いざ尋常に蕎麦屋へ!日本の古刹「深大寺」の魅力に迫る

いざ尋常に蕎麦屋へ!日本の古刹「深大寺」の魅力に迫る

更新日:2015/12/14 19:03

深大寺は皇居から西に約20q、日活、角川といった撮影所、大小様々な映像制作会社が立ち並ぶ調布市の観光スポット。東京の名湧水57選に認定されるほど豊かな水源を持ち、江戸時代の「献上蕎麦」から始まり、現在でもその名が全国の蕎麦好きを中心に刻まれ続けています。そしてもう一つ忘れてはいけないものが「くくりひめの縁結び」。今回はこの二つの魅力に迫ります。

深大寺の歴史

深大寺の歴史
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浅草についで東京二番目の古刹。深大寺(じんだいじ)の名前の由来は、三蔵法師(西遊記)を助けたとされる水神・深沙(じんじゃ)大王からきており、奈良時代に満功上人((まんくうしょうにん)という人物が最初に開基しました。
現在では御年輩の方、御夫婦の方、はたまた外国の方のデートスポットにもなっているようでが、その生い立ちは決して平坦ではありませんでした。

小作人たちの挑戦

小作人たちの挑戦
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「蕎麦を作ろう」
観光スポット深大寺はまさにこの一言から始まっていると言えます。
深大寺地域は昔から土地が痩せており、生活に欠かせない米作りには適していませんでした。そこで江戸時代の頃、当時の小作人たちは豊かに暮らすにはどうしたら良いか考えました。そこで出てくるのが蕎麦作りになります。
蕎麦は土地が痩せていても作る事ができ、小作人たちの並々ならぬ努力、そして良質な水と相まって誰もが認める美味しい蕎麦作りに成功したのです。

そばごちそう門前の蕎麦

そばごちそう門前の蕎麦
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今でこそ日本の国民食となった蕎麦ですが、元々は「献上蕎麦」というぐらい高価な食べ物で、深大寺蕎麦も当初は認知度が低かったようです。ところがある時期、上野寛永寺の大明院法親王という方に蕎麦を献上したところ評価は上々、以来江戸を中心に人気を見せ、大衆のごちそうとしての地位を確立していきました。

そういった歴史を踏まえて、蕎麦をごちそうとして提供しているのが「そばごちそう門前」。店内は広く眺望がきくお店で、暖かい蕎麦茶を出された瞬間から蕎麦への弛まぬ欲求が高まります。麺は喉越し良くツルッんと胃の中におさまっていき、ツユも口に残らず良く作られています。お腹が空いていらっしゃる方は100円で大盛へ、もっとツユが楽しみたければ100円で盛り汁へ。メニューの中には、そばファンケーキといった変わったものもありますので、多彩に楽しみたいという方はこちらの蕎麦屋をおススメします!

小さな社で、小さな縁をくくる

小さな社で、小さな縁をくくる
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こちらの掲載写真は、白山社と呼ばれる社。
非常にこじんまりしていますが、ここには三柱が合祀されています。それぞれ「白山権現」「稲荷大明神」「山王権現」。お稲荷様と比叡山絡みの山王権現は御存じの方も多いかと思いますが、白山権現は別名「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」とも呼ばれ、くくりひめの「くく」は、物事を「くくる」という意味で使われます。ですので、人と人とを優しく丁寧にくくるように縁を結びたい方は、是非こちらにいらして下さいね。

深大寺の四季

深大寺の四季は、春には日和が暖かく体を包み込み、夏は流れる水が涼となる。秋は門前町通りの紅葉が目を楽しませてくれて、冬には辺り構わずまき散らす湯煙が、それぞれ訪れた人々を出迎えてくれます。全国数十万人いる蕎麦好きもただその味を楽しむだけではなく、その穏やかな四季の雰囲気に縁を感じて、何度も何度も深大寺に足を運ぶのかもしれませんね。

※深大寺近辺は蕎麦巡りのための宿泊先がありません。
安く押さえたい場合は、調布駅近く「調布ホテル(5100円〜)」やオシャレにいきたい場合は「調布クレストンホテル(18800円〜)などがあります。」

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/11/20−2015/12/09 訪問

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