写真:古都の U助
地図を見る現在の大阪府庁舎は大正15年三代目の庁舎として竣工したもので、鉄筋コンクリートに白い石材を張ったシンプルなデザイン。重厚かつ伝統的な趣ながら、明るく軽快な色合いはどこか大阪ならではの親しみやすさも漂わせています。この大阪府庁舎は竣工から長い年月が経ち、一時は安全性の面から立替案や全面移転案も出ましたが、様々な観点から耐震案を採用。
建物の地下には233台の免震装置を設け、壁を厚くすることで震度7程度の地震にも耐えられるように。また照明や内装も一部新しくされ、2016年12月17日・18日には3年に及んだ耐震工事完了のイベントも行われています。
写真:古都の U助
地図を見る玄関部分は照明や扉など細部まであちこちに装飾が施されていすが、特に見事なのが玄関の紫雲石の彫刻です。神殿の柱のようなデザインになっていて、細かな文様は西洋と東洋とミックスされたような独特のテイストです。
写真:古都の U助
地図を見る玄関を入るとすぐに3階まで吹き抜けとなっている中央ホールがあり、大階段が視界いっぱいに目に入ってきます。この階段は2階部分までイタリア産大理石が使用され、12本の見事な柱が林立。直線が多く配されたデザインの中に正面中央の時計がワンポイントになっています。
大阪府庁はその美しい姿が多くのドラマや映画ロケ地として利用されていますが、特にこの階段はドラマHEROなどでも登場しており、見覚えのある方も多いかと思います。
写真:古都の U助
地図を見る大階段は三階までの吹き抜けとなっているものの、この階段を利用して行けるのは2階まで。一瞬あれ、3階までは行けないのか、と思うのですがそこもまた大阪らしくてお茶目ですね。階段はこの中央階段の他、両端にも2ヶ所あるのでそちらで上層階まで行く事ができます。
写真:古都の U助
地図を見る大阪府庁で玄関ホールと並び見所となっているのがこの5階中央の部屋「正庁の間」です。一時は執務室として利用されたこともありましたが今回の耐震工事にあわせ創建当時の姿に修復、週2回(水曜・金曜、祝日を除く)公開されるようになりました。
大阪府庁舎は地上6階地下1階建ての建築で、正庁の間は5階・6階部分の吹き抜け構造となっています。その為この部屋の天井部分には大規模なステンドグラスがはめ込まれ、ガラス越しに自然光が取り込まれて部屋をとても明るくしています。その他にも内部の装飾には一部金箔が使用されるなど、まるで西洋の宮殿のような豪華な雰囲気です。
写真:古都の U助
地図を見る正庁の間は天井部分の他、大阪城側となる東側の窓にもステンドグラスが設置されています。その窓越しに見える大阪城はまさに絶景。さらに大阪城の背後にはよほどの荒天時以外は奈良県との境界にそびえる山並み、信貴・生駒山系を望むこともできます。
写真:古都の U助
地図を見る正庁の間からさらに隣接して続く展示室もあります。
展示室内では耐震工事の際出土した資料や、大阪府庁舎が完成した当時の大阪の町に関する様々な資料なども展示されています。
写真:古都の U助
地図を見る改修工事の際には各部屋の扉枠の塗装も新しく塗りなおされ長い廊下はとてもすっきりと美しく、思わず目を奪われてしまいます。
写真:古都の U助
地図を見る大阪府庁は道路1本挟んで大阪城公園を目の前にしており窓からの光景も自慢の1つ。立派な石垣や府庁の少し東側に位置する大阪城ビジネスパーク(通称OBP)のビル群、四季折々の植物の眺めも美しいです。
写真:古都の U助
地図を見る大阪府庁には一般来庁者も自由に利用できる食堂があるので、リーズナブルな価格で栄養バランスに富んだ食事を取ることができます。
写真:古都の U助
地図を見るメニューは麺類や丼物、日替わり定食などがあり先に食券を買い求めてから食事をするセルフ形式となっており、部屋や席の感じもレトロで味があります。
大阪府庁の食堂はH29年4月からは場所が東館の1階に変更になり、メニュー等もリニューアルされる予定です。淋しい反面楽しみもありますね。
外観や中央ホール、正庁の間もとても美しい大阪府庁舎。公開時間内や公開場所においては、無料で自由に見て回ることができます。
また府庁のすぐお隣、大阪城も大阪観光の御三家に数えられるほどの人気スポットですが、とにかく園内は広くて可愛らしいロードトレインも走っているほど。
雨の日などは大阪府庁・正庁の間から見るお城、というのもオススメですよ。
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(2024/3/19更新)
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