受験・学業向上の最強の神様を祀った長野県「戸隠神社・中社」

受験・学業向上の最強の神様を祀った長野県「戸隠神社・中社」

更新日:2017/01/24 15:35

「天照大神/あまてらすおおみかみ」が天岩屋にお隠れになり、世の中から光が消えて暗黒の世界となった時、知恵の神様である「天八意思兼命/あめのやごころおもいかねのみこと」の素晴らしい発案が功を奏し、世の中に光が蘇ったといわれています。

戸隠5社の中でも中社は、知恵の神様であるこの「天八意思兼命」が祀られており、学業向上や受験を控えた人たちの心のよりどころとして参拝者が絶えることがありません。

さすが怪力!!九州宮崎から長野県戸隠まで飛んだ岩戸!

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弟神である「須佐之男命/すさのおのみこと」の乱暴狼藉を悲しんだ「天照大神」が現在の宮崎県にある天の岩戸に籠ると、世の中は闇の世界となり、疫病が蔓延したりして人々は大変困りました。

何とか出ていただこうと鶏を啼かせたりしたのですが効き目がなく、多くの神々が寄り集まって相談した結果、知恵の神様である「天八意思兼命」の案で、岩戸の前で「天鈿女命/あめのうずめのみこと」が妖艶な舞を踊ったのです。

岩戸の外で集まった神々が大喝采して騒いでいる様子をいぶかしんだ「天照大神」が少し扉を開いて覗いたところ、入り口に誰かが置いた鏡に自分の姿が映り「えっ??」と思い、もう少し扉を開いたところを怪力の持ち主である「天手力雄命/あまのたぢからおのみこと」が岩戸を大きく開いて投げ飛ばしました。

その岩戸が九州宮崎から飛んだ先が、長野県の戸隠山だといわれているのです。

さすが怪力!!九州宮崎から長野県戸隠まで飛んだ岩戸!
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戸隠山には、天の岩戸開きに功績のあったとされる神々をご祭神とした5つの神社が造られています。奥社には天の岩戸を戸隠まで投げた力持ちの「天手力雄神」、九頭龍社には地元・「九頭竜大神/くずりゅうのおおかみ」、火之御子社には岩戸の前で舞を舞われた「天鈿女命」、宝光社には「天表春命/あめのうわはるのみこと」が、そして中社には知恵の神様である「天八意思兼命」が祀ってあるのです。

駐車場側の東鳥居をくぐるとすぐに手水舎があります。この手水舎には「九頭竜大神」が守る、霊験あらたかなご神水が溢れているといわれ、ペットボトルなどでこの戸隠山の伏流水をくみ上げ、持ち帰る参拝の方をよく見かけます。

幅の狭い階段の上り下りは細心の注意を払って!特に冬は慎重に

幅の狭い階段の上り下りは細心の注意を払って!特に冬は慎重に
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境内正面には幅の狭い10段の木造階段があり、その上に高床式の本殿があります。通常は透明ビニールの左右開きのシャッターが閉じられておりますが、お参りの際は手でそのシャッターを開けて拝礼するようになっています。

ビニールシャッターを開けたとき、ぜひ忘れずに本殿内の天井をご覧になってください。素晴らしい龍の天井画を見ることができます。この絵は平成15年に復元された狩野派の天才絵師河鍋暁斎の作です。

境内のご神木はなんと!樹齢700年!!そして3本杉は樹齢800年!!

境内のご神木はなんと!樹齢700年!!そして3本杉は樹齢800年!!
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参道石段を登り切った境内の左側に、周りを竹垣で囲われた大きな杉の木があります。これは樹齢700年を数える戸隠中社のご神木。手を伸ばして樹の肌に掌を押し当ててみて下さい。何となく温かみが伝わってきます。

右側には近年新築された宝物館・参集館があります。

境内のご神木はなんと!樹齢700年!!そして3本杉は樹齢800年!!
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本殿の右側には、パワースポットとして人気のあるさざれ滝があります。戸隠山の地主神である九頭竜大神は生命の源の水をつかさどる神なので、この湧水にはパワーが秘められていると考えられているのです。

樹齢800年の3本杉は少しわかりにくいところにあります。中社の鳥居を中心に1辺約72mの正三角形の各頂点を位置する場所にそれぞれ「い」「ろ」「は」と名付けられ植えられているので、是非探してみて下さい。

おみくじは正直に満年齢を言って授かり、自宅に持ち帰る。

おみくじは正直に満年齢を言って授かり、自宅に持ち帰る。
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杉並木で有名な戸隠神社奥社は中社より少し先の場所にありますが、社務所はこの中社にあります。ここで授かるおみくじは満年齢を言っていただくのです。ここには他の神社と違っておみくじを結ぶところはありません。授かったおみくじは大事に持ち帰りましょう。

境内にはWCが無いので要注意!

境内にWCはありませんので、東の鳥居を出て上の駐車場まで歩いて行かなければなりません。冬はかなりの積雪ですのでくれぐれも足元に注意して下さい。

また駐車場からは緩い下り坂になっていますので、慎重に歩いてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/06−2017/01/07 訪問

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