ＪＲ日本最南端の「西大山駅」は、鉄道ファンならずとも一度は聞いた事がある駅ではないでしょうか！ＪＲ九州の指宿枕崎線の駅で１９６０年の開業以来日本最南端駅だったのですが、２００３年に沖縄都市モノレール開業で赤嶺駅にその地位を明け渡した駅です。運行は上下線合わせても１時間に１本ありません。駅舎が無い無人駅ですが、そこはＪＲ日本の最南端の記念すべき駅。雄大な開聞岳をバックに一目見ようと中々の賑わいを見せています。
澄んだ青空と雄大な開聞岳！菜の花に合わせたか？なぜかポストまで幸せ色の黄色が目立つ西大山駅。南端の地から友人や大切な人に春と幸せの便りなんていかがでしょう？中々、照れくさくて直接伝えられない相手にさり気なく送るなんて素敵だと思いませんか。もちろん、送られた方は感激する事間違いなしだと思います！
池田湖は九州最大のカルデラ湖！早春を感じる常連の菜の花畑。蜂や蝶が飛ぶようにカメラを携えて春を待ちきれない人々が菜の花畑を取り囲みます。バックはもちろん開聞岳。標高わずか９２４ｍと１０００ｍにも満たない小さな山が薩摩富士と呼ばれ地元では親しまれています。周囲に高い山や建物が少なく、どの位置からでも薩摩半島のシンボリックな山を臨めるのが薩摩の人々に安心感を与えてきたはず。それにしても見事な円錐形状の山容は素晴らしいですね！
開聞岳の背後からオーラのような優しくて鮮やかな色彩を配しながら昇って来る朝陽！ここは薩摩藩の番所があったところからその名が付いた「番所鼻（ばんどころばな）」。伊能忠敬をして「天下の絶景成り」と言わしめた景色。日本地図作成の測量の為に訪れた伊能忠敬は晩年の６６歳。それまで諸国の絶景を眺めて歩いて来た彼を唸らせた番所鼻は特別な光景だったのでしょう。番所鼻へは夜明け前から臨まれる事をお勧め致します。
「日は昇り、道が出来る！」薩摩半島は海幸彦・山幸彦にまつわる神話の舞台とされていますが、この番所鼻も天然の岩礁が海に浮かぶ地に見える事から「海の池」と言われているんですね。地元ではこの海の池の中には龍宮への道があるとの言い伝えがあります。元々は数十万年前の火山活動とその後の侵食により形成された天然の岩礁ですが、この岩礁引潮の時には一周ぐるっと歩けます。※満ち潮の時や波の高い時は歩けませんのでご注意下さい。
長崎鼻は薩摩半島の最南端に位置する岬！ここにも浦島太郎伝説があります。彼が龍宮城へ旅立った岬と云うことで別名「龍宮鼻」とも呼ばれている長崎鼻。そして豊玉姫（乙姫様）を祀ってあるのがこの龍宮神社なんですね。美しい楼門造りの龍宮門に手を合わせていると、まさに龍宮の入口に立った様な感覚になると思います。
女子必見のパワースポットにもなっている龍宮神社。少し変わった願掛けの仕方があります。元々縁結びにご利益のある神社なのですが、絵馬の代わりとしてカキの貝殻に願いを書いてツボに入れる願掛けの仕方。なんてロマンティックなんでしょう！自然のパワーで後押しされて夫婦円満、恋愛成就が出来そうですね！
長崎鼻からの開聞岳の姿が一番雄々しく感じますよね！
「海門」に通ずると云う由来がその名称となった開聞岳。航海上の目印にもなっていますが、その雄麗な姿は誰もが認める秀峰！天気のいい日には、南の洋上に 屋久島・竹島・硫黄島を望むことが出来るんですよ。
菜の花に黄色のポストの西大山駅！番所鼻の龍宮伝説と龍宮鼻の神社へ貝殻の願掛け！何れ劣らぬ素晴らしいパワースポットです。良いご縁があるかもしれません。キラキラ輝く薩摩半島に我が世の春を探しに参りませんか！
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(2024/4/19更新)
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