき

高木神社には通常の白い破魔矢の他に、神社オリジナルのピンクの矢があります。その名も「幸せ御守矢」。キラキラハートのチャームがついた、お部屋の女子力がアップしそうなデザインです。

その他のお守りや破魔矢も、とってもキュート!

写真:織笠 なゆき

お守りも、おむすびを2個あしらった「おむすび御守」、キューピットを連想する矢とハートのモチーフの「結び矢」、根付のように使えそうな「しあわせむすび」(写真)など、かわいらしいものがいっぱい!

参拝の折には、ぜひ授与所を訪れてみてくださいね。

東京スカイツリーとの共演ビューポイント

東京スカイツリーとの共演ビューポイント

写真:織笠 なゆき

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境内のある一点からは、写真のように拝殿と東京スカイツリーを一緒に写真におさめることができます。一番右の大きな木は、初夏に淡い黄緑色の小さな花を咲かせる大楠。墨田区の保護樹木にも指定されています。その生命力にあやかれるよう、一緒に写してみてはいかがでしょう。

東京スカイツリーとの共演ビューポイント

写真:織笠 なゆき

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境内から東京スカイツリーを撮るためのビュースポットは、このように分かりやすく表示してくださっています。地面に置かれた白い足マークの上に乗れば、一つ上の写真の構図で簡単に撮ることができますよ。

“ムスビ”の御神徳を求めて、高木神社へ

今日、“ムスビ”という言葉は縁結びの意味合いが強くなっていますが、高木神社の御祭神・高皇産靈神の御神徳が「万物生成」「心願成就」「交渉・相談事がまとまる」ということを考えますと、男女問わずビジネス面で成し遂げたいことがある方にも、さらには「仕事も恋も頑張りたい」という方にも、おすすめしたい神社です。おむすびのモチーフは、海外からの観光客の方にも喜んでもらえるかもしれませんね。

高木神社へのアクセスは、東武スカイツリーライン「曳舟駅」から徒歩約5分、または東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上〈スカイツリー前〉駅」から徒歩約7分です。東京スカイツリー観光などとあわせて巡ってみてはいかがでしょうか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/12 訪問

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