世界最高峰の舞台へ!ウィーン国立歌劇場のオペラ・バレエを優雅に楽しむ方法

世界最高峰の舞台へ!ウィーン国立歌劇場のオペラ・バレエを優雅に楽しむ方法

更新日:2018/07/31 14:29

ShinYah シンヤのプロフィール写真 ShinYah シンヤ 音楽・旅行ブロガー、ピアノ作曲家
音楽の街、オーストリア・ウィーンにある国立歌劇場「Wiener Staatsoper」。舞踏会の会場としても使用されるこのオペラ座では、世界最高レベルのオペラやバレエ公演が連日開催され、いつも紳士淑女で賑わいを見せています。そんな劇場での観賞は敷居が高いと思われがちですが、意外と手軽に楽しめるのも魅力の一つ!美しい装飾に囲まれた華やかな世界で嗜む、ちょっとリッチな世界をご紹介します。

公演チケットはHPからの予約がお得!

公演チケットはHPからの予約がお得!

写真:ShinYah シンヤ

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ウィーン国立歌劇場では、公演シーズンとなる毎年9月から翌6月までの間、オペラやバレエ公演がほぼ毎日開催されており、年間開催日数は300日にも及びます。公演チケットは、日本の代理店や旅行会社で手配してもらう事も可能ですが、手数料がかかってしまうのであまりおススメ出来ません。歌劇場の公式ホームページから予約・購入すればそんな心配も無く、また自由に席を選ぶ事も可能です。

サイトは基本的にドイツ語と英語のみですが、一部のページは日本語にも切替可能で安心!クレジットカードで決済し、発行されるブッキングコードを持って開演30分前までに劇場のチケットオフィスで実券に引換えをすればOKです。チケットは公演の2ヶ月前から発売されますが、近年は公演直前になると完売するケースも増えてきていますから、良い席は早めの予約をおススメします。

夜のライトアップは特に美しい!

夜のライトアップは特に美しい!

写真:ShinYah シンヤ

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ウィーン国立歌劇場は、観光客で賑わうケルントナー通りの南端に位置し、旧市街を囲むリンク通りにも面した絶好の立地!地下鉄のカールシュプラッツ駅の出入り口もすぐ近く、ウィーン市内のどこからでも快適にアクセスする事が出来ます。

この立派な建物の完成は1863年。こけら落とし公演ではW.A.モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が上演され、フランツ・ヨーゼフT世が臨席された由緒ある劇場です。間接照明で照らされた夜のライトアップは特に美しく、その堂々たる佇まいはヨーロッパのオペラ座の中でも随一の景観を誇ります。

過去にはグスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウスなど、名だたる音楽家も総監督を務めた他、この歌劇場ではオペラやバレエ公演以外にも「ヴィーナー・オーパンバル(Wiener Opernball)」と呼ばれる格式高い舞踏会も開かれており、上流階級の人々がダンスに華を咲かせるオーストリア国民憧れの歌劇場でもあります。

クロークに荷物を預けてプログラムをGet!

クロークに荷物を預けてプログラムをGet!

写真:ShinYah シンヤ

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入口から中へ入りチケットチェックを受けると、艶やかな大理石の柱や壁面に囲まれた大空間が現れます。所々にあしらわれた彫刻と絵画、そして大階段を見下ろす様に描かれた天井画は、溜め息が出る程の美しさ!派手さを抑えた白と金を基調とした色使いはとても上品で、見るものを魅了します。

この大階段から各座席のあるフロアへ繋がっていますが、ウィーン国立歌劇場のホワイエは複雑な構造をしている為、目的の場所へ辿り着けない事もしばしば…。そんな時は周りにいる係員にチケットを見せて、案内してもらいましょう。親切丁寧に教えてもらえるので安心です。

また彼らの中には公演プログラムを持っている人がいて、その場で購入する事が可能です。5〜6ユーロと手ごろな価格で買えて、旅の記念にもピッタリ!尚、大きな鞄やオーバーコート等は客席に持ち込めない為、必ず低層階にあるクロークに預けましょう。その際チップが必要になるので、小銭のご用意をお忘れなく!

