ただの美術館じゃない!千葉県佐倉市で個性豊かな二大美術館を巡る。

ただの美術館じゃない!千葉県佐倉市で個性豊かな二大美術館を巡る。

更新日:2017/01/29 15:33

野口 まさゆきのプロフィール写真 野口 まさゆき 里山フォトグラファー
千葉県佐倉市。江戸時代は城下町として、明治以降は陸軍連隊の街として栄えました。自然も豊かな文化の街です。
皆さんはこの佐倉市に個性豊かな二つの美術館があることを知ってますか?広大な庭園が四季ごとに美しい「DIC川村記念美術館」と歴史的建造物を活用した「佐倉市立美術館」です。
それでは、この二つの美術館を一日で巡り、アート+αの楽しい旅にご案内しましょう!

ヨーロッパ調の建物が美しい!DIC川村記念美術館。

ヨーロッパ調の建物が美しい!DIC川村記念美術館。

写真:野口 まさゆき

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佐倉へは東京からだとJR総武本線で佐倉駅へ約1時間です。美術館までは30分毎に送迎バスがあります。

川村記念美術館は、DIC株式会社とその関連グループが収集してきた美術品を公開するために、1990年5月に総合研究所敷地内に開館された私立美術館です。17世紀のレンブラントから、19世紀のルノワールやモネらの印象派、さらにシャガールやピカソといった西欧の近代絵画、横山大観や尾形光琳らの日本美術の名作などが幅広く展示されています。

そして、各展示室はそれぞれの作品にふさわしい空間を目指して設計されています。作品の魅力を十分に引き出すことはもちろん、見る人と作品を緩やかに結び合わせる場として機能しているのです。

敷地のゲートをくぐると、建物までのアプローチには著名な作家の屋外作品が現れます。美術館の外観は美しい西欧調のもので、周囲の緑に溶け込んでいます。

絶対おススメ!四季ごとに美しい庭園を散策しよう。

絶対おススメ!四季ごとに美しい庭園を散策しよう。

写真:野口 まさゆき

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美術館エントランスの前には広々とした池と美しい緑の森が広がります。池を泳ぐ数羽の白鳥と静かに佇むアート作品。ホッと心が落ち着く風景ですね。

約30ヘクタールという敷地内の庭園は樹木は200種、草花は500種を超え、野鳥や昆虫も数多く生息しています。四季を通して見どころが満載で、春は桜やツツジ、夏は木々の深い緑とアジサイ、ハス、ヤマユリなど。秋はススキと木々の紅葉、冬にはロウバイや雪割草などなど。

ぐるっと一周して約30分くらい。途中にはベンチや休憩場所もあるので、ゆっくりと時間かけて散歩するのもよいでしょう。

窓からの緑が美しい!おしゃれなレストラン「ベルヴェデーレ」

窓からの緑が美しい!おしゃれなレストラン「ベルヴェデーレ」

写真:野口 まさゆき

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アートと自然の美しさを満喫したらおしゃれなレストランでランチはいかがでしょう。美術館の入り口に位置する「ベルヴェデーレ」は窓の外に緑の森を眺めることができます。

ミュージアムショップも併設されているのでお土産やグッズはここで買うといいですね。

窓からの緑が美しい!おしゃれなレストラン「ベルヴェデーレ」

写真:野口 まさゆき

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食事のメニューは、季節の食材を使ったフルコース料理の「シェフのおまかせコース」、パスタとメインディッシュが選べる「ランチコース」、パスタが選べる「パスタセット」など。どのコースもデザート、ドリンク付きなのがうれしいです!アラカルトも充実で、写真はビーフシチュープレートです。

大正時代の歴史的な建物を活用した佐倉市立美術館。

大正時代の歴史的な建物を活用した佐倉市立美術館。

写真:野口 まさゆき

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DIC川村記念美術館から送迎バスに乗って約30分で京成佐倉駅に着きます。駅から徒歩8分の場所に佐倉市立美術館があります。

この建物は大正時代に建てられた旧川崎銀行佐倉支店で、県の指定文化財となっています。銀行閉店の後、旧佐倉町役場として使用されていましたが、市立美術館の建設に合わせてそのエントランスホールとして保存・活用されることになり、1994年11月に開館されました。いかにも大正時代の銀行という重厚な外観は、周囲の建物と比べてもグンと目を引きますよ!

建物の内装もきれいに保存されていて、二層吹き抜けの空間が豪華さを与えています。

自然光を取り入れた吹き抜け階段で館内を巡ろう。

自然光を取り入れた吹き抜け階段で館内を巡ろう。

写真:野口 まさゆき

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エントランスホールを抜けると美術館本館になります。この美術館では佐倉・房総ゆかりの作家、作品を収集し、展示しています。展示室は1階から3階までで、各フロアをつなぐのは白とグレーのモノトーンな配色の吹き抜け階段です。天井や壁からは自然光が射し込みます。

ここの美術館の特徴は「ミテ・ハナソウ」という対話型鑑賞方法。展示作品について感じたこと、思ったことをグループでおしゃべりしながら楽しむものです。アートが分からない方でも自分で感じたことを言葉にすればいいのです。いろんな人のいろんな感じ方が分かりあえて楽しいですよ。「ミテ・ハナソウ」は毎月第四日曜日、および夏休み期間中に実施されます。

ちょうど一日で楽しめるアートツアーに出かけよう!

今回の旅のルートは、JR総武本線佐倉駅から送迎バスでDIC川村記念美術館へ。アートと庭園を鑑賞したらレストランでランチ。その後は送迎バスで京成佐倉駅へ行き徒歩で佐倉市立美術館へ、となります。帰路は京成電鉄の佐倉駅が便利です。もちろんこの逆コースもOKです!

マイカーの場合は東関東自動車道の佐倉ICで降りるとどちらの美術館も至近です。駐車場も完備しています。またDIC川村記念美術館までは、東京駅八重洲口から直通高速バスも出ているのでとっても便利ですよ!所要時間は約1時間です。

開館日や開館時間、そして展覧会情報を事前に調べてからお出かけくださいね。
芸術に関心のある方はもちろん、あまり知識のない方でも十分楽しめるこの二つの美術館。ちょうど一日で楽しめるアートツアーはいかがですか!?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/20 訪問

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