写真:藤井 麻未
地図を見る長野の南端、阿智村にある昼神温泉郷。四季折々美しい山郷の風情を楽しめ、質の良い湯がふんだんに湧き出る理想的な温泉郷にもかかわらずその存在は意外と知られていないため、温泉好きの通にはたまらない穴場だといえる。そんな昼神温泉にある温泉宿の中でも極上の癒し宿と名高いのが「石苔亭いしだ」だ。
写真:藤井 麻未
地図を見る石苔亭いしだの魅力は、まずエントランスを潜った途端に目の前に現れる圧巻の能舞台。その幻想的な姿には思わず溜息が漏れる。また、わずか19室のみのゆったりとした部屋は面白いコンセプトがあったり、貸し切りのシアタールームや読書のできるライブラリー、茶室があったりと特別で極上の滞在を約束する様々な趣向が凝らされている。
写真:藤井 麻未
地図を見るさて、まず石苔亭いしだの最大の特徴ともいえる能舞台「紫宸殿」だ。和の情緒漂う立派な門と前庭を抜け、広々とした玄関から宿内に入ると目の前に飛び込んでくる能舞台。柔らかな光でライトアップされた舞台は黄金色に輝き神々しさを感じさせる。紫宸殿では毎晩様々な演者が伝統芸能を披露する「紫宸殿の宴」が開かれ、湯上りに夢うつつのひとときを過ごすことができる。1月〜4月頃は公演の代わりに二千体もの雛人形が飾られ、舞台は更に華やかで幻想的な趣となる。
写真:藤井 麻未
地図を見る二千体雛の展示期間に訪れたなら、ぜひ舞台に上がって雛人形をじっくりと眺めてみよう。近隣の村人たちから奉納された人形やオリジナルの吊るし雛などひとつひとつの表情が豊かで、思わず見入ってしまうだろう。
写真:藤井 麻未
地図を見る次に石苔亭いしだの魅力の一つといえるのが「隠れ家的演出」だ。全19室ある部屋は館内で独立した造りとなっていて、各部屋には中庭があつらえられている。露天風呂付の部屋も多く、より一層プライベート感を感じさせる。
写真:藤井 麻未
地図を見る中でも面白いのが2室ある「外山(とび)〜男の隠れ処〜」という変わったネーミングの部屋だ。ゆったりとした和室とリビングはもちろん情緒溢れる中庭に面している。更に、ここには壁の奥に隠れ処のような書斎が続いているのだ。中にはデスクと棚があり、プラモデルやラジコンなど大人でも楽しめる面白い調度品が飾られていて遊び心をくすぐられる。誰にも邪魔されず静かに自分の世界に浸るにはピッタリの部屋だ。もちろん女性が利用するのも問題ない。
写真:藤井 麻未
地図を見る更に、館内施設として面白いのが、これまた隠れ家のようなシアタールームだ。フロント横の細い通路を進んでいくと、奥が行き止まりに…と思いきや、映画の中の隠し金庫のような、重厚な壁を押すとからくりのように中から素敵なシアタールームが現れる。
写真:藤井 麻未
地図を見る横になりながら存分に映画を楽しめる広々としたソファーベッド、ドリンクなどを楽しめるバーカウンターがあり、貸し切り無料で利用できるから嬉しい。
写真:藤井 麻未
地図を見る宿のメインとなる温泉は「日本三大美人の湯」と名高い昼神の天然温泉だ。とろりとした質感はまるで肌に吸い付くように潤いがあり、すぐに美肌効果を実感することができる。地元の奇岩を配した洞窟露天風呂は自然の穴蔵に身を隠しているような安心感があり、岩陰に映る湯のゆらめきや月明りも癒しのひとつになる。
写真:藤井 麻未
地図を見る湯上り処としては本棚を設置したラウンジコーナーがあり、冷茶やビールを飲みながら読書をして寛ぐことができる。中庭に面して広々としたソファーが配置され、片隅には暖炉が灯っていて居心地は抜群だ。ついつい部屋に帰る前に長居してしまう。
写真:藤井 麻未
地図を見る食事処もプライベート感に拘った個室が用意されていて、小窓からは紫宸殿の美しい佇まいを眺めることができる。地元産の食材に拘った懐石は非常に丁寧に調理され、胃袋も満たされること間違いない。
長野の昼神温泉郷にある癒しの温泉宿「石苔亭いしだ」。宿内に設置された雅な能舞台、プライベート感漂う隠れ家的演出、癒しの湯に美味な食事…と、ここでは極上の滞在を約束するワンランク上のおもてなしを存分に味わうことができる。都会の喧騒を離れ、静寂漂う隠れ処で自分だけの時を過ごしてみてはいかがだろうか。
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(2024/3/29更新)
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