写真:Hiroko Oji
地図を見る葡萄畑と古城の織り成す美しい風景の中、ライン川右岸に佇むブラウバッハ(Braubach)は、マルクスブルグ(Marksburg)城への起点ともなる町です。
ブラウバッハには、山上のマルクスブルグ城と町外れのフィリプスブルグ城という二つのお城があり、その間を繋ぐ町並みのメインストリートや路地沿いには、可愛らしく素敵な木組みのお家が建ち並んでいます。レストランや宿泊施設が入る建物もあるのですが、ほとんどは普通に住民たちが日常生活を送っているお家。どのお家も大切丁寧に維持されていて、定番の赤や焦げ茶色の木枠のみならず、緑や柿色なども使われ、個性的なデザインなど、目を楽しませてくれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る建物だけでなく、通りにぶら下がる看板も惹きつけられます。凝ったデザインの素敵な看板が彩りを加え、板壁にはワイン樽を利用した装飾などもあり、歩くだけでも楽しくなってくる町並みです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町中からお城への表示に従って山道に入り、ひたすら上って行きますと、途中木々の合間からは町並みを見下ろせます。上り始めて20分ほどのミニハイキングでお城の門に到着します。
マルクスブルグ城は、13世紀前半に町の防衛および税関施設として建設されました。その後、15世紀に外壁が増築され、17世紀の30年戦争では、ライン川河畔の城としては唯一陥落を免れたお城です。所有者が何度か代わりながらも、よい保存状態が保たれてきました。周辺のお城はほとんど煉瓦造りなのに対して、このマルクスブルグ城は、白い姿が印象的。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城内は、ガイドツアーのみで見学することができます。門から入ると、歴代の所有者の紋章が壁に架かる所に繋がります。その奥には鍛冶場があり、さらに石段を上って行くと大砲が並ぶ見晴らし台へ。屋根付きの砲台には、ドイツで最も古い1450年の大砲も展示されており、ここからは町やライン川を見渡せます。建物内は、武器や鎧・兜の数々、ワイン貯蔵庫、中世ならではのトイレを含む大ホールや居室・台所、14世紀の礼拝堂、地下の城の最古の部分にある拷問部屋などなど、興味ある展示で充実しています。
古代から近世まで年代を追うごとに鎧兜が展示されている部屋は、壮々たるもの。レプリカもあればオリジナルのものもあります。説明しながら参加している子供に兜をかぶせてあげたりする場面もあって、なかなか微笑ましい一幕も。
写真:Hiroko Oji
地図を見る木組みと石造りの建物に設置された木製の階段を上って行くと、目の前にあるのが城の中心にある中庭の塔。塔の薄暗い一角に、大きなワイン樽が並ぶ17世紀からのワインセラーがあります。背後にはワインの製造工程を示した絵が掛けられており、ワイン造りの道具なども見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る城内に設置された展望の良い箇所や、建物内の窓からは、大きく蛇行しながら悠々と流れるライン川沿いの風景が見渡せます。時折ラインを行く遊覧船なども見送りながら、この風景の眺めもお忘れなきように。
この眺望に夢中になりがちですが、ちょっと足元にも目を向けてみて下さいね。それは、ひっそりと息づく、建物の外壁沿いにあるハーブガーデン。約150種類もあり、重要な医療植物やスパイスとして中世から知られてきたハーブが栽培されています。
マルクスブルグ城は、町中から山道をハイキング気分で登っていくこと20分ほどのところにあります。しかし、歩くのがちょっと・・・とおっしゃる方は、SL型のミニトレインに乗ってお城まで運んでもらうとよいでしょう。しかしこのミニトレインは夏のみの運行ですので、ご注意を!
駅舎すらない無人のブラウバッハ鉄道駅から、教会を目指すと、手前にインフォが入る煉瓦造りの立派な建物があります。ここで地図をもらうと、マルクスブルグ城までの行き方を丁寧に教えてくれますので、ご利用くださいね。
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(2024/4/19更新)
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