写真:小々石 曲允子
地図を見る2003年夏に閉鎖された「熱海博物館村・ふしぎな町一丁目」が伊豆高原に移転し、リニューアルオープンという形で復活したのがこちらの「怪しい少年少女博物館」。 以前の熱海での展示物がこちらや、また「まぼろし博覧会」の方にも一部引き継がれて展示されています。
「まぼろし博覧会」の姉妹館であり、さらには前身もまた脱力・トンデモ系の施設であったことから、館全体に漂う珍奇で怪しげなムードは言わずもがなといった所ですが、これらの施設以上に昭和懐古のムードを前面に出しているのが当館の大きな特色と言えるでしょう。
写真:小々石 曲允子
地図を見る「まぼろし博覧会」には、当時の広告宣伝用のポスター等が多数展示されていますが、こちらではそういった広告資料よりも、おもちゃや人形・フィギュア類といった子供向けの懐かしいトイグッズが数多く展示されています。
また、その時代の流行ファッションを身にまとったマネキン人形が時系列で陳列されており、戦後からの流行の変遷を振り返ることができるという趣向も。 マネキンの足元には、そのファッションが流行った頃のヒット曲や人気アイドル達のレコードジャケット、雑誌などが並べられていて、その時代に思いを馳せることができます。
昭和の子供文化とユース・カルチャー(若者文化)の懐古にスポットが当てられていることで、当時を知る大人にとってはひたすら懐かしく、若い人にとってはギャップを感じながらも新鮮な空間に映ることでしょう。 今では入手困難なレア・アイテムも、もしかしたらこちらで見つかるかも知れませんよ。
写真:小々石 曲允子
地図を見る写真:小々石 曲允子
地図を見るとは言え、「怪しい」と名がつくだけあって、単なるレトロ系ミュージアムではないところもこちらの施設ならではの特徴。館内1Fでは先述したような昭和レトロな玩具類やファッションの展示が見られますが、一方で2Fは多数の人形やフィギュアで全て埋め尽くされています。
そしてその多くは、一風変わったビジュアルのホラー・珍品系の人形・フィギュア達。 幽霊やゾンビ、骸骨などの人形そのものもそうですが、棚の中に窮屈に陳列された(押し込められた)日本人形の集団など、その見せ方においてもカオスや怪奇、異様さが演出されているように感じられます。
しかし、この中には実はAIBOをデザインした空山基氏や、竹谷隆之氏、韮沢靖氏といった著名クリエイターのフィギュア作品も展示されており、単に悪趣味で怪しいという形容だけでは表現しきれない、マニア垂涎の内容を含んだスペースであるのが面白いところでもあるのです。
写真:小々石 曲允子
地図を見る写真:小々石 曲允子
地図を見る最後にご案内するのは、1F奥の別棟にある、怪しい「夜の学校」。おばけ屋敷風の仕掛け空間の中で、人形たちと装置が織りなす脱力系のグロと恐怖を楽しめます。
「まぼろし博覧会」にもおばけ屋敷風の一角がありますが、こちらは「少年少女博物館」であるせいか気味悪さもお色気系のキワドい展示も心持ち少なめ。ただ、あえて言うなら、この施設の中で最もチープでナンセンスな「秘宝館」に近いテイストが味わえるのはこちらかも知れません。
中は暗いですので足元に気をつけながら、ドッキリ、可笑しみのある仕掛けの数々をお楽しみくださいね!
写真:小々石 曲允子
地図を見る「まぼろし博覧会」に先んじること数年以上前から営業している「怪しい少年少女博物館」。
規模・インパクトの面では前者に劣りますが、懐かしのおもちゃ博物館的な側面もあり、昭和の子供やティーンエイジャーがリアルタイムで体験した遊びやカルチャーを展示品を通して振り返る楽しさを味わうことができますよ。 有名クリエイターの手によるフィギュアが、雑多な人形の群れがひしめくフロアの一角にひっそりと展示されているセンスも侮れません。
伊豆急行「城ヶ崎海岸」駅から徒歩約10〜15分。「まぼろし博覧会」からも車で数分の場所にありますので、行き帰りに、また周辺の観光のついでに立ち寄って見学されるのがおすすめです。
(バスでのアクセスは「まぼろし博覧会」のある「梅の木平」から乗車する場合、シャボテン公園行きに乗って「ぐらんぱる公園」で一旦下車。伊豆高原駅行きのバスに乗り換えて「池入口」で下車します。)
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(2024/3/29更新)
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