京都はパン屋のワンダーランド!老舗に新手、ご当地パンに激レアまで

京都はパン屋のワンダーランド!老舗に新手、ご当地パンに激レアまで

更新日:2017/01/29 16:08

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
京都のイメージといえば「お寺や神社が多く歴史があって、和食や和菓子のお店もいっぱいあって…」というものがほとんどかもしれません。しかし実は全国屈指のパン消費地域であり町を歩くとパン屋さんがたくさん点在している、という点も意外な特徴です。
多くのお店の中から、京都ならではの個性豊かなご当地パンや、ガイドブックにはあまり載らない地元人の間で密かなブームとなっている100円パン屋さんなどもご紹介します!

まずは2大メーカー「志津屋」&「進々堂」

まずは2大メーカー「志津屋」&「進々堂」

写真:古都の U助

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京都を代表する大手パンメーカーの1つ、「志津屋(SIZUYA)」。

人気テレビ番組でも紹介された「カルネ」が大評判の店で、一部の店舗はお得なモーニングやランチメニューなどもあるイートインを併設しています。人気商品の「カルネ」も温めて出してもらうことが出来るので、観光の小休止にもぴったり。カルネは少しハードな円形のパンにハムとオニオンスライスがはさまっており、バターがきいてとにかくうまい!家でも軽く焼いて食べるのがオススメですが、さすがお店では一番美味しい状態で提供してもらえるので、テイクアウトだけでなくイートインもオススメです。

まずは2大メーカー「志津屋」&「進々堂」

写真:古都の U助

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店舗数も多く志津屋と並び京都のメジャー店とされるのが「進々堂」。

その歴史は京都のパン屋の中でも特に古く創業は大正2年。創業者の続木斉氏は本場のフランスパンに憧れパリに留学、日本で初めてフランスパンを紹介したとされています。市内数箇所にお店がありますが、イートインもできておすすめなのが寺町店。京都市役所から寺町通を北上したところにあり、寺町通りはその名の通り本能寺や皮堂(行願寺)、下御靈神社等の寺社が多い上、カフェや雑貨、老舗店なども目白押しです。パンの他サラダや、ケーキ部門も充実しているのも特徴です。

まずは2大メーカー「志津屋」&「進々堂」

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上の写真店舗は創業の地・京都大学北門前にあり、現在は別会社となっている「進々堂」。

この店舗はパンを販売する他イートインがメインとなるお店。いつも学生さんが静かに食事を取っていたり勉強をしていたり、とても雰囲気の良い静かな店は、一人旅の方でも利用しやすいです。パンとサラダのセットや自家製カレーとパンのセットなどのお食事メニューの他、ケーキセットなども人気です。

3大老舗パン屋「ササキパン」「大正製パン所」「まるき製パン所」

3大老舗パン屋「ササキパン」「大正製パン所」「まるき製パン所」

写真:古都の U助

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京都には素敵な老舗のパン屋さんが何軒もありますが、中でもオススメの1軒が伏見の酒蔵エリアにも近い「ササキパン」。

幕末には坂本龍馬が定宿としていたという寺田屋に近いため、龍馬通りと名付けられた商店街の北部に位置しています。こちらのパンはどれもコストパフォーマンスも高く、レトロなパッケージは味があって可愛すぎ!

また全国的にはメロンパンと呼ばれているパンは、その見た目から京都ではサンライズと呼ぶ店が多く、老舗のパン屋ではとくにその傾向が顕著に見られます。「ササキパン」でもいわゆるメロンパンはサンライズの名称での販売。それに対し京都でメロンパンとしてよく販売されているのはレモンに似た楕円形で、白餡が入っているタイプ。見た目も味も上品で京都に来たらぜひ食べていただきたいご当地パンです。

3大老舗パン屋「ササキパン」「大正製パン所」「まるき製パン所」

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こちらも京都で特に人気の高い老舗パン屋の「大正製パン所」。

こちらもメロンパンはサンライズ名義で販売され、楕円形に白餡の入った京都特有のメロンパンも販売されています。また「大正製パン所」は学問の神様、北野天満宮から程近いこともあり受験シーズンには合格パンなどのレアメニューが登場することも。他にも可愛らしいキャラものや動物型のパンがあったりするのもポイント高いです。

さらに「大正製パン所」には店内奥に大きめのテーブルが1つあり、アットホームな雰囲気の中イートインすることも可能です。基本的には持ち帰りスタイルのお店ですが、ちょっとでも座れる席があるというのは旅人にとってやはり嬉しい点といえます。

3大老舗パン屋「ササキパン」「大正製パン所」「まるき製パン所」

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堀川松原の交差点からからすぐの「まるき製パン所」は香ばしくて細長い形のコッペパンサンドが大人気のお店。

コロッケやハムロールなどシンプルでちゃんと美味しいメニューが揃う他、コッペパンが看板商品となっている為アンパンも「丸いの」と「長いの」と2種類があります。特にオススメのハムロールはマヨネーズが控え目で、たっぷりの千切りキャベツがシャキシャキ。ハムの塩気もちょうど良くてお値段は165円。地元でも人気で次々にお客さんがやってきてはパンを買い求めていきます。パン屋さんとしては遅めの20時まで営業というのも嬉しいところです。

