緑豊かな高台に建つウェイフェアーズ チャペルの最大の魅力は、なんといっても全面ガラスでできていることです。ロサンゼルスは年間を通して温暖な気候のため、教会を囲む色鮮やかな木々の隙間から明るい日差しが降り注ぎます。
もちろんガラス張りですから、タイミングが合えば、他ではなかなか見られない挙式の1シーンを見ることだってできちゃいます。
この印象的なデザインを設計したのは、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと並び「近代建築の三大巨匠」の一人として名を残したアメリカの建築家「フランク・ロイド・ライト」の息子ロイド・ライト氏。森の教会をイメージして1951年に建てられました。自然と建築が一体となったこの教会は、アメリカ合衆国国家歴史登録財にも登録されています。
教会は高台にあるため庭からは美しい太平洋の海岸線を見下ろすことができます。晴れた日の昼間には真っ青な空に、コバルトブルーのカリフォルニアの海、そこに浮かぶカタリナ島、夕方には水平線に沈む夕日など、この景色を見るために立ち寄る観光客も少なくありません。
3.5エーカー（14,164平方メートル）の広々とした敷地には、美しく手入れされた庭が広がっています。庭には木々や季節の花が植えられていて、訪れる人の目を楽しませてくれます。ロサンゼルスの喧騒から離れ、心落ち着く静かな空間に、時間を忘れのんびりしてしまいますね。
教会の庭にはメモリアルのレンガが敷き詰められています。このレンガは、ここで挙式を行ったカップルや、葬儀を行った際の記念に作られたものです。大事な記念レンガの上を歩くことになりますが、どんな文字が彫られているか見るのも楽しいですよ。
よく見ると日本人の名前もあります。ロサンゼルスの教会で一番人気のウェイフェアーズ チャペルは、日本からも挙式に訪れるカップルが多いのだとか。
異国の地で結婚式を挙げ、レンガに永遠の愛を誓う…なんともロマンティックですね。
ちなみにこのレンガ、22文字×3行まで文字を彫ることが可能です。みなさんならどんな文字を彫りますか？予定が無くても考えるだけでハッピーな気持ちになりますね。
ウェイフェアーズ チャペルはキリスト教のスヴェーデンボルグ派の教会のため、挙式だけではなく信者の葬儀も行われます。
しかし、挙式に関しては宗派問わず誰でも行うことができます。
ガラスの教会は式が行われていない営業時間中であれば、自由に見学もできるんです。あまり広くはありませんが、開放的な森の中の教会で神聖な気分に浸るのも良いのではないでしょうか。
教会は毎日9:00から17:00までの営業。（改装工事等でクローズする日もあるのでホームページ要確認）
敷地にはビジターセンターもあり、センター内ではウェイフェアーズ チャペルの歴史がわかる展示物や、お土産等が売られています。ここにもぜひ立ち寄ってみてください。ビジターセンターは毎日10:00から17:00までの営業です。
（いずれの営業時間も2017年1月時点の情報です。）
ウェイフェアーズ チャペルはロサンゼルス国際空港の南に位置しています。空港からは車で約40分、ダウンタウンからは車で約45分。美しい海岸沿いの景色も楽しめるので、ドライブを兼ねて行くのがお勧めです。
ロサンゼルスの市内からは少し離れていますが、建物の美しさ、景色の素晴らしさは一見の価値があります。他では見られないガラスの教会、次のロサンゼルス旅行で行ってみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/19更新)
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