質・音ともに世界最高峰!立見席もあります

質・音ともに世界最高峰!立見席もあります

写真:ShinYah シンヤ

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ウィーン国立歌劇場の講堂は、他のヨーロッパ諸国のオペラ座と同様に馬蹄形をしていて、平土間の客席を囲む様にして小さく区分けされたバルコニー席が並んでいるのが大きな特徴です。キャパシティは2000を越え、ヨーロッパの中でも最大級の規模を誇ります。シーズンごとに入れ替わる、緞帳に描かれた絵画作品も見所の一つです。

座席は細かいカテゴリーに分かれていて、価格は公演によってまちまちですが、下は23ユーロから(2016年度)、上は200ユーロを超える場合もあり、特にオペラ公演で価格が釣りあがる傾向にあります。舞台の眺望や音質を重視したい場合は、是非とも平土間を選ぶべきですが、平土間の周囲に広がるバルコニー席も雰囲気があっておススメ!各ボックスの奥には専用のクロークもあるので、チップを支払って預ける必要が無いのも利点の一つです。

質・音ともに世界最高峰!立見席もあります

写真:ShinYah シンヤ

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また、最も手軽に楽しめる立見席もおススメの一つ。低廉な価格ながら、舞台を真正面に見られる絶好の位置!ここでは場所取りの為、開演の2時間程前から並ぶ必要がある他、席取りの証としてスカーフを持参する様にしましょう。

この美しい講堂で上演されるオペラ公演は、G.プッチーニの「ドン・ジョバンニ」やW.A.モーツァルトの「フィガロの結婚」など、またバレエ公演はS.プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」やP.チャイコフスキーの「眠れる森の美女」など有名な演目も数多く、また毎年大晦日の夜には、JシュトラウスU世のオペレッタ「こうもり」が上演され、高い人気を博しています。

質の高い舞台セットや質の高い音楽にも注目!ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団も兼ねている奏者が奏でるサウンドは、透明感のある弦楽器と迫力の重低音が織り成す世界トップクラスの演奏です。他にも、客席から舞台裏まで見る事が出来るガイドツアーも開催されていますので、興味のある方は国立歌劇場のホームページをご覧下さい。

ワイン片手に美しい社交場で乾杯!

ワイン片手に美しい社交場で乾杯!

写真:ShinYah シンヤ

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ウィーン国立歌劇場での楽しみは、オペラやバレエの演劇だけに留まりません。幕間の休憩時間にはホワイエの社交場に出向いて、紳士淑女に混じりながらグラスワイン片手に優雅なひと時を過ごしましょう!

各階のホワイエには軽食や飲み物の販売カウンターがあって、ここではワインをはじめとする各種ドリンクの他、手軽に食べられる一口サイズのミールも取り揃えており、幕間の短い間でも手軽に小腹を満たす事が出来ます。周囲にはカクテルテーブルが多数用意されているので、ちょっとしたお喋りに最適!壁面の美しい装飾やシャンデリアに囲まれながら、会話に華を咲かせましょう。

ワイン片手に美しい社交場で乾杯!

写真:ShinYah シンヤ

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尚、オペラやバレエ公演の幕間は、公演によっても異なりますが概ね20分程度と短く、そのため休憩時間開始直後に人が殺到して大変な混雑となりますから、ミールやドリンクを求める場合は真っ先にホワイエへ向かう事をおススメします。

さいごに

ウィーン国立歌劇場に訪れる観客の服装は、座席のカテゴリーによってまちまち。正装率はチケット価格が上がるに連れて増えていきますが、反対に安い立見席ではダークジーンズにトレーナー姿の若い男性も見受けられます。とは言え、ホワイエの社交場に集う紳士淑女に混じってワインを飲むには、やはりカジュアルファッションでは浮いてしまいますので、男性女性ともに「略礼装」くらいを目安に服装を選ぶと良いでしょう。

美しい舞台と社交場、そして世界最高峰のオペラ・バレエの鑑賞に、是非ウィーン国立歌劇場へ足を運んでみて下さい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/18 訪問

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