コスパ抜群!100円パン屋さん

コスパ抜群!100円パン屋さん

写真:古都の U助

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近年京都でジワジワと店舗数を増やしている100円パン屋さん。そのうちでおすすめの1つが「マルモベーカリー」です。

サンドイッチや惣菜パン、菓子パンなど品数も多く充実しています。店舗のある伏見区深草周辺は京都中心地からは少しはずれるものの、実はレベルの高いパン屋が集まるエリア。お店のすぐ目の前師団街道の向かいにはSUZU PANがあったり、先にご紹介したゲベッセン本店も徒歩圏内となります。

コスパ抜群!100円パン屋さん

写真:古都の U助

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こちらも京都で人気の100円パン屋さん、「Pin de Bleu (パンドブルー)」はご紹介する堀川今出川本店の他に太秦店もあります。

菓子パン、惣菜パンとも比較的ハード系のパンが充実している店で、他にもから揚げやえびカツを使用した匠バーガーやピザ、あんこと求肥が入った京都あんぱんもおいしいです。また、月ごとに登場する新作パンも毎回好評となっています。

コスパ抜群!100円パン屋さん

写真:古都の U助

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こちらは現在京都市内に6店舗を構える「幸せの100円パン職人・丸太町御前店」。

100円パン屋さんの特徴としては、味や値段はもちろんのこと、町のちょっとしたパン屋さんよりも品数豊富なところも魅力の1つとなっていて、「幸せの100円パン職人」も特に品揃えは優秀。サンドイッチやカレーパンなど、美味しい惣菜系のパンも豊富に並びます。

まだまだあります!オススメ店

まだまだあります!オススメ店

写真:古都の U助

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人気テレビ番組にも登場したことがある「GEBACKEN(ゲベッセン)」。

「ゲベッセン」の人気惣菜パン「京・出し巻き食堂」は一度は食べて欲しいメニューで、パンの中には出し巻き玉子とワンポイントで紅しょうが、トッピングには揚げ玉と青のりが。その風味はどこかお好み焼きにも似ていて、たこ焼きが乗っかっていそうな舟形の紙トレイに入れて販売されているのもユニークです。

本店は可愛らしい二階建ての一軒家ベーカリーで、伏見区深草の住宅街にありますが、紅葉で名高い東福寺に程近い泉涌寺の上り口に泉涌寺店もあり、観光の場合はこちらの利用が便利です。泉涌寺店にも二階席がありイートインできるので、観光途中の休憩にもピッタリです。

まだまだあります!オススメ店

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京都大学百周年時計台記念館のすぐ目の前にあるベーカリー「CERCIO(チェルキオ)」。

大学のすぐ目の前のお店というだけあって、土日が定休日なので気をつけていただきたいと思いますが、チェルキオはイートインの席もあり店内から時計台を眺めることができます。また、お店のすぐ前から節分祭で有名な吉田神社の鳥居も見ることが出来ます。

こちらの一押しメニューは、カツサンドと玉子焼きが一個づつ楽しめるカツタマサンド(250円)。玉子焼きが分厚くバターの風味も良くて、お得なメニューです。そのほか豆腐を使用したマフィンやドーナツ、米粉を使った和の素材を生かしたパンもおいしいです。

まだまだあります!オススメ店

写真:古都の U助

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美味しくって可愛くて、そのうえコスパも良好なのが、室町通二条上ル西側にある焼きたてパンの店「Clover(クローバー)」。

焼き立てパンのお店に行くと、たいてい1つか2つは動物パンやキャラ物のパンがあったりしますが、ここのパンは特にモチーフもののパンが可愛いい!またパンだけでなくクッキーもニコニコマークやスプーン、フォークなどのカトラリー型があったり思わず嬉しくなってしまいます。シフォンケーキやマフィン、甘い系のパンも一押し!

激レア「ロバのパン屋」さん

激レア「ロバのパン屋」さん

写真:古都の U助

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京都のパン好きの間でも半ば幻といわれているのが、移動販売の「ロバのパン屋」。商品のメインは抹茶やあん入り、チョコ掛けなど色とりどりの蒸しパンたちで、ドーナツやカステラもある他、みたらしだんごもファンが多い逸品です。

激レア「ロバのパン屋」さん

写真:古都の U助

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今でこそ車で移動販売をしている「ロバのパン屋」ですが、かつては本当に小型の馬で販売していたといいます。現在ホームページも無く販売日時や正確な場所も紹介しづらいのですが、比較的遭遇確立が高いのは錦市場に近い錦小路・東洞院の小さな交差点付近、北大路や太秦など。運よく見かけたら迷わずゲットしていただきたいものです。

※「地図を見る」で確認いただける場所は撮影場所ではありますが、移動型店のため必ずしもそこで販売しているわけではありません。

最後に

実はパンが大好きな京都人。歴史のある老舗店やレベルの高いお店がいっぱいあって、その魅力は京都人だけが楽しむのではあまりにもったいない店ばかり。ぜひ次回の京都旅行の際は、京都のパンを存分に味わって下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/12−2017/01/24 訪問

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