写真:藤田 聡
地図を見る「かじやの桜」は数ある名木の中でも、断然おすすめの一本桜です。河津桜の一本桜は、発祥の木「原木」が有名ですが、近年樹木の先端が病気になり伐採されたので、見栄えはいま一つ。本場らしい圧巻の見応えでは、「かじやの桜」の圧勝です!
「かじやの桜」は河津桜観光交流館の向かいの、駐車場が集中したエリアにあります。車で行くと突然目に入り驚きますが、電車の場合は河津駅から意識的に北上しないと見られません。詳細な場所は、写真右下の「地図を見る」をクリックすると、撮影場所の地図が表示されます。
写真:藤田 聡
地図を見る「かじやの桜」を遠くから見ると一枚目の写真のように、生け垣の上で桜が満開になっており、現代アートのような造形美に引かれて、ついつい近寄ってしまいます。民家の敷地内ですが、河津桜まつり期間中は開放されており、気軽に見学出来ます。通常は車の車庫になっている場所も、日中は車を出してテントを張って下さっており、休憩しながら鑑賞出来ます。二枚目の写真は、テント側から見た様子です。
河津桜の一本桜の名木には、実は番附があります。地元向けの番附なので地名と所有者で表示され、観光客には理解不能ですが、「かじやの桜」は横綱になっており、テント内にも誇らしげに番附が掲示されています。「流石は横綱!」と感銘を受ける圧倒的な美しさで、何度でも、いつまでも見ていたい桜です!
写真:藤田 聡
地図を見る河津桜まつりでは、峰温泉「踊り子温泉会館」裏手と、一番海に近いエリアの二箇所で、桜並木をライトアップしており、夜桜を楽しめます。他に一本桜の名木11本もライトアップされていますが、あまり知られていません。
それもそのはず、一般的なイメージからは程遠い、手作り感満載のライトアップなので、遠くから見たのでは、ライトアップしていないと判断してしまう程です。「かじやの桜」のライトアップも、離れて見ると付近の街灯に照らされているだけに見えますが、接近すると樹木の真下からオレンジ色の淡い光で照らされているのが判る程度。桜だって夜は休みたいので、樹木にも優しく電気代も最小限で済む、エコロジーなライトアップです。
写真:藤田 聡
地図を見る写真は「かじやの桜」の夜桜ライトアップを、テント側から見た様子。桜のライトアップは、一般的に外側から照らすものですが、ここでは樹木の内側からオレンジ色の光が放射されているのが分かります。名木のライトアップを知っていて、夜に至近距離から見た人だけが楽しめる、知る人ぞ知るライトアップです!
写真:藤田 聡
地図を見る「大宮瀬の桜」も、2014年から夜桜ライトアップを実施しています。付近は真っ暗なので、ライトアップが映えて幻想的ですが、崖の上に巨木があり、夜だと入口が分かり難いので、初めて行く人には昼間がおすすめです。
崖上の桜を眺めながら町道を通過すると、道路沿いに「大宮瀬の桜」の看板が出ている細い山道があります。この山道を登って行った突き当りに、「大宮瀬の桜」があります。手前にはベンチも用意され、山道を登って来た疲れを癒やしつつ、花見を楽しめます。
写真:藤田 聡
地図を見る「大宮瀬の桜」は立派な大木ですが、急坂を南向きに登った終点に桜があるので、どうしても北から南向きに鑑賞する事になり、晴天の日中は常時逆光状態です。肉眼では逆光の桜も十分楽しめますが、写真撮影目的では厳しいのも事実。その場合は崖下から見上げるように、望遠レンズで撮影するのも一法です。
周囲にはみかんも実っており、小さな河津桜とコラボした様子が絶景。これは「大宮瀬の桜」ではありませんが、伊豆らしさ溢れる非常に印象的な景観なので、是非撮影しておきましょう。
写真:藤田 聡
地図を見る国道414号線の「河津七滝ループ橋」付近も、河津桜まつりの対象エリアです。「上条の桜」は河津町中心部から国道を北上し、ループ橋手前を右折して大滝温泉方面に進み、頭上を国道の橋が通過している真下にあります。少し進むと駐車スペースがあるので、一旦駐車して下車して鑑賞したい一本桜です。
上も横も道路で周辺環境はよくありませんが、「下車して鑑賞する価値なし」と判断して通過するのは大間違い。至近距離から鑑賞すると、圧倒的な迫力で周辺環境の不備など吹き飛ばしそうな、一本桜の力強い生命力を感じます。花見の最大の楽しみは、春に一気に咲く桜の生命力を感じて、見ている私達にも生命力をお裾分けして貰う事にあるので、その意味では断然おすすめの桜です!
大滝温泉の無料駐車場の入口にも「隠居の桜」があり、ループ橋の中心にも河津桜の苗木群があります。またライトアップ対象外ですが、湯ヶ野温泉手前の県道沿いにある「友城の桜」も立派な一本桜で、開花時期が遅いので長く楽しめます。
写真:藤田 聡
地図を見る「くるまの桜」(車の桜)は、河津町中心部にある一本桜の名木です。近くの涅槃堂の上には見晴台が出来て、河津桜に彩られた町並みを一望出来るので、併せておすすめです!
「くるまの桜」の周囲には「涅槃の桜」や「音蔵の桜」があり、名木めぐりを楽しめます。ただし、桜まつりパンフレット裏面の地図の「音蔵の桜」の位置は間違っており、実際には川沿いの遊歩道の途中にあるので、要注意です。
「河津桜まつり」は、毎年2月中旬から3月上旬に行われますが、見頃の最盛期は例年2月下旬です。ただし今後の天候の影響も受けますので、記事最後の「この記事の関連MEMO」中の、「2017年河津桜・開花状況」を参考にして訪問時期を計画しましょう。
名木ライトアップの対象になっている一本桜は、他にも「豊泉の桜」、「役場の桜」、「今井浜の桜」があります。昼間は大混雑の河津桜まつりですが、夜は嘘のように閑散としているので、断然おすすめです!
河津桜まつりの撮影スポット情報や、同時期に開催されている南伊豆町の河津桜まつりについては、別記事で詳細に紹介しましたので、是非ご覧下さい。(記事最後の「この記事の関連MEMO」の中に、別記事へのリンク集があります)
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(2024/3/29更新)
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