提供元:西条 酒蔵通り観光案内所
地図を見る広島県に東広島市という町があります。市の誕生は新しく、1973年に広島大学のキャンパス移転をきっかけとして周辺の町と合併し、旧西条市を中心としてできた町。今回ご紹介するのはその中心地、酒どころとして有名なの西条の町です。
西条は周りを山に囲まれた盆地にあります。弥生時代の古くから人が住み、広島県で一番大きいとされる前方後円墳が残り、遺跡からは大分で作られた土器なども出土しています。また、奈良時代には旧山陽道が通り、安芸の国の国府が置かれ、その国府を中心として条里制が敷かれ、西條、東條と呼ばれたことが、町名の由来となったようです。
西条の一番の見所なのが「酒蔵通り」。ここは京都の伏見、兵庫の灘と並ぶ日本酒の醸造地として知られています。中国山地から湧き出す水と、盆地ならではの寒暖の差が美味しい日本酒を育てました。
酒蔵の通りは元々四日市と言われた山陽道の宿場町で、酒蔵の通りには大名なども泊まった本陣跡が残されています。その宿場町がお酒の町に変わったのは明治時代。西条の南にある瀬戸内海に面する町・安芸津で、三浦仙三郎が生み出した醸造法が、安芸津の杜氏によって西条に伝えられました。
酒蔵通りには飲食店が入る屋台村があります。酒蔵通りのイメージを模したスペースには、地元のお酒や食材と使った店が並びます。通りに面するところには、西条のお酒を紹介する大きなショーケースがあります。夕方からの営業なので、観光の後にお楽しみください。
日本酒作りに欠かせないのが水。お酒造りに使われるだけでなく、町の方々も容器を持って水を汲みに来られます。それぞれの水にはそれぞれの味があって、それがお酒の味にも映し出されているのかもしれません。
歴史を感じさせる酒蔵通りには七軒の造り酒屋が並び、新酒の季節になると通りを歩くだけで、お好きな方は、お酒の香りに包まれて幸せな気分になること請負です。今も、当時のままに白壁やなまこ壁が残り、その間からはレンガ造りの煙突が何本も見えて、素敵なたたずまいを見せてくれます。
それぞれの蔵では、見学もOK。酒造りの紹介やそれぞれの蔵の歴史、日本酒についての説明などと、見学者のために色々工夫をこらしています。
造り酒屋では試飲をさせてもらえるお店も多く、中を見せてもらえる所や、ギャラリーを作られているところもあります。また、酒袋や酒造の名前が入った前掛け、枡、お猪口や、お酒のスイーツなどもたくさん置かれています。
町並みの中にcocoronというパン屋さんがあります。ちょうど酒蔵通り観光案内所の前で、小さなお店ですが観光客で一杯になることが多く、西条の湧き水を使ったパンが人気です。
酒蔵通りには観光案内所があります。歩き始めて、まずここで町の情報を手に入れましょう。パンフレットや地図もあります。外国人観光客のためのものもあります。
観光案内所は、かつてあった芝居小屋へ入るための門でした。くぐり門と言われ、老朽化で取り壊される直前に保存が決まり、改修されたものです。門の右側が観光案内所、左側はCafeとなっています。
西条には8つの日本酒の酒蔵があります。各酒蔵の連絡先等は関連MEMOにリンクした東広島市観光案内所のサイトでご確認下さい。
この西条の町が一年で一番賑わうのが、毎年秋に行われる酒まつり。この日は広島はおろか、全国から酒好きの人たちが訪れて町はすごい人出になります。
2017年には10月の9日、10日に行われることが決まっています。有料ブースに入るために、前売り1600円、当日2100円(2016年)西条のお酒だけでなく全国の有名なお酒が飲み比べでき、全国のお酒のおつまみを味わうことができます。大人だけでなく、子供たちに楽しめるイベントも多く、ご機嫌な大人たちと子供たちの歓声が町にあふれます。
西条には、行基が建てたと言われる竹林寺というお寺があります。今は小さな堂宇しか残っていないのですが、東京の椿山荘にある文化財ともなっている三重塔は、明治時代にここから移されたものです。国登録の有形文化財となっています。
また、ここには奈良時代、天武天皇が全国に造られた国分寺が、今も残り、薬師如来はじめ多くの文化財が残されています。
酒蔵通りには西条酒造通り観光案内所があり、酒蔵の町について色々と教えてもらえます。酒蔵通りには「西条酒蔵通り観光案内所」が、駅前にも「東広島市観光案内所」があります。
観光協会では、毎週日曜日に「地元ガイドとまち歩き」が、毎月10日には「酒造のまち てくてくガイド」というガイドツアーが行われています。無料で西条の魅力を伝えてくれます。お問い合わせは東広島市観光案内所へ。
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