写真:浅井 みら野
地図を見るプラハの街を縦断するヴルタヴァ川の東側に広がる旧市街。その中でも旧市街広場は、旧市街を巡る際に欠かせない観光場所です。世界遺産の“プラハの歴史地区”に含まれるティーン教会、旧市庁舎が向かい合い、広場の四方をパステルカラーの建物が隙間なく並びます。冬には巨大クリスマスツリーが広場を一層華やかにし、更なる賑わいをみせてるんですよ。
その広場から徒歩1分にあるのがレストラン「ミンツォヴィナ」。観光地に近いため観光客専用のレストランかと思いきや、チェコ料理にはうるさいプラハっ子も通うほどの評判です。
写真:浅井 みら野
地図を見る店名の“MINCOVNA”はチェコ語で造幣局を意味しますが、それはこの場所が実際に18-19世紀の間、造幣局だったのに由来します。当時の雰囲気を感じられるのが、店内に飾られている巨大な金貨のモチーフ。“ドゥカート(Ducat)”とよばれる金貨はイタリアのヴェネチアからヨーロッパ中に流通し、18-19世紀にかけてプラハの旧市街でも造られていました。
写真:浅井 みら野
地図を見るドゥカート以外にもう一種類、こちらで造られていたコインを店内で見つけることができます。“クロイツァー(Kreutzer)”とよばれた銀貨と銅貨は、現在チェコで使われている通貨コルナが登場するまで幅広く使われていたんですよ。
写真:浅井 みら野
地図を見るこちらのレストランが人気なのは、そのユニークな歴史的背景だけでなく、レストランの“味”が評価されているからです。プラハに住むグルメなチェコ人5人が運営する“Taste of Prague”は、グルメを専門にしたプラハ初のフードツアー。海外から訪れた人に美味しいチェコ料理を楽しんでもらいたいという思いから、プラハ市内にある美味しいレストランが紹介されています。
こちらのレストランも、美味しいチェコ料理(特にグラーシュとよばれるパプリカを使ったビーフシチューと新鮮なピルスナービール)を出すと紹介されて以来、観光客だけでなく地元の人も訪れるほどの人気に。レストラン入り口の目の前には、早速ブロンズ色に輝くビールタンクの姿が。ビールがチェコ料理の一部だということを教えてくれますね。
写真:浅井 みら野
地図を見るレストランが作り出すチェコ料理は伝統的なレシピに従い、丁寧につくられたものばかり。チェコ料理の特徴のひとつにスープの種類が多いのがあげられますので、寒い日は体の芯から温めてくれるスープから始めてみましょう。“ポテトスープ(Poctiva Bramboracka)”は、じゃがいもとにんじんのごろごろとした食感が楽しめる一品。たまねぎの甘さときのこの柔らかさにもほっこりとなりますよ。
写真:浅井 みら野
地図を見る陸に囲まれたチェコでは、お魚よりお肉料理の方がメニューが豊富。こちらのお店で食べたいのが“ローストポークのマッシュルームソースがけ(Veprove Raminko Na Houbach)”。柔らかくジューシーにローストされた豚肉とクリーミーなマッシュルームソースがお互いの味を引き立て、もうひと口とフォークがすすみます。つけ合わせのクスクスのような粒状のものは“タルホニャ(Tarhona)”とよばれるパスタ。素朴な味で、こちらもソースとの相性が抜群です。
写真:浅井 みら野
地図を見るカリカリにになるまで焼き上げた“カリフラワーパンケーキ(Kvetakove Placicky)”は、すり潰したカリフラワーの甘みと生地の香ばしさの両方が楽しめる一品。ボリューム感あるポテトパンケーキよりふわっとした軽い食感で、さくさくと食べられます。つけ合わせのサワークリームで、ほどよい酸味をプラスしていただくのもおすすめです。
かつて貨幣で生活を支えた造幣局が、今でも美味しいチェコ料理で人々の生活を支え、楽しいひとときを提供しています。旧市街広場に訪れた際には、目だけでなく、口でもチェコの良さを感じてみるのはいかがでしょうか。
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(2024/4/25更新)
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