道頓堀の看板というと、戎橋近くの川沿いのグリコのネオンが有名ですが、道頓堀のメインストリート(道頓堀筋)の看板は見るだけで大阪の発想の面白さを体験できます。道の両側から飛び出しいている巨大で立体的な看板。足の動く蟹、てっちり鍋のフグ、たこ焼きを持った8本脚の蛸、ラーメン屋さんの龍の全身像などなど見事です。ここは、上を向いて歩きましょう。
きつねうどんで有名な「今井」の横に10年ほど前に設けられた「浮世小路」があります。幅1.2m全長48mと狭い通りですが、説明には大正浪漫を感じる通りと書かれていて、この小路には、戦前までの歴史あるお店、楽器店「今井」「花月亭」「夫婦善哉」などの店が並び、その歴史、佇を感じる事ができ、ミニミニ博物館。
小路に入ってすぐの所に、可愛らしい「一寸法師大明神」。有名な昔話の『一寸法師』にちなみ、家内安全・商売繁盛・縁結びのご利益がありますから、拝んでみましょう。おみくじをひくと、大阪ならではの楽しさがあります。大阪弁で「今の運勢でっせ」「開運の仕方おしえたる」など、面白くて、笑ってしまうこと、間違いなしですよ!
一寸法師は道頓堀川からおわんに乗って鬼退治にでかけたという、言い伝えがあるそうです。
道頓堀御堂筋には、たこ焼き屋さんの屋台がたくさん並んでいます。大阪の有名な「粉もん」の代表。焼きあがるまでの手際のよさは、見ていて飽きないものがあります。それぞれのお店の特徴があり、食べ比べてみるのも楽しいですね。写真は天かすがたくさん入った「十八番」のたこ焼き、外のカリカリ感が際立っています。
道頓堀筋の御堂筋側にあるレトロな建物が大阪松竹座。1923年(大正12年)に大林組の設計技師木村徳三郎が設計し、1923年(大正12年)建設された日本初の鉄骨・鉄筋コンクリートの映画館。1997年(平成9年)2月に、最新設備を備えた劇場として改築されましたが、イタリアのミラノのスカラ座をモデルにした正面のアーチ型の窓が目を惹きます!今では、歌舞伎・ミュージカルなど幅広く上演されています。
大阪竹松座のすぐそばに、「竹本座跡」の石碑があります。江戸時代初期(1984年)に竹本義太夫が人形浄瑠璃の興行をした芝居小屋の跡。浄瑠璃作者の近松門左衛門と提携し、『曾根崎心中』は大ヒットなったと伝えられています。江戸時代から道頓堀が大阪の芸術の拠点だったことが、分かります。
道頓堀筋から法善寺横丁に入ったところに、水掛不動様として親しまれている法善寺があります。江戸時代初期(1637)に創建。水掛不動(西向不動尊)様に、お願いごとを心の中で唱えながら水をかけるとお願いごとの手助け・後押しをしてくださる、悪い身体の部分に水をかけると治してくださると、言われています。
このため、お不動様は参拝者の掛ける水により、全身苔が生えて緑色一色!手前の二人の童子を男女にみたてて、縁結びのご利益も言われていますから、道頓堀に来た時には、ぜひ水をお不動様に掛けてお願いしてみましょう。
お寺の元境内だったところに、法善寺横丁があり、小料理屋や飲み屋が軒を並べています。織田作之助の小説『夫婦善哉』の舞台になった所ですが、横丁の看板の文字は西が藤山寛美さん、東は3代目桂春団治さんによるものです。
道頓堀は、大阪の代表的な食べ物の名店が多数ある街です。食事などに行く時には、紹介した水掛不動様、法善寺横丁、浮世小路などの大阪の奥深さに触れられる所に、足をのばしてみてみましょう。
楽しい発見がありますよ!
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