氷の神殿が日光に!世界遺産級の風景「雲竜渓谷」の氷瀑に刮目せよ

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氷の神殿が日光に!世界遺産級の風景「雲竜渓谷」の氷瀑に刮目せよ

氷の神殿が日光に!世界遺産級の風景「雲竜渓谷」の氷瀑に刮目せよ

更新日:2017/02/02 11:58

本井 良尚のプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 本井 良尚 風景フォトグラファー

雲竜渓谷は、日光東照宮の傍らに流れる稲荷川上流、約5Kmに位置する日光の秘境である。冬の時期、降雪により文字通り閉ざされた大地と変貌するが、それが故に自然が創り出す芸術作品を観ることができる。

氷のカーテン「友知らず」、氷の回廊「燕岩」、そして核心部である「雲竜氷瀑」。
そこはまるで氷の神殿と呼ぶに相応しい。そして雲竜氷瀑のスケールの大きさに、訪れた者はいやおうなしに感動させられる場所だ。

出発地点は日光東照宮の表玄関、神橋

写真:本井 良尚

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雲竜渓谷に公共交通機関で行く場合、まずは日光東照宮の表玄関にあたる神橋を目指すことになる。東武日光駅から徒歩で十分いける距離だが、この後の長い林道歩きの事を思うと駅前から出ている路線バス、またはタクシーを活用したいところ。

神橋に並列する橋を通過し、滝尾神社を超えたあたりから林道本番となっていく。ここから1時間かけて車止め林道ゲートまで向かうのだが、実はシーズン中は林道ゲートから下に向かってマイカーの嵐になることがある。林道は狭いうえにすれ違いが難しい場合があるので注意が必要だ。

登山ポストがある車止め林道ゲートに到達することができたら、さらに直進して行き、沢コースへ突入して行くことになる。気を引き締めていこう。

写真:本井 良尚

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林道ゲートを直進すると写真のような橋があり、手前か橋を渡った向こう側から沢を詰めて行くことになる。数回の渡渉、ダムの高巻きをすると日向砂防ダムの上、広い河原に出る。さらに直進して再度沢を見つけて詰めて行く。

この後、地図上では洞門岩の真下あたりで右岸のトレースを見つけて這い上がる必要があるが、これに気づかず直進すると左右が切り立った崖に行き当たり、川に入らないと進めないようになる。ここは無理せず一旦引き返して、トレースを見つけよう。

この這い上がりは急斜面なので10本刃アイゼンと必要があればロープを出そう。沢は必ずしもこれというルートが存在しないので、ここは一つルートファイティングを楽しんで欲しいと思う。

※2017年1月29日時点で、車止めゲートから左折する林道コースは、砂防ダム改修作業のため全面通行禁止となっている。よってゲートより洞門岩、それ以降も沢伝いに行く必要がある。もし通行禁止が解除されているようなら、林道ゲートから洞門岩の区間は林道コースが歩き易くてオススメしたいところ。

女峰山と赤薙山に抱かれ育まれる景観

写真:本井 良尚

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写真は日向砂防ダムの上、広い河原からの風景だ。雲竜渓谷の美しい景観は女峰山(2464m)と赤薙山(2010m)に囲まれるように形成されている。それによって日中でも陽の光が当たらず気温が上昇しないため、滝が氷瀑と化すのだ。

写真:本井 良尚

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洞門岩に這い上がったところで、再度沢コースとなる右の方へ足を向けよう。後半部分はダムの高巻きは無いものの、随所で渡渉を必要とし、ルートの見極めが重要になってくる。水流も強く、水没の恐れもあるが、ストックでバランスを取りながら石の上を一気に渡りきろう。水没に備えて完全防水の足下にしておきたい。

渓谷の色が深くなるにつれ、岩稜からたれ下がる大小様々なつららが増えてくる。そうなってくると雲竜渓谷もあと僅か。高鳴る気持ちを感じつつ、もうひと踏ん張りといったところ。

氷のカーテンで装飾された氷の宮殿・友知らず

写真:本井 良尚

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洞門岩より20分程度でいよいよ雲竜渓谷の入り口に到達する。さらにこれでもかというぐらい急な手すり付き階段を下ってしばらくすると、今回の目的地、雲竜氷瀑の前衛となる「友知らず」が現れる。

狭まったゴルジュ帯はあたかも神殿内部に続く神秘的な場所。左右にかかる美しい氷のカーテンは必見だ。

写真:本井 良尚

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雲竜渓谷はアイスクライミングのゲレンデとしても有名。写真は崖の上に支点を作って安全対策を行ってから楽しむ、トップロープクライミングの様子。普段尾根歩きがほとんどの人が、こんなに間近でクライミングする姿をみるだけでも興奮できるかもしれない。

アクアブルーが光る氷の回廊・燕岩

写真:本井 良尚

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友知らずを抜ければ、今度はオーバーハングした岩稜に垂れ下がるように形成される、燕岩の氷瀑である。そのスケールの大きさは底が知れず、写真に写る人間と比較してもよく分かるだろう。

時折、轟音とともに氷瀑が崩壊する姿を目の当たりにすることがある。しかしそれは恐怖の対象というよりは、ここは人の手によって作られたものではなく、自然が何万年も前から作り続ける神聖な場所。そう思えてくるからなんとも不思議な場所だ。

写真:本井 良尚

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燕岩がなぜ回廊と呼ばれているかというと、実は燕岩の真下に入って氷瀑を裏から見渡すことできるからである。反対まで抜ける氷の回廊は美しく、氷瀑を改めて近くで見ると、鮮やかなアクアブルーの色をしていることに気づくだろう。不純物が入っていない関係なのか、美しい氷瀑はとても神秘的だ。

世界遺産級の風景・雲竜氷瀑

写真:本井 良尚

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氷の回廊からすでに見えている雲竜氷瀑は遠くからでも大きなことが分かる。もっとも滝坪まで行くには、手前の小さな滝をクライミングするか、右から高巻きする必要がある。難易度はさほど難しくないが、 春先の雪が溶けて固まってのアイスバーン状態だと10本刃以上のアイゼンが必要になってくるだろう。

滝壺は大きな広場になっており、ランチなどもここで取りやすいかと思う。ここでもアイスクライミングを楽しむ者、写真を楽しむ者、単純にその氷瀑の造形美を楽しむ者など、多くの者が非日常の一時を過ごしている。

氷瀑の出来は毎回違う。去年と今年は違い、来年もまた違う。自然が作る造形物は、まことに不均衡だ。だがそれが、次の機会の期待となり、また来ようと思えるのだろう。雲竜氷瀑の美しさは折り紙付きである。

雲竜渓谷下山後に行きたいオススメのスポット!

登山といえばまずは湯に浸かりたいところだろう。オススメは東武日光駅から近い、日光ステーションホテルクラシックの日帰り温泉 駅スパ。時期にもよるが23時と遅い時間帯までやっていて便利だ。

また食事はやはり日光の名物、湯葉料理をいただきたいところ。ただ神橋から東武日光駅の間に関連店舗は多いが、店じまいも早い。事前に営業時間を確認しているとスマートにご飯を食べることができると思う。関連MEMOに美味しそうなお店をピックアップしたので、確認してみて欲しい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/26 訪問

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