今回ご紹介する徳山しだれ桜と桃沢(ももんざわ)のソメイヨシノは、大井川鐵道の駿河徳山駅から徒歩約10〜15分。静岡県屈指の桜の名所「家山の桜トンネル」など、大井川鐵道沿線には立派な桜並木が続くので、桜の時期の電車旅は特にオススメ。駿河徳山駅のホームも桜やチューリップなど綺麗な花で彩られます。
お車の場合は、桜スポットのすぐ近くにある徳山コミュニティーセンターに無料駐車場が用意されているので、そちらに駐車しましょう。徳山しだれ桜は、静岡県立川根高校と町営サッカー場の間に、並木道がつくられています。お車の方は徳山コミュニティーセンターと同じ通り沿いにあるので、場所はすぐ分かると思いますが、電車の方は高校を目指していくといいでしょう。
徳山しだれ桜は、例年3月下旬から開花し4月上旬に見頃を迎えます。静岡県内でも大変珍しく、道路の両脇150mにわたり約50本のしだれ桜が植えられています。高校とは反対側の町営グランド側に、道幅の広い歩道があります。優美なしだれ桜が見事に咲き誇る風景に、きっとうっとりすることでしょう。道路にできるしだれ桜のトンネルも圧巻です!
時には、上の方を見上げてみましょう。しだれ桜に日差しがたっぷりと降り注がれると、華憐で清楚なピンク色の花びらが透き通り、より美しさが際立ちます。
しだれ桜の並木道をぬけると、桃沢にぶつかります。今度は、その沢に沿って、右も左もソメイヨシノでいっぱい!約300本のソメイヨシノの桜並木が広がり、イメージ的には「T字」のように、しだれ桜とソメイヨシノで辺り一面が埋め尽くされる感じです。
桃沢の桜はしだれ桜よりも早く開花しますが、例年見頃は3月下旬〜4月上旬。その年の気象条件などにもよりますが、タイミングがよければ、筆者が訪れた時のように満開のしだれ桜とソメイヨシノの両方に出会えちゃいます。
※桜の時期になると、提灯がとりつけられます。
2017年は、3月26日(日)〜4月9日(日)まで
桃沢を右手側(西側)に進んでいくと、SLが力強く走る姿をちょこっと見ることができるスポットがあります。そこへ行く途中には、大きくて立派なしだれ桜やソメイヨシノ、芝桜、ムスカリなどの花々がたくさん咲いていて、春のお散歩にもぴったり。更に道なりに進んでいくと、写真の奥、沢に橋がかかっている県道77号線にぶつかります。
その橋の目の前に、沢を渡るように大井川鐵道本線の線路が続いていて、ソメイヨシノや花桃などと一緒に列車が通過する姿をとらえることができます。桜の時期、通常駿河徳山駅へはSLが1往復、通常の普通列車が何往復かしているので、タイミングがあえば列車とお花のコラボレーションを楽しむことができます。
嬉しいことに、2017年4月1日(土)・2日(日)・8日(土)・9日(日)の4日間は、普段はSLが停車しない駿河徳山駅に、SL急行かわね路1号(当駅12時57分着/発)が臨時停車!SLに乗って駿河徳山駅まで行くことができます。
徳山しだれ桜や桃沢のソメイヨシノとともに一緒に訪れたい場所が、愛宕地蔵堂。しだれ桜の並木道を背にしながら、徳山コミュニティーセンターから徒歩5分ほどの場所にあります。愛宕地蔵堂は、創建は15世紀中頃ともいわれ1850年(嘉永三年)に再建。町指定の有形文化財です。古くより、人々は無病息災や家内安全、子どもの成長を願ってきました。
江戸時代後期には、法令などを木札で掲示する高札場があったりと、村の中心地でした。千年桜という立派な桜もあったといわれています。そして、昭和46年まで徳山郵便局がありましたが、移設後に地元の有志の方がしだれ桜を植え、お地蔵さんのしだれ桜として大切に育てられてきました。遊具のある広場もあり、大きくて立派なしだれ桜は、まるで広場一面をおおうよう。大変見ごたえのあるしだれ桜を見ることができます!
愛宕地蔵堂の右隣には、子安観音堂と秋葉常夜灯篭があります。子安観音堂には、子安観世音菩薩像がお祀りされており、子授け・安産・子育てにご利益があります。秋葉常夜灯篭も町指定の有形文化財で、江戸時代後期のものといわれています。火防の神様である秋葉山本宮秋葉神社(浜松市)への秋葉信仰の象徴とされ、参拝に訪れる人々を明るく照らしていました。
その他、徒歩でまわれる範囲の桜スポットとして、愛宕地蔵堂の北側の東西の道を、更に西へ進んで5分ほどの場所に「いずみ屋のしだれ桜」があります。樹齢200余年になり、高さ約15m、幹の太さは約2mもある大きな一本桜です。また、駿河徳山駅から徒歩5分ほどの場所に、SLと桜が一緒に見える「ときどんの池」もありますよ。美しい桜にたくさん巡りあい、春を思いっきり満喫してくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索