王侯貴族が愛したスイス「リギ山&リギクルムホテル」欧州最古の登山鉄道と絶景・夜景・ご来光!

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王侯貴族が愛したスイス「リギ山&リギクルムホテル」欧州最古の登山鉄道と絶景・夜景・ご来光!

王侯貴族が愛したスイス「リギ山&リギクルムホテル」欧州最古の登山鉄道と絶景・夜景・ご来光!

更新日:2017/01/29 15:19

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC トラベルライター、音楽講師

世界中の人々を魅了するスイスアルプスの絶景。そのスイスのお楽しみと言えば絶景を走る登山電車。中でも「フィッツナウ・リギ鉄道」は欧州初の登山鉄道として有名。美しい湖を眺めながら『山の女王』と讃えられるリギクルムまで登ります。山頂からは展望が360度開け、宝石のような湖とアルプスの大パノラマが!晴れれば伝説のご来光も臨めます。そして駅前に建つのは由緒ある「リギクルムホテル」。その魅力も合わせてご紹介!

ヨーロッパ初の登山電車に乗ってリギ山へ出発!

提供元:© 2017 RigiPlus AG/RIGI BAHNEN AG

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世界の旅人を魅了するスイスアルプス。日本ではユングフラウ地方、マッターホルンが鎮座するヴァリス地方、エンガディン地方が人気ですが、スイスにはまだまだ魅力的な場所が沢山!アルプス観光の幕開けと共にヨーロッパの王侯貴族や文人・芸術家を虜にしたリギクルムも、日本から訪れる人は少ないものの魅力的な観光地。アルプスの主要な山を臨むには遠い・・・と敬遠されがちですが、訪れてみるとスイス中の名峰を一望にできるその大パノラマと、碧く輝く湖の美しさは格別です。

リギクルムへの旅は、ルツェルン、もしくはブルンネンからスタート。美しいアルプスの山々を眺めながら、フィア・ヴァルト・シュテッテ湖( Vierwaldstattersee)・通称ルツェルン湖を船に乗って進みます。Vierwaldstatterseeとは四つの森の州の湖、という意味。

写真:フルリーナ YOC

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リギクルムへのアクセスは以下の3通り。
(1)ルツェルンから船に乗りフッツナウで下船し、フィッツナウ・リギ鉄道・VRBでリギクルムへ。(2)ヴェッギスで下船し、ロープウェイでリギカルトバートまで行き登山電車に合流。。(3)アルトゴルダウ駅でアルトゴルダウ・リギ鉄道・ARBに乗り換えリギクルムへ

(1)と(2)を往復で組み合わせるアクセスが眺めも良くお勧め。眺めは落ちますが時間を急ぐときは、特急も停まるアルトゴルダウ乗り換えの(3)がいいでしょう。

写真はフィッツナウのVRBの駅。VRBは赤い可愛い電車で、写真にあるようなアンティーク車両も走ります。また1日1往復、蒸気機関車も走るので蒸気機関車ファンは是非チェックを!

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VRBの列車は、フィッツナウを出発すると湖を見下ろしながらグングン高度を上げていきます。頂上までは約7キロ、眺めが良いのは進行方向左側の席。高度が上がってくると電車は牧草地の中を走り、どちらの車窓からも美しい牧草地帯が広がります。アルプスの山並みを見下ろし、カランカランとカウベルの音を鳴らす牛たちを眺めながら登って行く登山電車・・・気分はもうすっかりハイジ!

王侯貴族や芸術家が愛した欧州最古の山岳ホテル「リギクルムホテル」

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こちらの写真はフィア・ヴァルト・シュテッテ湖とリギクルム山、そして山の上に建つのはリギクルムホテル。リギクルムは標高1750mと低いものの、ルツェルン湖・ツーク湖・ラウエル湖の3つの湖に囲まれ、アルプスの山々を一望できるその絶景は、200年も昔から多くの人々を魅了し続けています。

スイスが観光地として注目され始めたのは19世紀。詩人たちがスイスの山々や湖の美しさを讃え、レマン湖やルツェルン湖には多くの旅行者が訪れるようになりました。ことにリギ山から仰ぐ美しいご来光は評判を呼び、ヨーロッパの王侯貴族や文人・芸術家をはじめ多くの人々が馬や徒歩でリギ山を訪れました。

そして1816年年にはリギクルムホテルの前身・山頂ゲストハウスが開業。さらに1871年にヨーロッパ初の登山鉄道VRBが開通すると、リギ山頂からの絶景とご来光を仰ぎにさらに多くの人々が来訪。1875年には宮殿のように豪華なホテルが建てられ、バイエルン王ルートヴィヒ二世・ゲーテ・ブラームスなど、王侯貴族から文人、芸術家などがたくさん訪れました。日本からも斎藤茂吉夫妻がこのホテルに滞在し、その感動を随筆『リギ山の一夜』に書いています。

写真:フルリーナ YOC

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しかし二度の世界大戦で、華やかなホテルは消失。現在のホテルは1954年に完成、2007年に改装されています。

リギクルムホテルへは駅から直通のエレベーターがあるのでスーツケースやキャリーがあっても心配ご無用。エレベーターの扉が開くとレストランのテラス席。ここからホテル玄関までほんの少し歩きましょう。写真はリギクルムホテルのエントランス。さすがの重厚さです。

写真:フルリーナ YOC

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ホテルは山のホテルながらとても素敵で快適。そして驚きなのがこのバスルーム。この写真のこの楕円形はいったい何でしょう?

