春の「高瀬川」沿いはまさに花魁道中!川面に浮かぶ桜の艶やかさに惚れ惚れ!

春の「高瀬川」沿いはまさに花魁道中!川面に浮かぶ桜の艶やかさに惚れ惚れ!

更新日:2017/02/21 11:53

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
京都の桜の名所といえば寺院や神社を思い起こす方が多い中、京都市街の鴨川に並行して流れる「高瀬川」は穴場の桜観賞スポット!北は二条から南は十条まで続く風情のある川です。特に京都一の繁華街である三条から四条までは、春先になると、満開の桜の木が煌びやかなネオンにより妖しくライトアップされ、まさに花魁道中のよう!メジャーな各寺院の桜ライトアップイベントに飽きたら、穴場の「高瀬川」を訪問してみよう!

飲み屋が多い三条から四条にかけての「高瀬川」沿い

飲み屋が多い三条から四条にかけての「高瀬川」沿い

写真:木村 優光

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「高瀬川」は京都市中京区の東端を流れている関係、京都でも有数の繁華街を南北に横切る河川です。したがって、三条から四条にかけては飲食店のほかに飲み屋が非常に多く、夜の街にふさわしい景色が広がっています。写真は昼間ですが、夜の喧騒が嘘のように静かな時間が過ぎゆきます。

飲み屋が多い三条から四条にかけての「高瀬川」沿い

写真:木村 優光

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「高瀬川」沿いにはたくさんの桜の木が植えられている関係、春先には満開の桜と同時に静まり返った昼間の木屋町や先斗町などの街並みを眺めることができます。赤ちょうちんがぶら下がる飲み屋の建物の横をしっとりと流れる高瀬川、とても風情があります。

また、各飲み屋には高瀬川に面した側には川の様子を眺めることができる窓が設けられていて、高瀬川の風情を味わいながら杯を交わすことも可能!風情がある中でほろ酔い気分になれるのも京都ならではで大変貴重!

中には今時のおしゃれな建物沿いに咲く桜も!

中には今時のおしゃれな建物沿いに咲く桜も!

写真:木村 優光

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京都と言えども、すべての景色イコール和を感じるという方程式が成り立つとは限りません。中には洋風の建物があるから、京都という和の空間が際立つわけで、それが証明されるのは、この「高瀬川」!写真のように洋風の飲食店の建物があるおかげで、したたかに流れる高瀬川と満開の桜との組み合わせが、非常に和を感じることができます。

中には今時のおしゃれな建物沿いに咲く桜も!

写真:木村 優光

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京都という街は不思議なもので、たとえ洋風の建物があろうとも、それを和風に変えてしまう凄さがあります。もちろん和風の建物があればさらなる和を感じることができる訳ですが、中には写真のように蔵のような飲食店があります。

高瀬川沿いに建つ大衆居酒屋「どんがま」も蔵のようなどっしりとした建物で、春先は満開の桜に清らかに流れる高瀬川とのコラボレーションはまさに京都そのもの!飲食店ですので、夜間には各所にライトアップが施され、それらが夜桜を照らす姿はまるで花魁のよう!

三条通りから見る高瀬川の夜桜も格別!

三条通りから見る高瀬川の夜桜も格別!

写真:木村 優光

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三条通りを渡す橋の上からも高瀬川の様子を眺めることができます。人通りが多いため狭い歩道上で立ち止まる場合は、なるべく端に寄る必要がありますが、それでも高瀬川を見下ろせば、満開の桜並木の反対側にはオープンテラスの飲食店が建ち並んでいます。

夜の木屋町は昼とは少々雰囲気が変わり、活気が満ち溢れます。というのも木屋町や先斗町は京都の眠らない街の代名詞で、高瀬川沿いの木屋町通りは様々な店が深夜まで営業しています。人通りも多く、アダルティーな店も中にはいくつかと・・・。

そんな中、桜の咲く夜ともなれば、活気が最高潮に達します。各店舗の明かりによってライトアップされた桜が高瀬川を彩り、近代的な京都の街に和やかな雰囲気がミックスされた、現代の京都らしさを表現しています。こんな風景を見ていて、久石嬢さんが弾くピアノソロのBGMが頭の中で流れ出したら、最高の夜になるでしょう。

三条通りから見る高瀬川の夜桜も格別!

写真:木村 優光

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「高瀬川」沿いには無機質なコンクリート製の建物にもかかわらず、建物の中から川縁に近づくことができる構造の建物もあります。写真の右側に写る建物は「タイムズ」と呼ばれていて、飲食店が複数入居するモダンな建物!

飲食店でほろ酔いになった時に、川縁に面したエリアに出て、「高瀬川」の風情を感じていると、たとえ飲みすぎて悪酔いしてしまっても気分が良くなってしまうかもしれません。これも京都マジック!

普段の「高瀬川」は水量が多くないため、その美しい流れは都会の中の渓谷のようでなおかつ、京都らしさを存分に出しているため、他府県にはあまり類を見ない綺麗な川です。そのため、外灯が川面に反射するとさらなる美しさを体感することができます。

高瀬川の最北端、鴨川との分岐エリア付近には?!

高瀬川の最北端、鴨川との分岐エリア付近には?!

写真:木村 優光

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「高瀬川」は二条大橋の南側側にて鴨川から分岐して流れる川です。その分岐付近は「一之船入」(いちのふないり)と呼ばれ、船を接岸させるための入江があります。現在でも接岸された高瀬舟を間近で見ることができ、春先には満開の桜の下、和を奏でるには十分すぎるシチュエーション!

よく見ると高瀬舟の上には酒樽が積まれているため、酒造で有名な伏見のお酒を木船にて「高瀬川」を北上して、三条という繁華街に酒が運ばれたことを意味するものです。この場所は観光スポットとしては比較的マイナーであることから、訪問する人は少な目ですので、桜の満開時にゆっくりと堪能してみてはいかがでしょう。

「高瀬川」は京都の繁華街を南北に通る川

「高瀬川」は京都市内でも最大の繁華街である三条や四条を突っ切る形で南北に走る川!そのため、京都観光の要所を通る川のうちの一つとして挙げられます。すぐ隣に鴨川が流れていますが、スケールは異なるものの、それぞれの良さが京都の雰囲気になじんで素晴らしい光景を生み出しています。

両者とも川岸には桜がたくさん植えられていますので、春先はとてもきれいな光景を目の当たりにしますが、雰囲気が異なるため、比較するだけでも十分観光気分を味わうことができるでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/04/08−2016/04/02 訪問

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