スリランカが誇るアジアリゾートの父!ジェフリー・バワの自宅「Number11」

スリランカが誇るアジアリゾートの父!ジェフリー・バワの自宅「Number11」

更新日:2017/02/12 21:07

麻田 ユウミのプロフィール写真 麻田 ユウミ 旅ブロガー
スリランカが生んだリゾートの巨匠であり、世界の建築家に多大な影響を与えた故ジェフリー・バワ。スリランカのコロンボには彼が30年かけて改築したこだわりの自宅「Number11」があります。もちろんこの自宅もバワ自身が設計したもの。屋外と屋内の連なった空間はもちろん、バワが生前使っていた状態のままの書斎や寝室は必見!コロンボ市内にありながら自然の風や光に溢れる都会のオアシスをお楽しみください。

30年かけて建てられたバワこだわりの自宅訪問!

30年かけて建てられたバワこだわりの自宅訪問!

写真:麻田 ユウミ

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ジェフリー・バワの自宅「Number11」はコロンボ3地区の高級住宅街の中にひっそりとあります。まず、中を見学するには予約が必要で、事前にMEMO欄にあるホームページにて予約メールを送り、その後確定の返信メールが来くれば予約は完了!メールを送る時に他に可能な日時を入れておくのがベストです。料金は1人1000ルピーで、現地現金払いです。

中に入るとまず、ジェフリー・バワの人生とこの「Number11」の紹介ビデオを鑑賞してツアースタートです!

30年かけて建てられたバワこだわりの自宅訪問!

写真:麻田 ユウミ

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まずはジェフリー・バワの経歴をご紹介。バワは1919年にコロンボの裕福な家庭に生まれ、19歳の時にイギリスのケンブリッジ大学で学び、その後は弁護士に。27歳の時に一度スリランカに戻りますが、すぐに世界周遊の旅にでかけ見聞を広めます。その後自分の理想郷を造ろうとしますが、建築知識がないためつまずき、再びイギリスへ。その後、38歳で建築家としてのキャリアをスタートさせました。

スリランカでは国会議事堂、シーマ・マラカヤ寺院、リゾートホテルの建築を手がけ、アマンリゾートにも多大な影響を与えたと言われています。 日本では、1970年に開かれた万国博覧会(大阪万博)の「スリランカ館」を手掛けています。2003年に亡くなった後でも彼の自然を取り込む独特の建築スタイルは人々を魅了し続けています。

30年かけて建てられたバワこだわりの自宅訪問!

写真:麻田 ユウミ

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入口に「Number11」の見取り図があります。この「Number11」はもともとは小さな家が4軒が連なる長屋であり、バワはその1軒に住んでいました。その後他の3軒の家も徐々に買い取り、30年の歳月をかけてこの理想の自宅を作り上げていきました。ジェフリー・バワが建築をしたホテル等と同様に、この自宅も自然の魅力を活かした作りになっています。

まるで都会のオアシス!開放感溢れる空間と中庭

まるで都会のオアシス!開放感溢れる空間と中庭

写真:麻田 ユウミ

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バワの自宅の見所の1つが所どころにある中庭。どれも自然の光を取り入れ、また自然の風を感じる造りになっています。まずはエントランス入ってすぐにある空間。家の中とも外ともとれる自然との絶妙なバランスがまさにバワマジック!ここに置かれているイス等もバワ自身がデザインのものです。

ここにはバワが愛用したロールスロイスが飾られており、年代ものの素敵なアンティークの車も必見です。

まるで都会のオアシス!開放感溢れる空間と中庭

写真:麻田 ユウミ

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プライベート空間は家の中と外が入り混じっている開放感溢れる空間に見入ってしまいます。真っ白な壁に、窓ガラスを入れずに吹き抜けにしてある造りが特徴で、所どころにある中庭が印象的です。この開放的な造りにより、バワの自宅はコロンボにありながらも涼しく過ごせる工夫がなされています。まるでここが家の中であることを忘れてしまうくらい!

この先にはバワの寝室、ダイニング、書斎、中庭があり、写真撮影は禁止ですが、バワが生前使っていた状態のままで保存されているので必見です。置かれている家具や調度品はアート収集が趣味だったというバワが選んだ世界中から選んだもの。まるでバワが暮らしているかのような息づかいが感じられる空間です。

真似したい!センスの良さが際立つゲストルーム

真似したい!センスの良さが際立つゲストルーム

写真:麻田 ユウミ

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2階はゲストルームになっており、かつて客人をもてなしたセンスのよい家具が並びます。白と黒を基調としたシンプルなインテリアにアンティークの家具、所どころに個性的なオブジェが置かれています。アンティークとモダンが入り混じる空間でありながら、不思議なほどに全てが見事に調和してしまうのもバワの魅力と言えます。

真似したい!センスの良さが際立つゲストルーム

写真:麻田 ユウミ

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このゲストルームには以前に日本で活躍したものがあります。それは窓際にある菩提樹型のオブジェ。このオブジェはジェフリー・バワと共に活躍した有名な彫刻家、ラキ・セナナヤケの作品です。1970年の大阪万博でセイロン館のパビリオンを設計したのがバワであり、そのシンボルであった巨大な菩提樹を造ったのがセナナヤケです。

ジェフリー・バワ建築の至る所でラキ・セナナヤケの作品を見ることができます。バワのシンプルな建築にセナナヤケの大胆なオブジェが見事にマッチし、バワ建築には欠かせない存在になっています。

コロンボ近辺のバワ建築にも注目!

コロンボ近辺のバワ建築にも注目!

写真:麻田 ユウミ

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「Number11」から徒歩5分程の場所にある「パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ」も必見です。かつてバワのオフィスとして使われていた場所を改装して、現在は素敵なカフェに大変身!「ジェフリー・バワ建築」「お土産」「カフェ」を3つ同時に味わえる空間になっています。

併設されているショップは、観光客に人気のシンハラ語やタミル語がデザインされた食器やバッグ等のお土産から、人気の「ディルマ」の紅茶やスパグッズで有名な「スパ・セイロン」の商品も購入できます。

コロンボ近辺のバワ建築にも注目!

写真:麻田 ユウミ

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ベイラ湖の上に建つ、「シーマ・マラカヤ寺院」もバワ建築です。1978年にコロンボ最大級の寺院「ガンガラーマ寺院」の別院として建てられたお寺ですが、この建物が仏教のお寺とは思えない程の斬新かつモダンな造りになっています。

寺院までの道がウッドデッキであったり、自然の光がたくさん取り入れることができるように寺院の骨組みがむき出しになっていたり、と通常の寺院にはない構造になっていますが、本殿のまわりに規則的に並べられた仏像が違和感なしに調和してしまうのが、バワの手腕と言えるでしょう。

コロンボ近辺のバワ建築にも注目!

写真:麻田 ユウミ

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コロンボからは30分程の場所にある、首都のスリー・ジャヤワルダナプラ・コッテにある国会議事堂もバワ建築として有名です。1979年に政府から要請を受けてから、設計から竣工までわずか3年でこのプロジェクトを成し遂げました。バワらしいシャープで直線的なデザインをが特徴です。

議事堂の中は見学することもできるので、時間のある方は是非訪れてみて下さい。

「Number11」は宿泊もできる!

いかがでしたか?実はこの自宅、ホテルも兼ねているので泊まることもできます。じっくりバワ建築に浸りたい場合は是非宿泊をお勧めします。

その他にもスリランカ国内にはジェフリー・バワ建築のリゾートホテルが数軒あるので、是非バワの世界を堪能してくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/14 訪問

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