実はこのバスルームの四角い大きな鏡ごと引き戸になっていて、その鏡をガラガラと左に寄せると、この楕円形の穴が現れるのです。そしてその楕円の穴からはアルプスの山々が!なんて心憎い設計・・・アルプスの山々を見ながら歯を磨けちゃうんです!

絶景の「リギクルム」を散策しよう

写真:フルリーナ YOC

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こちらはホテルの部屋の窓から見える風景。アルプスの山々をバックに、フィッツナウ発着の赤いVRBと、アルトゴルダウ発着の青いARBが仲良く並んでいる絶好のフォトスポットです。湖を挟んで向こう側には「魔の山」と恐れられてきたピラトゥス、中央アルプスのティトリス山、視界が良ければ遠くベルナーオーバーランドの名峰も望めます。

写真:フルリーナ YOC

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ホテルで少しノンビリしたらお散歩に出かけましょう。ホテルの周辺には牧草地となっています。6月から夏にかけての花の季節には緑の牧草地に可憐な花々が咲き誇ります。

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標高1797mのリギクルム山頂までは歩いて15分程度。緩やかで少し距離が長いコースと、近道だけど勾配が少し急なコースと選べます。またホテルの周りにも散策コースが広がり、絶景ポイントには写真右のようなベンチが置かれています。

絶景レストランでロマンティックディナー

写真:フルリーナ YOC

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リギクルムホテルでは、夕暮れや夜景を見ながらのロマンティックなディナーもお楽しみ。テーブルには花が飾られ、キャンドルが灯されます。レストランは山岳ホテルとはいえ、さすが200年の歴史を誇るホテル、とても美味しいです。

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コースディナーはかなりの量なので、女性などには小食の人のためのメニューがオススメ。前菜とパン・メイン・デザートの3皿ですが女性には十分な量。こちらはスイス料理の代表格、ゲシュネッツェルテス(仔牛のクリームソース煮)とレシュティ。レシュティはさすがホテル仕様で、可愛らしい形。小食の人のためのメニューとは言え、かなりのボリューム。

写真:フルリーナ YOC

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こちらはデザート。フォークはデザート用でなく普通サイズのフォーク。アイスクリームの大きさを実感していただけますでしょうか。そして添えられたチョコプレートにはホテル開業年の1816の数字と馬に乗ってリギに登る貴婦人と登山者の絵!持って帰りたくなる素敵なチョコプレートです。食べる前にしっかり写真に撮っておきましょう!

リギクルムの宝石のような夜景、そして神々しきご来光!

写真:フルリーナ YOC

ランチタイムには、レストランはセルフサービスとなり気軽なランチスポットに。レストランには写真のような絶景席もあり晴れた日には最高!

提供元:© 2017 RigiPlus AG/RIGI BAHNEN AG

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そしてリギクルムホテルに泊まった人にだけ味わえるお楽しみが日没とこの美しい夜景とご来光。特に夜景は湖を縁取るように灯りが灯り、ルツェルンの町が宝石のように輝きます。闇に浮かぶ山々と夜景、そして空には満天の星・・・。そして明日の朝、お天気に恵まれることを祈り眠りましょう。

提供元:© 2017 RigiPlus AG/RIGI BAHNEN AG

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19世紀の昔から人々を虜にしてきた神々しいご来光!これを見れるかどうかはお天気次第となりますが、もし晴れたならこの荘厳な日の出を見ることが出来ます。空気の澄んだスイスの山ならではの美しいご来光を見るために、晴れの予報が出ていたら早起きをしてリギ山頂上へ向かいましょう。早朝は夏でも冷え込みますので温かくして出かけてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。19世紀、スイス観光の幕開けの昔から多くの人を虜にしているリギクルム。チューリッヒからも簡単にアクセスできますので、ぜひ訪れてみて下さいね。ホテル予約はホテルHPからのみになります。予約の際には「a room with a nice view」 と眺めの良い部屋のリクエストをお忘れなく。また、ルツェルン滞在中に日帰りエスカレーションとしてもオススメのコースです。

フィッツナウへはルツェルンからがオーソドックスなアクセスコースですが、湖畔の美しい町ブルンネンからもアクセス可能。ブルンネンは、スイス発祥の地「アルトドルフ」にも近く、「アルトドルフ」からは絶景の連続「クラウゼン峠」、緑の美しい谷「リンタール」を通り、チューリッヒに抜けることもできます。

スイス旅行で、王道のマッターホルンやユングフラウ観光は、もちろん外せない絶景ですが、その他にも魅力的な絶景の地、素敵な町や村がたくさんあります。ぜひそんな通好みのスイスも旅程に組み込んでみて下さいね。
それでは皆さん、すてきな旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/28−2014/06/29 訪問

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