玉山祠があるのは、ハノイ市民の憩の場・ホアンキエム湖の北部。周辺は歩行者天国になっていて、広い道路は観光客やハノイ市民がこぞって集まる人気スポットです。路地に入れば、商品が天井まで所せましと積み上げられるショッピング街です。
特に湖の北側中心部は、ランアバウト交差点に大量のバイクや歩行者、赤い屋根付きのシクロ(人力車)が溢れる場所。「サメのあご」と呼ばれるビル周辺は大変な人波です。ハノイ旧市街の活気あふれる街並みを楽しんでみてはいかがでしょう。
玉山祠がある玉山島(ぎょくさん島)へは、歩行者天国で賑わう大通りから朱塗りが美しいフク橋を渡ります。周囲の豊かな緑とエメラルド色の湖面に映り込む景色は一見の価値があります。
途中左手湖奥には亀の塔が。夜はライトアップされ湖上に美しく浮き上がります。ここは明軍との戦いを神剣パワーで勝利した後、神剣を竜王に返すために使者の大亀が現れたという伝説の場所です。
フク橋は橋の中央が緩やかな丸みを帯び、渡り切ると玉山祠と書かれた石門をくぐり境内にはいります。
境内に入ってすぐ左手に、亀が神剣を背中に載せて湖深く帰っていく様子が描かれた碑が建っています。是非ご覧になってください。剣の大きさと比べるとかなり大亀である事が分かります。
古くから鶴は千年、亀は万年と言われますが、ベトナムでは亀は神聖なものとしてあがめられ、至る所で亀のモニュメントを目にします。特に金色の亀は珍重されます。「ホアンキエム」とは「還剣」を意味し、神剣を亀を使者に竜王に返したことを示します。
ベトナムは13世紀に元とも戦っており、寺院内部には元との戦いで活躍したチャン・フン・ダエと文・武・医の三聖人が祀られています。地元の方たちの礼拝をならい合掌し、三度お辞儀しパワーをもらってはいかがでしょう。
はく製となってガラス容器に鎮座する超巨大亀。この小さな湖に生息していたと聞けば、きっと驚くでしょう。1968年にホアンキエム湖で発見され、その昔、神剣を運んだ伝説の大亀とも言われています。長さ2mほど、体重は200kg超。頭はアザラシがオットセイかと間違うほどの巨大さ!
この亀、実はシャンハイ・ハナ・スッポンと呼ばれる種類の亀です。ハナ先や水かき、甲羅をみるとスッポンらしい形状が伺えます。2年ほど前にもやはり同じ位の傷ついた巨大亀が治療のため捕獲されましたが、残念ながら死んでしまったそうです。
祠を出ると正面に静かに湖が広がっています。もしかしたら湖面に伝説の大亀がひょっこり顔をだすかもしれません。目を凝らして湖面を眺めてみてはいかがでしょう。
ハノイ旧市街は、懐かしい雰囲気とともに、大量のバイクが行きかうなど活気に満ちています。旧市街に隣接したホアンキエム湖「玉山祠」に残る大亀神剣伝説は、はく製の大亀を見ると思わず信じたくなるようなパワーを感じさせてくれるでしょう。朱塗りのフク橋を渡り、大亀伝説のパワースポットを訪れてみてはいかがでしょう。関連情報をMEMO欄に入れておきます。
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(2024/4/24更新)
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