写真:花村 桂子
地図を見る阿蘇の「野焼き」は、冬の間に茶色く枯れた雑草を焼いて、害虫を駆除し、緑豊かな草原を再生させる伝統行事。阿蘇の草原に、早春を告げる風物詩です。
見渡す限りの茶色い草原を、パチパチと音を立てながら駆け抜ける、真紅の炎。炎の跡は燃え尽くされて、まるで真っ黒なじゅうたんのよう。目の前で、みるみる作られていく赤と黒のコントラストは、凄まじく美しい!こんなに大きな炎を見る機会は、そうそうありません。足を運ぶ価値、大ありです。
写真:花村 桂子
地図を見る阿蘇の野焼きは、毎年1月末から3月にかけて「米塚一帯」「大観峰周辺」など、地域を分けて行われます。その規模は、阿蘇のふもとからも、炎や煙が立ち上っているのが、はっきり分かるほど。期待に胸が高鳴ります。
写真:花村 桂子
地図を見るゴォー!パチパチパチ!野焼きの炎は、なだらかな阿蘇の草原を、驚くほどのスピードで進みます。人の背よりも高く舞い上がる真紅の炎、あたりを真っ白に覆い尽くす白煙。阿蘇の野焼きは、そもそも観光イベントではなく、草原維持活動のひとつ。写真は、走行中の車内から撮影したもの。道路のすぐ脇の草原でも野焼きは行われているのです。
写真:花村 桂子
地図を見る防火帯など、延焼対策はされていますが、風向きによっては、煙で目の前が真っ白になったり、強風で巻き上げられた炎が、道路にまで伸びて来ることも。ドライブ時は、現地の規制・指示に従って、安全に気をつけてご通行くださいませ。
動画:花村 桂子
路側帯の車中から撮影した、大迫力の炎をご覧ください。
写真:花村 桂子
地図を見る「草千里ケ浜」での野焼きは、2016年に50年ぶりに復活。写真は、野焼き翌日のもの。黒く見える部分が、野焼きの跡。後方で白煙を上げているのは、阿蘇山・中岳です。
2017年は、1月29日に実施予定(悪天候の場合は2月5日に延期)。午前10時から防火帯づくりが始まり、午後1時ごろから火入れ。見渡す限りに広がる草千里ケ浜での野焼きを一目見ようと、多くの観光客が訪れることが予想されます。当日は、草千里ケ浜は立入禁止となるので、見学は草千里駐車場から。煙の量や風向きなどの状況によっては、一時的に通行止めになる可能性もあるので、現場の指示に従って安全に見学くださいませ。
野焼き時には、炎や煙はもちろん、黒いチリ(灰)も飛んで来るので、汚れてもよい格好でお出かけすることをオススメします。
写真:花村 桂子
地図を見る野焼きが終わった草原は、ものの見事に、真っ黒け。これから新芽がぐんぐん伸びて、ゴールデンウィークの頃には、一面の新緑でおおわれます。
野焼きは、雨天や強風など、天候によっては延期されることもたびたびです。開催日時を阿蘇市ホームページなどで、事前にチェックしてお出かけください。
2月-3月は、阿蘇地域一帯で野焼きが行われ、阿蘇北外輪山一帯(北山)などでは、通行規制が行われます。現地の規制・指示に従って、ご見学くださいね。また、原野への立ち入り、道路での駐停車は厳禁。駐車帯・路側帯でも、車から離れないようにご注意を。安全に配慮しつつ、迫力あふれる阿蘇の野焼きを楽しんでくださいませ。
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(2024/4/23更新)
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