下田の知られざる桃源郷!「蓮台寺しだれ桃の里祭り」

下田の知られざる桃源郷!「蓮台寺しだれ桃の里祭り」

更新日:2017/02/20 16:40

毎年3月下旬から4月上旬にかけて、下田市蓮台寺で「蓮台寺しだれ桃の里祭り」が開催されます。この祭りは、休耕田や川の土手などに約300本植えられた桃の花の見頃に合わせて行われます。ピンクや赤・白色など、色とりどりの花が辺りを染め上げ、祭りのメインストリートでは、ギャラリーや、絵画・写真の展示。売店では、地場産品の販売なども行われます。下田のまち遺産に登録された美しき桃源郷を見学に出掛けませんか?

静かな里山に広がる「ユートピア」

静かな里山に広がる「ユートピア」
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ご紹介する「蓮台寺しだれ桃の里祭り」は、伊豆急下田駅から凡そ約2km。下田の奥座敷と言われる「蓮台寺」で開催されます。桃の里祭りは、2016年に初めて開催された新しいイベント。

祭りのメイン会場である「中央会場」を中心に、蓮台寺川沿いなどに約300本の桃の木が植えられています。一面に可憐な桃の花が咲く姿は、まるでユートピアのような光景で、訪れた人の目を楽しませてくれます。

【蓮台寺しだれ桃の里祭り】
開催日:2017年3月25日〜4月2日
駐車場:無料

お勧めの見所「中央会場」

お勧めの見所「中央会場」
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最も美しく桃の花が見られるのは、こちらの中央会場の「鈴木邸」です。珍しいことに会場は個人宅になっていますが、鈴木邸には以前から百数十本の桃の木があり、花の時期になると名所として知られていました。ところが、10年程前に樹勢が衰え徐々に数が減ってしまいましたが、2013年「下田のまち遺産」に登録されたことをきっかけに、桃を盛り上げようと本格的に整備され、現在に至っています。

下田のまち遺産とは、下田の人たちが誇りに思い、大切に残していきたい風景。
これまでに、100本余りの桃の木が植えられ、ご覧のような見事な花を咲かせています。鈴木邸には、たった1本でも見応えのある老木から若木まで様々な木があり、思わずカメラを向けたくなるポイントもあるので、お気に入りの場所を見つけて、是非写真を撮ってみては如何でしょうか?

鈴木邸では、期間限定で売店が設置され、サンマ寿司・漬物・柑橘類のピールなど、地元の名産物や地場産品の販売もありますよ。

春爛漫を満喫できる最高の風景

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桃の木は、枝が垂れ下がる枝垂れの木が多く見られます。木の下では、菜の花・スズラン・水仙・すみれなど、春の花が一斉に咲いています。桃の淡いピンク・白色・赤色に、菜の花の黄色が加わり、明るく鮮やかな色彩がとっても綺麗です。

温かい日差しと共に、時折、風に乗ってやってくる、菜の花や水仙・桃などの花々のほんのりと甘い香りも楽しめますよ。

散策に一押し!歴史浪漫溢れる「湯の華小路」

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祭りに訪れた際は、湯の華小路を散歩してみませんか? ここは、祭り会場に面したメインストリートから、一本裏通りに入った道です。石畳の風情溢れる景色と一緒に、歴史的スポットも巡れてしまう一石二鳥の散歩コースになっています。

左手に見えるのは、江戸の幕末に、アメリカへの密航を企てた吉田松陰が身を寄せていたと云われる「吉田松陰寓寄処」です。寓寄処は、県指定史跡になっており、この他、国指定の重要文化財の大日如来像がある「天神神社」。安産の神様「天馬駒神社」など、パワースポットも点在しています。

また、祭りのメインストリートには、地元が誇る書道家の作品が展示されたギャラリー、昔の貴重な写真や資料が展示された歴史資料館などがあり、見所が盛りだくさんです。

後世に残したい!素朴で温かな景色が広がる「しだれ桃の里」

祭りが開催される蓮台寺は、下田温泉の源泉が湧く「蓮台寺温泉」の近くなので、温泉旅行を兼ねて訪れても良いですね。

祭りでは、立ち入り禁止区域に入らない、無闇に畑に入らない、桃の枝を折らない、ゴミを散らかさないなど、くれぐれもマナーを守ってご見学くださいね。

古来の中国では、桃は邪気を払う木とされているので「蓮台寺しだれ桃の里祭り」で桃の花を見て、病気や災いなどの悪運を振り払ってみては如何でしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/31 訪問

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