写真:万葉 りえ
地図を見る阪急電車といえば、映画化された有川浩さんの小説「阪急電車」でご存知の方もいるでしょう。小説の舞台になったのは今津線ですが、阪急電車は京都〜大阪(梅田)〜神戸という関西の大きな都市をむすぶので観光の際に利用される方も多いはず。
そこで、楽しみにしていただきたい列車があります。それが、神戸線を走る、わたせせいぞう氏イラストのラッピング列車です。
写真:万葉 りえ
地図を見る大都市の大阪と神戸をつなぐのですから、阪急神戸線の一日の運行本数はかなりのもの。そういう訳で、通勤などで毎日阪急電車を利用している地元住民でさえこの列車をまだ見たことがない人がいるというくらいなのです。しかし、観光シーズンには、神戸と嵐山などの京都の観光地をつなぐ列車に使われることもあるのです。
写真:万葉 りえ
地図を見るこの列車の愛称は「爽風(Kaze)」。
イラストには神戸沿線の名所名所が描かれて、さわやかな風が吹き向けていくよう・・・。
このイラストを描かれたわたせ氏は、じつは神戸のお生まれ。幼少期に北九州に移られた後、小学校3年生の時からも神戸でしばらく過ごされたそうなんです。だからでしょうか、地元の人々からも「神戸らしさがよく出ている」と好評なのです。
写真:万葉 りえ
地図を見るイラストが描かれた列車は、外側だけでなく中も丸ごと“わたせせいぞうワールド”。ドアの上も、普通なら広告のスペースになっているドアのそばの額面も、すべてわたせ氏のイラストで統一されています。
写真:万葉 りえ
地図を見るそれだけではありません。中吊りは大事な広告料が入る場所だと思うのですが、そこも全て“わたせせいぞうワールド”一色!阪急さん、太っ腹!
しかも、神戸で出会った二人が、沿線の様々な場所で時を重ねていくさまが描かれていて、心がほっこりする大人のラブストーリーが紡がれていくのです。
神戸ハーバーランドやメリケンパーク。夙川(しゅくがわ)界隈の桜に、六甲山、北野異人館界隈など、中吊りを眺めストーリーを読むと、このままそこへと行きたくなるという素敵な神戸案内にも。
写真:万葉 りえ
地図を見る阪急電車のラッピング列車は神戸線だけではありません。京都線ではもちろん世界遺産の寺社をはじめとする人気スポットが描かれており、国内だけでなく世界中からの観光客が、列車に乗った時からもう京都!
そして宝塚線。まず浮かぶのは宝塚歌劇団かもしれませんが、宝塚は日本の、いえ世界のアニメの神様、手塚治虫氏が過ごした街。手塚治虫氏の永遠のヒーローとヒロイン達が現在のラッピング列車を華やかにしてくれています。それ以外に「スヌーピー フレンズ号」も運行中。こちらの車両も中までスヌーピーと仲間たちの愛らしい姿がいっぱいです。
車両の型式などで列車の外観の色を変えている鉄道会社が多いと思いますが、阪急電車はずーっと前から、この独特のマルーン色のみ。だからこそラッピングが良く似合うのでしょうね。
わたせせいぞう氏のイラストが描かれた神戸線のラッピング列車は、2017年の晩秋まで運行が予定されています。
地元にとっては、京都・大阪・神戸は通勤通学圏。JRだけでなく、様々な私鉄が京阪神の都市をむすんでそれを可能にしています。
京都へ、そして大阪へ、神戸をふくめて阪急電車でたっぷり楽しんでくださいね。
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(2024/4/19更新)
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