南山手地区へは一般的に路面電車の「大浦天主堂下停留所」から向かいます。途中のお土産屋や飲食店が立ち並ぶグラバー通りは石畳になっており、さっそく長崎らしさを感じることができます。南山手地区はこの場所以外ほとんどお店は無いので、お土産等はここで買うのをおすすめします。
お土産街を通り抜けた先に、威風堂々としてそれでいて神聖な雰囲気がある大浦天主堂があります。居留地時代の1864年に建てられたこの教会は、現存する日本最古の教会で、世界的にも有名な存在となっています。
現在大浦天主堂は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産として、2018年度での世界遺産登録を目指しており、今後ますます注目されていくこと間違いなしです!
南山手地区のみならず、長崎で最も有名な存在となっている「グラバー園」。1974年に長崎市によって開園したグラバー園は、市内にあった居留地時代の建物を中心に移築・復元して公開しています。
中でもその一つの旧グラバー邸は2015年に世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れる場所となっています。『竜馬伝』のロケ地にもなった場所です。
他にも園内には歴史的に価値の高い建物が多くあります。写真は1896年建設の旧三菱第2ドッグ。船員たちの宿泊所として造られたこの建物は、現在グラバー園で最も高台にあり、長崎港を一望できるスポットです。
夕日の時間帯は特におすすめです。長崎港の入り口にかかる女神大橋の奥に日が沈んでいく姿は、一見の価値あり!
南山手地区で絶対訪れてほしいのが、グラバー園から徒歩15分の場所にある「鍋冠山展望台」です。歩きですと途中階段がずっと続くので歩きやすい靴が必須です。
無料の駐車場もあるので、車だとすぐに来ることができます。2016年にリニューアルされたばかりとあって、かなり綺麗な施設です。
この展望台から眺める長崎の街並みは、テレビドラマやCMなどでよく使われるもの。“日本で最も美しい”ともいわれる長崎港の姿はまさに絶景です。
長崎の展望スポットといえば稲佐山やグラバー園などがよく知られていますが、実はここ鍋冠山から見る長崎が、地元民の間では最も美しいとされているんです。まさに穴場!もちろん夜になれば、新世界三大夜景にも数えられてる1000万ドルの夜景を楽しむこともできます。
対岸には旧グラバー邸と同じく世界遺産に認定された「ジャイアント・カンチレバークレーン」の姿も見えます。また西側を向くと、遠くに軍艦島の姿も確認できますよ。
坂の街・長崎と呼ばれるように、南山手地区にも多くの坂道があります。しかし他の地域と違い居留地の名残を残す坂がいくつかあり、のんびりそれらを“さるく”のがとにかくおすすめです。
写真はその一つ「どんどん坂」。長崎で最も異国情緒が残された場所だといっても言い過ぎではないでしょう。現役の洋館や当時のままの石畳など、プチタイムスリップを味わえます。
こちらは大浦天主堂の隣に位置する「祈念坂」。ガイドブックなどにもあまり紹介されておらず、まず観光客が訪れない場所です。大浦天主堂の側面を間近で眺めることができ、とても雰囲気のいい空間にもなっています。
大浦天主堂やグラバー園の面する石畳のグラバー通りですが、ほとんどの観光客がこれらの観光スポットの先にまで足を運ぶことはありません。しかし本当の南山手地区があるのはその先なんです!
この辺りは赤レンガの塀や古い洋館など異国情緒がたくさん残る場所となっています。ロケ地の定番なので、映画などで見た風景が見られるかもしれません。
ここではこうした風景に一般の方の生活が溶け込んでおり、長崎ならではの景色といえるでしょう。ただくれぐれも生活の邪魔をせず、静かに散策を楽しんでください。
ぶらぶら散策していると、写真のようにとても不思議な看板を見つけることもあります。100年以上たった今でも、この南山手地区が居留地だったことを伝えるものです。
南山手地区は歩くと結構距離があるため、恐らく途中で疲れがくると思います。そんな時に利用したいのが「グラバースカイロード」です。この辺り一帯は坂が多く、歩くのが大変な住民のために造られた無料の斜行エレベーターで、全国でもかなり珍しいものになっています。これに乗ればあっという間に坂道を行き来できるので、ぜひご利用してみてください!
多くの観光客が訪れる南山手地区ですが、ガイドブックに載ってるスポットだけ行くのでは勿体ないほどの魅力が詰まった場所です。美しい長崎の街並みや異国情緒の雰囲気を楽しみながら、ぜひ“さるく”を体験してみてください!
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