写真:橘 凛
地図を見るアラビアセンターは、ヘルシンキの少し郊外にありますが、首都とはいえ小ぢんまりとしたヘルシンキの街ですので、距離としては中心地から6キロ程度と遠くはありません。ヘルシンキ中央駅からは、大抵の路線の電車・バス・トラムが出ていますが、一本で楽々行けるトラムかバスで行くのがおすすめです。
トラムは、6もしくは6Tの「Arabia」行きに乗りましょう。乗車して20分程度、最終駅のひと駅手前である「Arabiankatu」駅で下車します。これはアラビア通りという意味。バスであれば、68番、71番もしくは71V番に乗って、「Arabia」で下車します。このあたり一帯はアラビアと呼ばれる地名なのです。
写真:橘 凛
地図を見るトラムを下車して、少しだけ来た道を戻り、横断歩道を渡れば、すぐに見えてくるのが、アラビアの本社と工場を兼ねるアラビアセンター。バスであれば、ビルの目の前に停車します。
北欧食器好きな人にはすでにおなじみですが、そうでない場合は、フィンランドなのに何故アラビア?と不思議に思う方は少なくないでしょう。
このあたりは、古くはスウェーデン人の人気の別荘地で、彼らが通りに様々な国の名前をつけていました。1873年、スウェーデンの陶磁器ブランド、ロールストランド(Rorstrand)によって、陶磁器窯が建設され、地名の名残でアラビアという社名になったのです。
その後、紆余曲折を経て、現在はフィンランド最大の陶磁器メーカー・イッタラの傘下となったアラビア。アウトレットでは、どちらのブランドの商品も販売されています。
写真:橘 凛
地図を見るアラビアセンターに着いたら、入ってすぐ、2階左手にあるアウトレットショップに入ってみましょう。2006年の邦画「かもめ食堂」で使用されたり、近年長らく続く北欧ブームにより、依然高い人気を誇るアラビアとイッタラの食器やインテリア雑貨。シンプルなのに大胆、和洋問わずしっくり合う絶妙なデザインがその秘訣でしょう。
アウトレットには、定番商品のプレートが数ユーロ程度〜と激安の掘り出し物があったり、限定品なども置かれているので、ファンにはたまらないはず。1月や7月といったセール時期には、レジで更に割り引かれることも。注意すべきは、すべてが割引商品なわけではありません。正規価格での商品も置かれているので、確かめてから購入しましょう。
写真:橘 凛
地図を見る店内は広く、定番や限定品のムーミンマグやプレートも素晴らしい品ぞろえ。イッタラ・アラビアのアウトレットショップだけでなく、その他ビロレイボッホやフィンランドの雑貨店のアウトレットや、ムーミンの絵葉書なども販売している郵便局のショップなどもあります(2017年1月現在)。2階でショッピングするだけでも、十分見応えがありますよ。
写真:橘 凛
地図を見るアラビアセンターにあるのは、アウトレットだけではありません。ここは、本社・工場・研究ラボ・ライブラリーなどが一体となった複合施設。建物内の建築にもぜひ注目してみてください。デザイン性の高さにほれぼれするはず。
写真:橘 凛
地図を見るアラビアセンターの中でも、随一の存在感を誇る、吹き抜けで、開放感あふれるライブラリーと社員食堂。社員食堂は、お昼時であれば社員だけでなく、誰でも食事することができます。ビュッフェ形式で、お腹いっぱい食べることができますよ。
ライブラリーにはチェアが設置されているので、心ゆくまで読書を楽しめます。社員食堂の開いていない時間でも、カフェが隣接されているので、ショッピングの合間の一休みにいかがでしょうか?
写真:橘 凛
地図を見るアラビアセンターは、全部で9階建てのビル。一部は、デザインミュージアムや研究ラボとして一般客にも開放しています。
ここでは、アートのクラスやワークショップも度々開催されているので、参加してはいかがでしょうか。詳細は、関連MEMOの公式サイトをご覧ください。
アラビアセンターは、平日は夜20時までオープン、会社が休みの土日でも日中は営業しているというのがありがたい点です。ヘルシンキ中心地からのアクセスも良いので、市内観光の後や、フライトの経由便の合間に訪れたりすることも可能なので、いつも賑わっています。
北欧食器ファンにとっては、聖地巡礼ともいうべきアラビアセンター訪問。そうでない方にとっても、イッタラやアラビアの食器やインテリアは、使いこむほどに馴染んで、フィンランド旅行を楽しく思い出させてくれることでしょう。
フィンランドに旅行の際は、ぜひアラビアセンターまで足を延ばしてみてくださいね。
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(2024/3/29更新)
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