ムルマンスクへはモスクワ、サンクトペテルブルクから列車もしくは飛行機でアクセスできます。確かに飛行機ですと、モスクワから約2時間30分で到達できますが、私は列車の旅をおすすめします。
なぜなら、ムルマンスク駅は世界で最北の旅客鉄道駅だからです。ムルマンスクより北には旅客駅は存在しません。長い列車の旅を経て、最北の地にたどり着いた瞬間は静かな感動を味わうことでしょう。
さて、モスクワからはサンクトペテルブルク経由ムルマンスク行きの夜行列車があります。モスクワからは2泊3日、サンクトペテルブルクからは1泊2日の行程です。一般的な2等車(クぺー)は4人1室となっており、ロシア人と気軽にコミュニケーションが楽しめます。
なお、車内は暖房が効いていますので、冬の旅でも心配はいりません。食堂車は値段が高いため、あらかじめ食料を買い込んでから、車内に入ることをおすすめします。
なお、切符はロシア国鉄のホームページから購入できます。
先ほども書いた通り、ムルマンスク駅は世界最北の旅客駅になります。飛行機でアクセスした方も、ムルマンスク駅に立ち寄ってみましょう。
ムルマンスク駅はロシアらしい堂々とした建物です。駅舎の中は長距離列車に乗り込む客で常に混雑しています。駅舎の中には見所はありませんので、線路をまたぐ横断橋に行ってみましょう。
横断橋からは列車をセットにした幻想的な写真を撮影することができます。なお、写真の方角は南になります。
横断橋を渡り、港のほうに進むと大きな船が現れます。これは世界で最初の原子力潜水艦、「レーニン」です。20世紀になると、北極海を冬季でも航行できる砕氷船の計画が持ち上がりました。しかし、砕氷船は力強いパワーを必要とするため、常にパワーが出せる原子力船が必要となったのです。
このような背景があって、1956年、世界で最初の原子力砕氷船「レーニン」が竣工したのです。なお「レーニン」はロシア革命の指導者である「レーニン」にちなんでいます。「レーニン」は1974年に「レーニン勲章」を受賞するなど、当初の役割を立派に果たしました。1989年に現役を引退、今は博物館として港に停留されています。
とても大きな船ですが、地元の方によると原子力砕氷船の中では小さい部類に入るとか。オンシーズンですと、船内も見学することができます。
ムルマンスクで写真を撮影するなら、市の北側にある緑の岬にいきましょう。緑の岬には巨大な赤軍兵士の銅像「アリョーシャ」があります。
「アリョーシャ」は高さ42.5mの銅像で、第二次世界大戦の戦勝を祝って1972年に造られました。鋭い目線の先には敵国であったドイツがあります。
夏に訪れる分には何も問題はありませんが、冬に訪れる際には十分にご注意ください。市街地と比較するとかなり冷え込みます。きちんと防寒対策をしないと、凍傷になる危険性があります。
中心地から団地のほうに向かって歩くと、このような坂があります。坂では地元の子供たちがソリ滑りを楽しんでいます。もし体力に自信がある方は、ソリ滑りにチャレンジしてみましょう。
一番いいのはソリがあることですが、ない場合はダンボールでもいいでしょう。コースは迫力満点! 相当のスピードが出ますので、うまくスピートを殺しながら着地するのがコツです。うまくいかない場合は、地元のロシア人の子供たちに教えてもらうといいですよ。
オーロラが見られると最高ですが、オーロラが見られなくても十分に楽しめる街です。冬ですと−20度を下回る日々が続きますので、防寒対策はしっかりとしてください。なお、ホテルや商店の中は温かいので、ご安心を。
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(2024/4/20更新)
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