写真:成瀬 亜希子
地図を見る会津を代表する伝統的な民芸品「赤べこ」。愛らしい表情をした赤い牛の玩具で、顔の部分に触れると振り子のように動くのがユニークですよね。会津地方で疫病が流行った時、この赤べこの玩具を持った家族が無事だったため、厄除けのお守りとして伝わったそうです。
赤べこの製造元で絵付けを体験できるのが「番匠」。絵付けの体験を始めて30年以上と歴史が長く、1997年には福島県の伝統的民芸品に指定されました。体験スペースが広いため一度に約300名の体験が可能で、春〜夏は修学旅行や社員旅行の団体客で賑わいます。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る1階の体験教室の部屋には、これまで訪れた芸能人や有名人の写真がズラリと並んでいます!最初は修学旅行生のみでしたが、テレビドラマの舞台として放送されて以降、全国各地からお客さんが訪れるようになったそうです。
実際の作業は見本を参考にしながら、赤く塗られた状態のべこに筆を使って目、鼻、胴体の模様を入れていくというもの。見本のようになかなかバランスの良い感じに描けません。ただ自分で実際に作ってみると愛着が湧いてくるのでかわいく見えてきますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る2階も体験教室の部屋ですが、冬になると閑散期になるため職人さんが大量の赤べこを作ります。こちらは自由に見学可能で、職人さんとも気軽にお話することができますよ。赤べこの絵付けのコツなどを聞いてみるのも良いかもしれません。
赤べこは、木型に和紙を何枚も貼って作る張り子(はりこ)というもの。中は空洞で見た目よりも軽いのです。写真はわらぼっちに差し込んだ一つ一つのべこに赤く色付けするという作業。熟練の職人さんの手早い作業には思わず見入ってしまいますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る会津の民芸品「赤べこ」と共によく知られている「起き上がり小法師」。その構造上、倒しても起き上がる動作ができるため七転び八起きの精神を宿すとも言われています。2011年には震災復興の応援アイテムとして注目されました。
飯盛山の麓にある「幸泉小法師」ではお土産コーナー、お食事処の他、民芸品の絵付け体験コーナーがあります。人気があるのは店名にもある起き上がり小法師で、赤べこ、絵ろうそく、塗刀なども選ぶことができますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る起き上がり小法師は、絵の具5色が用意されているので、自分の好きな色を塗って絵付けしていきます。絵の具を混ぜて他の色を作るのもOK。色の混ぜ合わせをまとめたボードもありますので、カラフルな感じにすることもできますよ。
絵の具は厚く塗りすぎないようにするのがポイント!乾かす時間が長くなると、中が完全に乾かずに絵の具が飛び出してしまうこともあるのだそうです。絵の具は洋服につくと落ちないので、参加する時は服装にも気をつけてくださいね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る最後はドライヤーで乾かして完成!通常の起き上がり小法師の他、このフォルムを活かして人気のキャラクターにする人も多いのだとか。子供が夢中になるのかと思いきや、スタッフさんによると「大人の方がディテールにこだわります」とのこと。
その後はお食事処で、会津名物のソースカツ丼や喜多方ラーメンを食べるのもおすすめです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る上品で美しい見た目と堅固なつくりにより、会津の人に長年愛用されてきた「会津漆器」。光沢の輝くお椀やお箸などを、会津土産に購入する方も多いのではないでしょうか。昭和50年には、漆器として全国で2番目に国の伝統的工芸品に指定されました。
天保3年(1832年)、会津漆器の問屋として開業したのが「鈴善漆器店」。現在も職人が会津漆器を作り続けており、店頭には美しい漆器の数々が並んでいます。こちらでは会津塗の技法の一つである蒔絵を体験することができますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る色粉蒔絵は、まず漆用の筆で楓や桜の絵を皿に描いてしばらく乾燥させます。それから絵の上に金や銀などの金属粉、赤や青などの色粉をのせます。最後は皿全体を布でぐるぐる拭きとっていくのですが、なんとそれぞれの色が混ざり合うことなくキレイに入っているのです…!
