小太郎の石を持ち上げろ!JR高山本線「飛騨小坂駅」ぶらり旅

小太郎の石を持ち上げろ!JR高山本線「飛騨小坂駅」ぶらり旅

更新日:2017/01/17 09:50

八岳木 流泉のプロフィール写真 八岳木 流泉 温泉ライター
岐阜県を縦に走るJR高山本線。下呂温泉や飛騨高山など、沿線には見どころがたくさん!途中下車をしてみると、思わぬ魅力に出会ったり。「飛騨小坂(おさか)」駅の周辺にも、隠れた名所がありました!

ローカルでのんびり途中下車

ローカルでのんびり途中下車

写真:八岳木 流泉

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JR高山本線は、「岐阜」駅と富山県の「富山」駅とを結ぶ電車です。賑わう市街の岐阜駅を出て、各務ヶ原や美濃太田の各駅を抜けます。次第に窓外も落ち着く景色となり、下呂駅、上呂駅と通過。そして飛騨小坂駅で降ります。

なお、岐阜駅から猪谷駅まではJR東海の管轄。猪谷駅から富山駅まではJR西日本の管轄です。

ローカルでのんびり途中下車

写真:八岳木 流泉

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飛騨小坂駅は、飛騨川に沿って建つ駅です。国道41号線や、県道88号線が近くを通っており、車の往来も盛んです。

町を一周、反時計回り

町を一周、反時計回り

写真:八岳木 流泉

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飛騨小坂駅からのふらり散策は、反時計回りで一周すると良いでしょう。駅を出て、県道を真っ直ぐ。飛騨川を渡って左に回り、名刹を参拝するルートです。もちろん、途中にあるお店等に立ち寄るのも楽しいです。反時計回りのルートには、食堂や洋品店、スーパーなどもあります。

駅から直進で200メートルほど行くと、樵夫(きこり)大橋が見えてきます。この橋は祭事などでも渡られる、町の主要な橋です。

町を一周、反時計回り

写真:八岳木 流泉

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橋から望む飛騨川は実に穏やかです。雪がさらに深くなると、水墨画のような芸術性を纏います。

町を一周、反時計回り

写真:八岳木 流泉

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樵夫大橋の柵には、伝承や民話に基づくレリーフが掲げられています。一枚一枚それらを眺めてゆっくり歩くのも良いですね。

ただし、冬は冷たい風が吹き抜けます。暖かい格好をして歩いてください。

名刹・長谷寺へ

名刹・長谷寺へ

写真:八岳木 流泉

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樵夫大橋を渡り、突き当りを左へ進みます。300メートルほど歩くと、「小坂町」交差点へ出ます。反時計回りに左折して駅へ戻るルートをたどれば、名刹「長谷寺」へ到着です。

長谷寺は天平年間(729〜749年)に創建された臨済宗の寺です。とりわけ目を引くのは、入母屋造りの楼門。火災などでの消失を経て、天保11(1840)年に再建、今に至ります。

名刹・長谷寺へ

写真:八岳木 流泉

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楼門の中には、阿形と吽形の仁王像(金剛力士像)が安置されています。こちらの像は天保14(1843)年に彫られたもので、高さは2.9メートル。下呂市で唯一の仁王像です。

そんな仁王像を眺めながら、参拝を済ませましょう。

力持小太郎の石!

力持小太郎の石!

写真:八岳木 流泉

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参拝のあとは、楼門の外にある「力持小太郎の石」を試したいものです。力持小太郎とは、この地域のひとつの伝説です。

大火に遭い、川を流れた仁王像を、小太郎がひとりで引き上げ供養しました。そして小太郎は怪力を授かることになりました。長谷寺には、そんな小太郎伝説があるのです。毎年8月14日には、力持小太郎火祭りが催され、地域は盛んに賑わいます。

力持小太郎にあやかろうと、長谷寺では大きな石を配置。大中小の石がありますので、無理せず力比べをしてみてください。

時間があれば滝めぐり

時間があれば滝めぐり

写真:八岳木 流泉

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ふらりと回って、飛騨小坂の駅に戻ってきました。1時間もあれば楽々回れるルートです。

なお、小坂の駅から少し離れた山中には、200か所以上の滝が存在しています。時間が許せば、自然の中での滝めぐり、そんなふらり旅も魅力的ですね。

時間を忘れてローカル線

新幹線や特急の旅も楽しいですが、ローカル線でなければ行かれない、そんな小さな駅こそ魅力的です。時間を忘れてふらりと降りて、知る人ぞ知るユニークな名所を訪ねる。それこそ電車旅の醍醐味です。

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