写真:Mija Atsushi
地図を見るダルマや福助と並ぶ縁起物として日本独特の文化を形成している招き猫が誕生したのは、約150年前の江戸の町での事。その名の通り手招くポーズでお馴染みのこの姿は、中国古典の「顔を洗う猫の手が耳を越せば客が来る」という俗信が元になったとされています。
瞳の大きさの極端な変化、暗い場所でも目が見える、高い所から落ちても大丈夫など、古来より人々は猫に不思議な力があると信仰してきており、猫が顔を洗う仕草で明日の天気を占う地方まであったほどです。
写真:Mija Atsushi
地図を見るちなみに、招き猫には左手挙げと右手挙げの違いがあるという事にお気付きでしょうか。左手挙げは「客招き」を表しており、主にお店の入り口などに置かれていました。手を高く挙げていれば遠方からの客も招くと言われています。また、右手挙げは「金招き」を表し、金庫の側や一番大切な場所に置かれていました。
写真:Mija Atsushi
地図を見る中には「人招き」「金招き」の両方を表した両手挙げの招き猫もあります。この両手挙げは「幸運招き」とも言われていますが、その一方で破産や玉砕などを意味する「バンザイ」とかぶる為、不吉であるともされています。もちろんこれは俗説に過ぎないので、どのように捉えるかはあなた次第。
また、時代の変化にともない、「恋愛」「長寿」「宝くじ祈願」など、様々な御利益が付与されるようになっており、まさに千変万化の発展を遂げて今日に至っているのです。
写真:Mija Atsushi
地図を見るそんな招き猫も現在までに実に多くの種類と数が生み出されており、それらを多く収蔵、展示している招き猫専門の美術館が、岡山県岡山市の「招き猫美術館」。
展示数は700体にも上り、焼物、木彫り、石、紙など様々な日本各地の招き猫を展示しており、非常に可愛らしいものから威厳のあるもの、芸術性に富んだものなど、実に多種多様な招き猫の数々に魅了される事でしょう。2階には日本各地の寺社、窯元、郷土につたわる招き猫などを一堂に集めた圧巻のスペースもあります。
ここでしかお目にかかれないような珍しい招き猫も勢揃いしていますので、余す事なく鑑賞を楽しみましょう。
写真:Mija Atsushi
地図を見るそして、何と言ってもこの美術館の強みは、展示物の写真撮影が可能である事。スタンダードな造形から珍しい造形の招き猫までを写真に収め、帰ってからでも再び楽しむ事が出来るのも、この美術館最大の魅力の一つと言えるでしょう。ただし、展示物に触れないよう注意。
写真:Mija Atsushi
地図を見るまた、館内にはショップスペースもあり、招き猫だけでなくストラップや福札、ポストカード、クッキーなどここでしか手に入らないオリジナル商品がずらりと並んでいます。来館記念だけでなく、お土産や贈り物に購入していくのも良いでしょう。
素焼きの招き猫にアクリル絵の具で絵付けをして、自分だけのオリジナル招き猫を作成できる絵付け体験も出来ます。
写真:Mija Atsushi
地図を見る招き猫美術館の隣には「ラッキーキャッツハウス」という、本館とはまた違ったユニークな招き猫の展示もあります。
写真:Mija Atsushi
地図を見るそして、この館で注目すべきは入口のテラス。招き猫型の祈り札が天井にまでビッシリと貼り付けられています。このラッキーキャッツハウスでは招き猫に願い事をする事ができ、テラス内にある祈り札に願い事を書いて、奉納できるようになっているのです。
写真:Mija Atsushi
地図を見る招き猫が呼び込む福の力を取り込む岡山の隠れたパワースポットとして、招き猫美術館と一緒に立ち寄っておきたい場所です。
晴れて願いが叶ったら、再びここに訪れて招き猫に感謝の叶い札を掛けるとなお良いでしょう。
原風景のごとき美しき山と古民家の雰囲気に絶妙にマッチした招き猫。この組み合わせだけでも心が和んでくる事でしょう。そしてユニークな招き猫の数々の前に表情がほころぶ。
鑑賞、癒し、祈願、ショッピングと様々な楽しみ方ができる「招き猫美術館」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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(2024/3/28更新)
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