混雑知らずの桜の名所!“くろ谷様”こと京都「金戒光明寺」

混雑知らずの桜の名所!“くろ谷様”こと京都「金戒光明寺」

更新日:2017/02/24 15:09

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家
「金戒光明寺」は別名「くろ谷様」と呼ばれ、京都で有名な平安神宮の東側に位置する寺院で、敷地面積は塔頭を含めるとかなり広大!特に境内南側にはスケールの大きい山門があり、その周辺には多種の桜の木が植えられています。有料の境内庭園に入らなくとも、山門周辺の桜を見るだけで京の和文化を感じ取ることができるほど!桜で有名な寺院の訪問に飽きたら、「金戒光明寺」を訪問して、静寂の中で花見気分を楽しんでみましょう!

まずは南側からアクセスし山門を見上げてみよう!

まずは南側からアクセスし山門を見上げてみよう!

写真:木村 優光

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「金戒光明寺」に車で訪問する場合は、境内の南側に駐車場がありますので、そちらを利用すると良いでしょう。駐車場から境内へ向かう階段を見上げると、立派な山門が立ちはだかっています。写真のように階段下からの真正面アングルが一番迫力がありオススメ!

両脇にはピンク色に咲き誇る桜の花が、山門を彩るかのように堂々と咲き誇っています。その姿は山門を見守る二体の修羅像のよう!あまりの立派な山門と2本の満開の桜のお出迎えで、境内散策が楽しみになります。

この山門ですが1860年の完成で、後小松天皇の「浄土真宗最初門」の額がかかっていることでも有名なので必見!現在は二代目のものですが、初代は応仁の乱で焼失したとされています。

いざ山門をくぐって境内へと入ってみよう!

いざ山門をくぐって境内へと入ってみよう!

写真:木村 優光

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山門前にてお辞儀した後は、山門をくぐって境内へ入ってみましょう。こちら側にも桜の木が多く植えられていて、とても素晴らしい空間に!目の前には本堂へアクセスするための石階段があり、段数はそれほど多くはありませんが、立派な石階段に貫録を感じます。

この山門周辺はさまざまなテレビドラマや映画の舞台にもなったことがあるため、山門を一目見れば気が付く方も多いのではないでしょうか。訪問する場合は、貴方が時代劇などの主人公になりきってみると、旅の面白さもさらに膨れ上がりますよ。

いざ山門をくぐって境内へと入ってみよう!

写真:木村 優光

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今度は石階段を上がって山門の裏側を眺めてみると、山門と桜の木とのコラボレーションが実に美しく、春の京都を訪問していることにさらなる実感が湧くでしょう。石階段を徐々に上るにつれ、京都市街の街並みも徐々に見え始めてくるので、まるで京の街を独り占めしたかのよう!

人間という動物は高いところに立つと、しばし立ち止まって下の風景を見下ろす習性がありますので、高台に位置する「金戒光明寺」を訪問すれば、立ち止まる回数が多く、気づいたら「金戒光明寺」に3時間も訪問していた、なんてこともあるでしょう。それだけ「金戒光明寺」からの眺めが素晴らしいということです。

山門横には立派な枝垂桜が植えられている!

山門横には立派な枝垂桜が植えられている!

写真:木村 優光

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山門の横には小さいながらも立派な枝垂桜が植えられているため、山門とのコラボレーションは必見!写真は降雨中に撮ったものですが、水分を含んだ桜の花はピンク色の濃度が濃く出て、美しさも倍増します。

したがって、雨だから桜観賞の旅に出るのは止めよう、なんて考えずに、雨だったら桜の花の色は濃くなるのでは?桜の花に滴る水滴が綺麗なのでは?なんて考えると、雨の日の旅も楽しさが増します。

山門横には立派な枝垂桜が植えられている!

写真:木村 優光

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山門の西側には「塔頭」と呼ばれる小院がたくさんあり、時代劇のセットのような小路は必見!例えば、レンタル着物を着て、サムライ気分で歩いてみるのも良いでしょう。なお、各塔頭は拝観謝絶のところが多いため、中には入らずに山門手前から中を覗くだけにしましょう。

「金戒光明寺」では意外に少ない水辺エリアの桜観賞スポット!

「金戒光明寺」では意外に少ない水辺エリアの桜観賞スポット!

写真:木村 優光

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「金戒光明寺」の境内へ入る場合は、上で紹介したような徒歩で石階段を上り、山門をくぐるルートが一般的ですが、本堂の前にも駐車場がある関係で、一部、車で入山する場合は山門をくぐらずにしてアクセスできるルートがあります。

境内を正面にして山門の右わきから更に車道が境内へ伸びていますが、これこそが車で境内へ入るルート!早速、徒歩で歩いてみることにしましょう。少し進むと右手に池があり、池の端に桜の木が植えられています。水場の少ない「金戒光明寺」においては貴重な池と桜のコラボ!

更に右手は丘陵状の墓所となっていますが、墓所の上の方には三重塔があるため、近くまでアクセスしてみるのも良いでしょう。高台にあるため、「金戒光明寺」の境内だけでなく、京都市街が非常によく見えますよ。

四季を通じて見どころ満載「金戒光明寺」!

「金戒光明寺」はその境内の広さから、四季折々の良さがあります。春のみならず夏の青々とした木々、秋の紅葉、冬の雪景色など。京都の持ち味を十分持った寺院です。

立地的にも平安神宮から徒歩圏内に位置するため、平安神宮と併せての訪問がオススメ。北隣には真正極楽寺、通称真如堂があり、晩秋の境内は素晴らしい紅葉を見ることができます。東へアクセスすれば左京区のエリアで、法然院などといった東山三十六峰の麓にずらーっと並ぶ寺院などへもアクセス可能!さて、貴方は「金戒光明寺」をスタートとしてどの方角を観光してみますか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/23−2016/04/01 訪問

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