写真:岡本 大樹
地図を見るハチスカザクラは漢字だと蜂須賀桜となりますが、この名前は徳島藩主であった蜂須賀氏からとられています。というのも、ハチスカザクラは江戸時代には徳島城の中にあったからです。
その後、明治時代初期に14代藩主の蜂須賀茂韶(もちあき)が家臣であった原田家当主に譲ったという歴史があり、現在は原田家住宅の庭で見ることができます。
写真:岡本 大樹
地図を見るハチスカザクラはカンヒザクラとヤマザクラの一代交雑種のカンザクラ。近年伊豆を中心に人気が出てきている早咲きの桜、河津桜と似た特徴を持っています。
その大きな特徴は色。一般的に知られる桜色よりも少し濃いピンクはとても可愛らしく、オトメザクラ(乙女桜)と呼ばれることもあります。
写真:岡本 大樹
地図を見るそして開花時期は少し早め。徳島でソメイヨシノが咲くのは、3月の下旬〜4月の上旬。場所にもよりますが、ピークは例年4月の1週目になることが多いです。しかしながら、ハチスカザクラはその1ヶ月ほど早く見頃を迎える早咲きの桜なのです。
3月初旬というと四国徳島でもかなり寒いですが、春に少しずつ向かっているということをこの桜は教えてくれます。
写真:岡本 大樹
地図を見るそんなハチスカザクラを見る場所として、最もオススメなのが今回ご紹介する原田家住宅です。原田家住宅の庭には、樹齢約250年を誇る巨大なハチスカザクラの木があるのです。
その立ち姿は見事の一言。樹高があるので、それだけで見応えがあるのですが、低い位置に広がる枝の花も相まって、とても迫力のある様子を楽しむことができます。
写真:岡本 大樹
地図を見るハチスカザクラ自体がとても美しく庭に立っているので、それだけでも充分見応えがあるのですが、原田家住宅は国の有形文化財に登録されているほど価値のあるもの。江戸時代には上級武士の住まいとして使われ、明治15年に城下からこの場所に移築されたのです。
ハチスカザクラを見ることができる場所は他にもありますが、国の登録有形文化財とセットで見ることができるのはこの原田家住宅だけです。
写真:岡本 大樹
地図を見る普段は閉まっている原田家住宅ですが、桜が見ごろになる週末に原田家住宅は一般開放されます。とはいえ、満開とこの週末がピッタリ合うかはその年によって異なるのでご注意ください。
2017年は3月5日前後が満開でしたが、その2年前は3月12日にやっと満開になりました。そのことからもわかるように、見頃には年によってかなりのばらつきがみられます。2018年には遅めの開花となることが予想されていて、開放日は3月2週目の週末(10・11日)の予定です。
写真:岡本 大樹
地図を見る住宅の中からお花見をすることもできるので、ぜひゆっくりと時間を過ごしてみましょう。有料ではありますがお茶とおぜんざいも用意されているので、歴史ある住宅の中でのんびりとお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
写真:岡本 大樹
地図を見るさらに、原田家住宅が一般公開される週末には暗くなってからも見逃せないイベントが開催されます。日没から午後8時までライトアップが行われるのです。
ライトアップされ暗闇に浮かび上がるハチスカザクラは、昼よりも存在感が増しており、妖艶ともいえる雰囲気を醸し出しています。
写真:岡本 大樹
地図を見るライトアップされているとはいえ、暗い中での鑑賞となります。足元には充分注意の上、ハチスカザクラの姿を楽しみましょう。
また庭の中での三脚禁止といったルールはありませんが、撮影する際には他の方の迷惑にならないようにお気をつけくださいね。
写真:岡本 大樹
地図を見る原田家住宅は徳島市の中心部にあるので、そのアクセスの良さも魅力の一つです。最寄駅である「阿波富田駅」からだと徒歩10分程、徳島駅からバスで向かう場合は「かちどき橋5丁目」で降車すれば原田家住宅は目の前。徳島駅からのバスの所要時間は10分弱です。
写真:岡本 大樹
地図を見るハチスカザクラは徳島の早咲き桜です。その桜と徳島の文化財を一緒に楽しめる原田家住宅は、ハチスカザクラの鑑賞場所として文句のつけようがない場所。
木のすぐそばからでも、住宅の中からでも、好きなところから徳島の桜を楽しんでみてくださいね。
住所:徳島市かちどき橋3丁目43
電話番号:088-699-2076
※2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -