秘密にしておきたい・・・チェコがここにある!モラヴィア地方のすすめ

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秘密にしておきたい・・・チェコがここにある!モラヴィア地方のすすめ

秘密にしておきたい・・・チェコがここにある!モラヴィア地方のすすめ

更新日:2017/04/27 13:10

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者、通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級

まるでタイムスリップしたかのように中世の街並みがそのまま残っている国「チェコ」。ヨーロッパの中心に位置してることもあり、その美しさをひとめ見ようと最近注目が集まっています。チェコと聞いて首都プラハを連想する方が多いと思いますが、チェコ東部のモラヴィア地方も実は見どころがたくさん。まだまだ知られていないチェコの魅力をたっぷりと楽しめるモラヴィア地方をご紹介します。

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モラヴィア地方(Moravia)って?

モラヴィア地方(Moravia)って?

提供元:CzechTourism Japan

http://www.czechtourism.com/jp/home/地図を見る

そもそもモラヴィア地方とはどこなのでしょうか。長い年月をかけて国境が変化してきたチェコでは、行政区分とは別に歴史的に呼ばれる地域名があります。プラハがあるチェコ西部はボヘミア地方、チェコ北東部はシレジア地方とよばれ、今回ご紹介するモラヴィア地方はチェコ東部に位置します。

モラヴィア地方にはチェコ第二の都市ブルノがあったり、1000を超す鍾乳洞があったりなど、文化と自然の両方の見どころを兼ね揃えてますので、自分に合った楽しみ方が見つかりますよ。名門リヒテンシュタイン家が所有していた夏の離宮があることでも知られており、多くの王族や貴族が訪れたエリアなのです。

モラヴィア地方(Moravia)って?

写真:浅井 みらの

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ユネスコ世界文化遺産は4つ登録されていて、どれも個性的。その1つの“リトミシェル城(Litomysl Castle)”は優雅なたたずまいが美しいお城ですが、城壁に描かれたタイル模様に目を奪われます。ズグラフィトとよばれるこの方法は、2層の異なる色の漆喰が塗られ、外側を削ることで壁が装飾されている16世紀のデザイン。今でもチェコ各地で見られますが、ここまで大規模に残された装飾はなかなか見られません。

壁一面に描かれたタイルの枚数はなんと8000枚以上。その数だけでも驚きますが、さらにタイル中央に描かれたモチーフはすべて異なるデザインなんですよ。地元のひとによると、鍵を描いたタイルが3枚隠れていて、すべて見つけられたら宝の地図が手に入るのだとか。余計にじっくりと見たくなりますね。

モラヴィア地方(Moravia)って?

写真:浅井 みらの

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ビールが有名なチェコですが、モラヴィア地方に訪れた際はぜひワインを。オーストリアの国境近くでは肥沃な大地に恵まれ、あちらこちらでブドウ畑を見渡せます。特におすすめなのが白ワイン。グラスに注いだときに香りだつフルーティーさとしっかりした味わいが特徴で、世界中で高い評価を得ています。

チェコ国内からも人気な芸術を愛する町“リトミシュル”

チェコ国内からも人気な芸術を愛する町“リトミシュル”

写真:浅井 みらの

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チェコ国内で2番目の広さをもつモラヴィア地方ですが、特におすすめの3か所をご紹介します。まず最初は、11世紀も前からボヘミア地方とモラヴィア地方を結ぶ重要地だった“リトミシュル(Litomysl)”。人口は1万人ほどの小さな町ですが、中世のころより学問と宗教を学ぶ場所として重要な地位を築き上げてきました。町の中心に建つリトミシュル城は城壁のタイル模様が有名ですが、城内も見逃せません。

長い歴史を経て2つの建築様式が混ざり、独特の風合いをみせています。16世紀に建てられた外観はルネサンス様式で、劇場などはバロック様式です。18世紀に造られた劇場では当時の城主や貴族たちが、時には自分も演じたりして芝居を楽しんだと聞きます。当時の照明や舞台装置が良好に保存されており、間近で見学することができますよ。観客席に座れば、王様に扮した城主が意気揚々と登場する姿が想像できそうです。

チェコ国内からも人気な芸術を愛する町“リトミシュル”

写真:浅井 みらの

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川に沿って母国チェコに思いを馳せる有名な交響詩「わが祖国」。その作曲者でもあるベドジフ・スメタナは、ここリトミシュルで誕生しました。ビール醸造者だった父親がリトミシュル城主に仕えたため、城の目と鼻の先にスメタナの生家があります。その近さは生家の窓から城壁のズグラフィトが見えるほど。

室内は見学もできますよ。特に有名なのが、度重なる引っ越しにも必ず持ち運んだ机。大きすぎず小さすぎずのちょうど良いサイズで、丁寧に扱われた様子からとてもお気に入りだったことが感じられます。リトミシュルはスメタナ生誕の地を誇りに思い、毎年夏には城を中心に大規模な音楽祭も開かれます。チェコ人は皆音楽家といわれるほど音楽を愛する文化なので、ぜひ訪れてみるのはいかがでしょうか。

チェコ国内からも人気な芸術を愛する町“リトミシュル”

写真:浅井 みらの

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2011年12月18日、チェコ全土が悲しみに包まれます。旧チェコスロバキア最後の大統領と、独立後のチェコ初代大統領をも務めたヴァーツラフ・ハヴェル氏がこの世を去ったのです。彼の功績のひとつに、かつて共和党政権だった旧チェコスロバキアで民主化革命を指導したことが挙げられます。この革命は大勢の血が流れず、迅速に遂げられたことから、ビロード(織物の一種)のなめらかさに例えて”ビロード革命”とよばれています。

その後、チェコ国内のいたる場所でロウソクが灯り、彼の死が悼まれました。そのロウソク全てが1か所に集まり、特殊加工によって、ハート型のオブジェ“ヴァーツラフ・ハヴェルに捧ぐハート”として生まれ変わったのです。現在、それはリトミシュル城の地下に置かれています。間近で見るだけでなく、ハートの中にまで入ることができ、色とりどりのろうそくの多さに驚かされます。国のために戦った英雄を国民は忘れず、今も慕い続けている。国民と大統領の絆の深さにじんとくる空間です。

プラハに追いつけ、追いこせと勢いづく街“ブルノ”

プラハに追いつけ、追いこせと勢いづく街“ブルノ”

写真:浅井 みらの

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モラヴィア地方を訪れるなら、その中心都市である「ブルノ(Brno)」は欠かせません。11世紀より街として認識され、19世紀の繊維産業の活発化を受け、その後チェコ第二の都市になるほど成長を遂げました。メインストリートには多くの旅行客や地元の人が遊びに訪れ、街の活気が感じられますよ。

人口約40万人も暮らす大きな街なだけあり、見どころもたくさん。700年以上の歴史がある“シュピルベルク城(Spilberk Castle)”は建物だけでなく、丘から見渡せる街の景色もおすすめです。クリスマスマーケットが開かれる広場”ゼルニー タレフ(Zelný trh)”近くでは、84mの塔をもつ“聖ペテロパウロ大聖堂(Cathedral of St. Peter and Paul)”が静かに街を見守っています。

プラハに追いつけ、追いこせと勢いづく街“ブルノ”

写真:浅井 みらの

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歴史とモダンの両方を楽しめるのが、ブルノの魅力のひとつ。特に1930年に建てられた“トゥーゲンハット邸(Villa Tugendhat)”は、機能を追求した近代建築を代表するミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)がデザインしたもの。白を基調とした空間で、置かれている家具は直線的。シンプルかつ精巧に考えられた室内配置からは、とても半世紀前に建設されたとは思えないモダンさで、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

見学は事前予約制。一般の邸宅として建てられ、今も住宅地のなかにあります。壁一面に設けられた特大のガラス窓からは庭、その先にブルノの街並みが。天気や時間帯によって様々なブルノの表情を楽しめますが、近くにある円卓と椅子にもご注目を。“ブルーノチェア”とよばれるこの椅子は、この邸宅のためだけにデザインされたもの。この場所で1992年、チェコとスロバキアによる分離独立の調印が行われました。コンサートなどのイベントも催されており、ホームページから確認することができますよ。

プラハに追いつけ、追いこせと勢いづく街“ブルノ”

写真:浅井 みらの

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歴史ある教会では、死者を白骨化させ、一か所で埋葬されていたことをご存知でしょうか。その場所を“オッサリー(ossuary/日本語で納骨堂の意味)”と呼びます。ブルノの“聖ヤコブ教会(Church of St. James)”にもオッサリーはありますが、その規模が桁違い。13-16世紀にかけて埋葬された5万人の骨が、教会の地下に敷き詰められています。

2001年に発見され、2009年に一般公開されました。なかなか普段見ることがない人骨の多さに最初は驚きますが、死は生きる者全員が必ず通るもの、そして身近にあるものだということに気付かされます。日本とは異なる生死観を感じることができる、貴重な場所ですね。

大自然の威力に圧倒され続ける“モラヴィア・カルスト洞窟群”

大自然の威力に圧倒され続ける“モラヴィア・カルスト洞窟群”

写真:浅井 みらの

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モラヴィア地方の街散策を堪能したら、今度は美しくも迫力ある自然を満喫するのはいかがでしょう。中欧で最大の規模を誇る“モラヴィア・カルスト洞窟群”。5つの洞窟を探検することができますが、一番人気なのが「プンクヴァ洞窟(Punkva Caves)」。ライムストーンと地元でよばれている鍾乳石がにょきにょき伸びており、まるで異世界に迷い込んだよう。

ガイド付きツアーで所要時間は1時間ほど。コンサートホールのような洞窟内では、設置されたスピーカーからクラシック音楽が流れ、響き渡る音の反響を体感できるなど内容が充実しています。

大自然の威力に圧倒され続ける“モラヴィア・カルスト洞窟群”

写真:浅井 みらの

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暗闇に目が慣れ洞窟内の階段を下り続けると、目の前には外の光が…。地下140mの深さまで穴がぽっかりと空いた大地のすきまに見える“マツォハ峡谷(Macocha)”の底に辿り着きます。遠くに見える地上からは太陽の光が照らされ、なんともいえない神秘的な雰囲気に言葉を失います。すぐ下に川が流れてますが、深い場所では水深が15mもあるとか。

自然の雄大さに時間も空気もすべて包みこまれ、静かなひとときが流れます。春や夏には、両サイドの岩壁が鮮やかな新緑に染められ、豊かな自然の彩色がまのあたりに。逆に冬は岩肌の荒涼とした感じが伝わり、自然がもつ物々しさに畏怖すら感じられます。洞窟ツアーでは地下から地上を見上げますが、近くのケーブルカーで昇れば展望台から大地のすきまを見下ろすこともできますよ。

大自然の威力に圧倒され続ける“モラヴィア・カルスト洞窟群”

写真:浅井 みらの

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洞窟探検の最後を締めくくるのがモーターボートによるクルージング。両サイドに迫る石灰壁の間をボートが器用に進んでいきます。ときには頭を傾けないといけないほど壁が接近してきますが、よりわくわくしてインディ・ジョーンズ気分が楽しめます。途中、様々な形状の鍾乳石が見られる“マサリクドーム(Masaryk’s Dome)”に立ち寄り、ツアーは終了。

洞窟内は常に一定の気温7-8℃に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かいです。特に夏は人気なため、事前予約がおすすめです。駐車場から洞窟入り口まで特別の汽車で向かうなど、鍾乳洞を見学する以上に色々な楽しみが準備されていて、存分に堪能できます。

モラヴィア地方へは意外と簡単なバスか鉄道で

モラヴィア地方へは意外と簡単なバスか鉄道で

写真:浅井 みらの

プラハを拠点にチェコは公共交通機関の整備が整っていて、主要な街には鉄道の駅とバスターミナルの両方があります。ホームページからは路線検索、時刻表がチェックでき、チケットも事前にオンラインで購入可能なのが旅行者にも嬉しいですよね。購入したらプリントアウトして持参するか、スマートフォンで保存した画面を乗務員に呈示します。

当日は駅とバスターミナルに設置されている掲示板で時間と出発するホームの番号を確認し、向かいましょう。他のヨーロッパ諸国に比べ、ストライキや運行中止が少ないのもチェコの魅力のひとつ。

モラヴィア地方へは意外と簡単なバスか鉄道で

写真:浅井 みらの

長距離列車の場合、食堂車もついてる場合もあり、サンドウィッチやスープなどの軽食だけでなく、食事にぴったりなお肉料理もオーダー可能。はちみつとクルミを使った優しい味わいのケーキ(メドヴニク/Medovnik)はチェコ人も大好きなので、お試し頂きたいメニューのひとつ。食堂車の席は早い者勝ちなので、利用される際はぜひお早めに。

日本の新幹線のような座席配列の車両から個室タイプのものなど、種類が多いのも鉄道の特徴。指定席と自由席の2種類があり、個室タイプの自由席も列車によってはあります。車窓からはのどかな田園風景が続き、穏やかな時間を感じられますよ。

モラヴィア地方へは意外と簡単なバスか鉄道で

写真:浅井 みらの

高速バスも頻繁にプラハからチェコ各地へと出発しているので、便利ですよ。バスだと乗車時間が長い場合は、途中の大きなバスターミナルで20分ほど休憩をとる場合があり、トイレに行ったり、売店で買い物もできたりします。何もない道のど真ん中で停車したにもかかわらず、下車する地元の人がいるなど鉄道とはまた違う景色が見られますよ。

日本に比べてバス代や電車代が安いので、これを機会にチェコ各地の行きたい場所を渡り歩くのも楽しいですね。会社によってはバスと鉄道の両方で無料Wifiが整っていて、移動中にネット検索もできます。

訪れたい場所が他にも見つかるモラヴィア地方

リトミシュル、ブルノ、モラヴィア・カルスト洞窟群以外にもモラヴィア地方の見どころはたくさん。モラヴィア文化を語る際に欠かせない歴史都市“オロモウツ”や、聖なる丘とよばれる丘の隣にある城下町“ミクロフ”、それに住民の努力により美しさを獲得したおとぎの町“テルチ”なども足を運びたい場所です。

モラヴィア地方一帯はゆるやかな丘が並び、のんびりとした景色が続きます。そのため、流れる空気もおだやか。多くの人に教えたいような、でもこっそりと自分だけの秘密にして大切にしておきたいような…そんな気持ちにさせてくれます。

【この記事は チェコ政府観光局 とのタイアップです。】

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/12/12−2017/01/22 訪問

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