京都府八幡市の男山は石清水八幡宮だけじゃない!飛行神社にエジソン、ういろうの老舗も

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京都府八幡市の男山は石清水八幡宮だけじゃない!飛行神社にエジソン、ういろうの老舗も

京都府八幡市の男山は石清水八幡宮だけじゃない!飛行神社にエジソン、ういろうの老舗も

更新日:2017/01/30 11:21

ナツキのプロフィール写真 ナツキ きのこの文化研究家、博物学者

国宝の建物が勢ぞろいする京都府八幡市にある石清水八幡宮は社殿の美に注目があつまりがちですが、この神宮のある男山界隈は近代科学史の画期となった飛行神社、エジソン記念碑があります。
また、ういろうの老舗・生菓子司の志ばん宗(じばんそう)、松花堂弁当発祥の地の泰勝寺、らくがき寺の単伝庵など、見どころは枚挙にいとまがないところ。そんな男山の別の顔をご紹介

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日本初の動力飛行機を飛ばした二宮忠八創建の飛行神社

日本初の動力飛行機を飛ばした二宮忠八創建の飛行神社

写真:ナツキ

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このめずらしい神社は、大正8(1915)年、日本で最初に動力飛行機を飛ばした二宮忠八氏が自邸宅に私財を投じて創建されたもの。
現社殿は、平成元年飛行原理発見百年を記念し、忠八氏の次男顕次郎氏によって建て替えられました。

本殿中央には、天の磐船に乗って生駒山に降臨されたニギハヤヒ命をまつり、右に航空殉難者と先覚者の御霊をお祭りする祖霊社、左に忠八氏にゆかりある製薬業界の人たちをご祭神とする薬光神社の3殿が併設されています。壁面を彩るトンボのステンドグラスもモダンさを際立たせています。

この神社の魅力はなんといっても、昭和58年大阪湾から漁網にかかり引き揚げられた零式戦闘機のエンジンやF104戦闘機のジェットエンジンが境内に無造作に展示されていることでしょう。

日本初の動力飛行機を飛ばした二宮忠八創建の飛行神社

写真:ナツキ

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本殿の壁面を飾るトンボのステンドグラス。

日本初の動力飛行機を飛ばした二宮忠八創建の飛行神社

写真:ナツキ

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神社らしくないのは私邸を改築したからでしょうか。

江戸時代・八幡八景のひとつだった安居橋

江戸時代・八幡八景のひとつだった安居橋

写真:ナツキ

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元禄期には「安居橋(あんごばし)の月」として八幡八景のひとつに数えられ多くの歌に詠まれましたが、鳥羽伏見の戦いで焼け落ちてしまいます。

そこで、数百メートル下流に古くからあったと言われる太鼓橋をこの地に再現させたものが現在の安居橋。月見の舞台のそもそもの安居橋は平橋だったそうです。

京阪八幡市駅から大谷川に沿い歩いて数分、八幡神宮の一の鳥居を素通りしたさざなみ公園のたもとにあります。

江戸時代・八幡八景のひとつだった安居橋

写真:ナツキ

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橋のなかばから大谷川を望む。

三の鳥居脇・さくらの名所広場のエジソン記念碑

三の鳥居脇・さくらの名所広場のエジソン記念碑

写真:ナツキ

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炭素白熱電球の発明者、トーマス・アルバ・エジソンは、この神宮境内に生えている竹がフィラメントの材料として最も適していることを知り、電球発明の翌年から10数年の長きにわたり、ここの竹を用いて電球のありがたさを世界に知らしめました。

石清水八幡宮の竹が地球の夜を明るく輝かせたのです。そこで1929年に電灯発明50年を祈念する事業の一環としてこの地とエジソンとのゆかりを伝える記念碑が建立されました。現在の碑は昭和59年10月エジソン彰徳会の手になるものです。

源氏の氏神であるのみならず、航空工学と電化という近代科学の粋の2つまでがこの地とゆかりあるなんてまさに驚き。

絶妙な舌触りのういろうの老舗・志ばん宗

絶妙な舌触りのういろうの老舗・志ばん宗

写真:ナツキ

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この男山に来たら忘れてはならないのが知る人ぞ知る志ばん宗(じばんそう)のういろうです。明治になる直前の文久年間に創業した生菓子司は以来、ひきうすで粉にした米を用いてういろうを作り続けてきました。黒砂糖・白砂糖の2種類あるここのういろうは、なるほど独特の粒々感があり、絶妙な舌触りが楽しめる逸品。

絶妙な舌触りのういろうの老舗・志ばん宗

写真:ナツキ

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しかし、午前9時開店と同時に客が押し寄せ、日曜休日は午前10時を過ぎた頃になると売り切れになるほどの人気。ここをお目当てに行かれるなら、文末の関連MEMOにあるリンク先で必ず電話確認の上行ってくださいませ。

石清水八幡宮の石灯ろう群

石清水八幡宮の石灯ろう群

写真:ナツキ

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徒歩で八幡宮にもうでるなら、裏参道がおすすめです。二の鳥居から参道脇の神宮の杜の自然観察をしながらゆっくり登ると三の鳥居にたどり着きます。ここからズイッと社殿までまっすぐに石灯籠の緩い勾配の坂が続きます。ここで徐々に気持ちを整えながら高みを目指すのが最高のお詣りの姿なのです。

石清水八幡宮の石灯ろう群

写真:ナツキ

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石清水八幡宮は、平安京の表鬼門の比叡山に対し、裏鬼門を守護する神仏混淆の宮寺として建立されたと伝えられ、宇佐神宮、鶴が岡八幡宮と並び日本三大八幡宮の一つとされます。八幡造りの本殿では現存最古で最大を誇る神宮です。
 
淀川をはさんで対岸のJR山崎駅すぐの離宮八幡宮は、この石清水八幡宮の元宮だとされています。
宇佐から八幡神を奉じて帰京した行教が、山崎津の港で霊光を感じて掘ってみると岩間から清水が湧きだしたので、ご神体を安置し貞観元(859)年にこの清水にちなんで石清水八幡宮を建立したと伝えられています。

これが本当ならこちらが石清水八幡宮で対岸のそれは男山八幡宮となり彼の地へ移されたのはそのずっとあとになりますね。

対岸をストレートにつなぐ交通機関がないため、同時期に訪ねることは難しいですが、伝承とは裏腹に嵯峨天皇の離宮跡に建てられたとされることから離宮八幡宮と名付けられたこちらの八幡宮。いずれも白黒つけがたいものがありますので、近いうちにぜひ訪ねてくださいませ。

両宮を訪ねてみると石清水八幡宮の宗教文化的側面と地政学的側面の2つの姿がはじめて鮮明に捉えることができると思えます。

随分便利な男山八幡宮詣で

石清水(男山)八幡宮には、京阪八幡市駅からケーブルカーが出ています。
またマイカー利用の場合も山頂のエジソン記念碑の近くまで自動車道がついていますので、足弱の方でも、楽々登れます。

この地は比叡山と並び平安京の裏鬼門といわれる以前から、宇治川、木津川、桂川の三川が合流して淀川になる地点で水運交通の要衝でした。そのため早くから物資や文化の集積地となり栄えたのです。
石清水八幡宮が現在の地点にあることはそうした意味からうなづけます。

ケーブル山上駅からほど近く三川合流の土地柄が手に取るように見える展望台もありますので、行楽地としても最高の立地です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/11 訪問

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