ビール好きの笑いが止まらない!?プラハ「ピヴォヴァルスキー クラブ」

ビール好きの笑いが止まらない!?プラハ「ピヴォヴァルスキー クラブ」

更新日:2018/07/26 10:46

浅井 みら野のプロフィール写真 浅井 みら野 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
“プラハでは多くのレストランが百種類以上のフードメニューを用意しているのに、選べるビールが1種類だけなんです…。だから百種類以上のビールから自分が飲みたいものを選べるレストランを立ち上げました”。 プラハ中央駅近くのレストラン・バー「ピヴォヴァルスキークラブ」は販売しているビールの種類の多さでビール好きが、そしてビールを使った美味しい料理でビール好き以外の人も訪れる人気レストランです。

ビール好きのためにオープンしたレストラン・バー

ビール好きのためにオープンしたレストラン・バー

写真:浅井 みら野

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「ピヴォヴァルスキー クラブ(Pivovarsky klub)」の店内に一歩入れば、迎えてくれるのが棚いっぱいに並べられたボトルビールの数々。最低240種類のボトルが置かれているというだけあり、その景観には圧倒されてしまいます。多くがチェコのビールですが、ドイツやベルギーなどからも輸入しているため、ここに訪れればヨーロッパ各地のビールを飲み比べられます。

ビール好きのためにオープンしたレストラン・バー

写真:浅井 みら野

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赤や黄色など様々なボトルビールのラベルに囲まれた1階フロアに比べ、地下フロアは落ち着いたバーのような雰囲気。壁にはボトルビールと、それ専用のグラスがペアで飾られ、お洒落なインテリアになっています。こちらはゆっくりと時間をかけてビールを飲みたい人におすすめです。

ビールに対する情熱・知識がすごい

ビールに対する情熱・知識がすごい

写真:浅井 みら野

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お店の要でもある“ビール”。その充実ぶりは生ビールに関してもうかがえます。常に6種類は絶やさずに仕入れており、頻繁に種類も変わります。大切にしているのが有名なブランドだけでなく、小規模でチェコの田舎地方で醸造されている知名度が低いビールも仕入れていること。毎回違う生ビールと出会えるというワケで、何度でも通いたくなるリピーターが生まれるんですね。

ビールに対する情熱・知識がすごい

写真:浅井 みら野

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それでも、やはりインパクトがあるのはボトルビールの品数。ビールのメニューは用意されておらず、オーダー方法は飲みたいボトルをまず棚から選びます。そうすると店員が奥から冷えた同じ銘柄のビールを持ってきてくれるのです。もし分からなくても、好みの味を伝えれば店員がおすすめを教えてくれますよ。

透き通るような輝かしい黄金色が特徴の“ピルスナービール”は、現在世界中で愛されている人気の種類ですが、もともとはチェコが発祥の地。こちらでも多くのピルスナービールが見られます。それ以外にもコクがある“黒ビール”やホップの香りが強い“ラガー”、それにイギリス発祥の“エール”にベルギーの修道院で醸造されていた“トラピスト”など、まるで博物館のように様々な色と味も異なるビールに出会えます。

ビールが苦手な人は、シードルがいかがでしょう?

ビールが苦手な人は、シードルがいかがでしょう?

写真:浅井 みら野

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ビールの良いお供として認識されているのが、リンゴを発酵してつくられる“シードル(Cyder)”というお酒。爽やかでほのかに甘いりんごの風味が特徴で、ビールが苦手な方や果実酒が好きな方に人気です。こちらのレストランでは、シードルの種類も8種類と多め。チェコにある果実園から仕入れつくられた“MAGNETIC APPLE”シリーズは100%チェコ産。ボトルのラベルも可愛いですね。

普通のスープに隠し味はビール!?

普通のスープに隠し味はビール!?

写真:浅井 みら野

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ビールに合う料理を出すということで、チェコの家庭料理がここのメインメニューになりました。おすすめは“ザワークラフトのスープ”。キャベツがしんなりとなるまで酢漬けにされたものをチキンスープにいれたシンプルなメニュー。コクのあるスープに酸味が加わり、さっぱりとした味付けです。

普通のスープに隠し味はビール!?

写真:浅井 みら野

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しんなりとしたキャベツの食感がクセになる優しいスープですが、実は隠し味に使われているのが看板商品でもあるビール。アルコール度数がないビールをいれることで、スープのコクが増し、味付けもやわらかくなるとか。ビールが入っていると知りながら口に入れても、全然ビールらしさが感じられない一品です。

他にもおすすめの料理がたくさん

他にもおすすめの料理がたくさん

写真:浅井 みら野

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ビールが活躍しているのは、スープの隠し味だけではありません。ぎゅっと旨みがつまった豚肉のローストには黒ビールのソースを添えて。アルコールが抜けたこちらのソースが加わることで、コクと風味が増し、お肉もやわらかくなります。ほうれん草のクレープにソースをつければ、ほうれん草の甘さと黒ビールの苦みが合わさり、より深い味わいを楽しめます。

他にもおすすめの料理がたくさん

写真:浅井 みら野

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ビール醸造家が丹精こめて煮込んだ“ブリューマスターのグラーシュ”も人気メニュー。グラーシュとはチェコで定番のパプリカをベースにしたシチューのこと。ずっしりとした味わいにほのかな甘みと酸味が感じられ、寒い日には体をじんわり温めてくれます。とろとろになるまで煮込まれた牛肉は、噛むほどにジューシーな肉汁とシチューの味が広がり、思わずにっこり。つけ合わせのパン、クネードリキでソースを浸し、最後の最後まで楽しめます。

チェコのビール文化が体験できる場所

チェコ人の多くが愛するビール。そのビールを存分に楽しむためにオープンしたレストラン「ピヴォヴァルスキー クラブ」は、まさにビール好きの聖地とよべるでしょう。店内では、友人同士や家族、おひとりさまなど様々な人が、自分好みのビールを飲んで楽しい時間を過ごしています。チェコ人に混ざって一緒にビールを飲んでみるのも良い思い出になりますし、レストランが出す美味しい食事があればビールを飲まない方も十分楽しめますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/17 訪問

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