初めて目にする方は、思わずこの状況に驚いてしまうはず。これは漆の特性である接着性を応用した技法で、粒子の大きさも均一になっているため、色が混ざることはないのだそうです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらは見本のお皿ですが、それぞれのグラデーションが美しくお店で販売している物かと思うほど!漆器ということで紅葉や桜など和柄のモチーフが多いですが、自分の好きな絵を自由に描く人も。アニメのキャラクターなども意外と合っているようです。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る会津の伝統工芸のひとつ「会津絵ろうそく」。梅、牡丹など季節の花が色鮮やかに描かれており、明るく華やかな気分になります。江戸時代には参勤交代の際に絵ろうそくを献上して、徳川綱吉にも喜ばれたそうです。それ以降、法事や婚礼などに幅広く使用されています。
老舗の「小澤ろうそく店」では、制作や販売のほか絵付けの体験ができます。古民家を改装した店内はレトロな雰囲気が漂っており、落ち着いて作業することができますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るこちらが絵ろうそくの見本品。1本1本に色鮮やかな季節の花が描かれており、観賞用として飾っておきたくなります。最近では大河ドラマ「八重の桜」の演出の道具としても使用されたとか!親しい友達や家族へのプレゼントとしても喜ばれそうですね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るろうそくの表面は意外とツルツルしているので、絵の具は水分を抜いて濃いめにつけるのがポイント!花の絵が思い浮かばないという人でも、見本品や花の切手を集めた本など、参考になるものも用意してあるので安心ですね。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る会津を代表する地酒のひとつが、嘉永3年(1850年)創業の「末廣酒造」。7つの蔵からなる嘉永蔵は、江戸から大正までの伝統的な建屋が連なり老舗の風格を感じさせます。会津には様々な近代建築が点在していますが、特にこちらは一見の価値がありますよ。
末廣酒造の蔵ミュージアムでは、酒造見学(無料)に参加できます。朝9時から30分おきに行われており、個人の場合は予約不要ですが団体の場合は要予約ですのでご注意を!
写真:成瀬 亜希子
地図を見る見学コースは嘉永蔵の酒が実際に造られる仕込み蔵、昔の酒造りの道具が並ぶ展示室のほか、貴重な徳川慶喜の書を見ることができる大広間などを周ります。ガイドさんの説明も丁寧でわかりやすく、時々クスッと笑える話も盛り込んでくれます。
特に酒米の説明は、ガイドさんが黒板の前に立つので授業を受けている気分に。酒造りでは酒米の中心にある心白を使用しますが、その割合が多いのが最高峰の山田錦。大吟醸や品評会のお酒によく用いられるそうです。見学の最後に山田錦を使用したお酒も試飲できますよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る見学後はお待ちかねの試飲コーナーへ。山田錦使用の「嘉永蔵 大吟醸」は最高峰なだけあって品のある華やかさです。また、酸味と甘味のバランスが良い「伝承山廃純米 末廣」、季節限定でお米の旨みを味わえる「しぼりたて純米吟醸原酒生」など、7種類のお酒を楽しめます。
最後は会津産の大粒の梅をじっくり漬け込んだ「会津高田梅 実入梅酒」を。一日の終わりに飲んだら癒されそうなお酒です。ガイドさんの「多くの銘柄や飲み方がありますが、自分にとって合うお酒が最高のお酒」という言葉には深く頷いてしまいますね!
会津は民芸品や酒蔵が多いため、それを楽しむための体験や見学が盛りだくさん。絵を描くのが苦手でも自分が手がけると愛着が湧きますし、友人と一緒なら良い旅の思い出になるはず。お酒が苦手な方は、末廣酒造のように歴史的な建物に注目するなどの楽しみ方も。会津に行ったらぜひ色々と体験してみてくださいね!
【※この記事は 東山芦ノ牧温泉誘客協議会 とのタイアップです】
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(2024/3/28更新)
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