世界遺産に登録され世界的に人気急上昇の軍艦島クルーズ!クルーズ会社は全部で5社ありますが、この5社以外は軍艦島への上陸許可はありません。各社1日2便で合計10便/日(2017年1月現在)運航されています。当日訪れても空きがあれば乗船出来ます。平日は比較的予約を取り易いですが、休日団体客が入れば一気に満席となります。事前に予約を取られる事をお勧めします。
5社ある軍艦島クルーズですが、軍艦島コンシェルズをお勧めします。まず一番の理由は、海が荒れますと欠航や上陸出来ない事が条例で定められています。コンシェルズの出航率や上陸率は他の会社と比較し、ダントツに高く90%を超えているのです。折角訪れたのにショックって事が一番辛いですよね!(上陸率が高いのは高速船マーキュリーの影響とのこと)
さらに、実際に軍艦島で働いていた方がツアーコンダクターを務められていて経験を元に非常に判り易く、興味深く説明されています。また、酔い止めにリストバンドを販売されています。(かなりタフな揺れです。ご心配な方は必ず、酔い止めの薬を服用される事を強くお勧めします。)
ご予約は下記の関連MEMOのリンク、軍艦島コンシェルズをご覧ください。
さて無事予約が取れましたら、軍艦島コンシェルズの受付オフィスへ早めに訪れて乗船手続きを済ませましょう。そして出航時間を待ちますが、席は先着順です。画像は軍艦島にある唯一の船着場、島を時計回りに一周するはずですので行きも帰りも出来れば前方向の右側の席を確保する事をお勧めします(念の為、乗船時に係員の方に確認して下さい)
長崎港から約17.5kmの距離!とうとう上陸しました。この迫力、ここが日本の産業を支え、産業革命の先駆となった島だったのですね。当時の先端技術、鉄筋コンクリート造の集合住宅や学校、映画館に病院、スナックや店舗まで。この周囲約1200mと云う小さな島に生活必需品は何でも揃っていたと言うから驚きです!まるで小さな地方自治区のようですね?
鉱山施設は、現在ほとんど崩壊していますが、唯一主力鉱へ行くための桟橋への昇降階段だけが残っています。写真中央の建物がそれです。
さて今回、世界産業革命遺産に登録されましたが、軍艦島全部が登録されたのでしょうか?残念ながら明治に建設された部分だけ(ほとんどが地下の鉱山施設)が登録の対象で、大正と昭和に建設された地上の大部分は登録外の緩衝地帯なのです。
それまで日本に無かった西洋革命を取り入れ、いち早く明治時代に取り組んだ軍艦島の鉱山産業!大部分が地下に埋もれる氷山と同じ、現在眼にしている島は世界遺産では無いとは。見学されているみなさん、少し複雑な心境なのではないでしょうか?
ここは鉱山の中枢であった煉瓦造りの建物、鉱山総合事務所。中には炭鉱マンの為の共同浴場が有り、浴槽はいつも真っ黒だったようです!この周辺には多くの建物が存在したらしいですが、現在ではそのほとんどが崩壊しました。崩れても尚、味わいを感じる煉瓦造りの建物ですね。
写真は島の西側からのアングルで軍艦土佐に似ていることから軍艦島の名が付いています。右側の建物が大正5年に建てられた日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の30号アパート。鉱員住宅として建設され内庭には吹抜けの廊下と階段があり、地下には売店もありました。
外洋に面した西側、季節風が吹く時や台風の時など大波は半端じゃないはずですが、主婦の方々はそれを楽しみにベランダへ寄り集まったと聞きました!島の女性は、明日をも知れぬ仕事に命懸けで働く夫を支えていたんです。肝っ玉母さんになるのは当然の事だったのでしょう!
島に沈む夕陽を観るには、野母崎の漁船に乗ります。軍艦島クルーズは島に上陸出来ますが、一日二便の為夕陽を観る時間帯には就航出来ません。野々串港の漁船第7ゑびす丸は小一時間の所要時間、二人で10000円/回です。(2015年12月現在:実質10000円÷乗船人数※但し乗船定員はあります)詳細は下記連絡先へ問合せてみて下さい!
第7ゑびす丸
連絡先:095−894−2039
(乗船時間は約1時間。この船は島への上陸は出来ません。)
海の状況によってこちらも出船出来ない事がありますので必ず、事前に予約の連絡をして下さい。
夕陽も沈み、トワイライトの時間帯!そろそろ時間、帰港です。
第7ゑびす丸の馬場船長、とても気さくで話しやすく色々語ってくれます。夕陽の軍艦島が見たくなったら是非連絡してみて下さい!
日もとっぷり暮れました!12月の太陽は日本西端の街でも沈むのが早いです。
野々串港から一番近いお食事処、「カフェキッチン こっとん」軍艦島で始まった日は軍艦島で最後も締めくくりましょう!題して「軍艦島カレー」お腹も心も満たして長崎の街へ繰り出すも良し、夜景を観に稲佐山に登るのも良いですよ。
この島の魅力、それは何でしょうか?建築物が時の流れと共に自然に還って行く姿と人の営みが残した生々しさを強く感じる事がその人気の大きな要因だと思います。エネルギー需要の変化によりその役目を終えた軍艦島。それが今度は産業革命の生き証人として復活させられました。歳月が経ち、朽ちても尚色褪せない不思議な魅力を持った島へ是非一度上陸してみて下さい。
軍艦島内の見学は前述の通り、崩壊が進んでいて危険の為、現在立入箇所は指定されている第1〜第3の3つの見学広場のみ。すべて団体行動であり、個人での行動は許可されていません。訪れる際には充分注意してくれぐれも怪我などないように見学して下さいね!
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