花ざかりの仏アルザス・ワイン街道へ!見逃せないおすすめスポット5選

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花ざかりの仏アルザス・ワイン街道へ!見逃せないおすすめスポット5選

花ざかりの仏アルザス・ワイン街道へ!見逃せないおすすめスポット5選

更新日:2017/02/16 14:14

たぐち ひろみのプロフィール写真 たぐち ひろみ エアライン勤務

フランス北東部、ドイツと国境を接するアルザス地方。ヴォージュ山脈と黒い森に挟まれた平野部は、気候、土壌、豊かな水などの自然の恩恵を受け、古くから農業のさかんな地域です。特にヴォージュ山脈のすそ野沿いにはワインの名産地が連なり、アルザス・ワイン街道と呼ばれています。この街道沿いに点在する趣深い町や村の中から、特におすすめしたいスポットを5つだけご紹介しましょう。

「ハウルの動く城」のモデルにもなった、コルマールの町

写真:たぐち ひろみ

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「アルザスワインの首都」とも呼ばれるコルマール(Colmar)は、第二次世界大戦の戦禍を大きく受けたアルザス地方の中で、幸いにも破壊を免れ古い町並みを残すことができた希少な町。ストラスブールから列車でわずか30〜40分という地の利のよさもあり、その中心部・旧市街地区は連日多くの観光客で賑わっています。コルマールの街並みは、あのアニメ「ハウルの動く城」のモデルにもなったとか。なるほど絵になる美しい風景です。

一番人気は、アルザス独特の木組みの家が運河沿いに並ぶ「プティット・ヴニーズ(Petite Venice」。「小さなベニス」と呼ばれるだけあって、水面に映るパステルカラーのかわいらしい家屋、窓辺に飾られた花々や緑、運河をゆっくり往来するボートなどの眺めは、確かにイタリアのベニスを思い起こさせる光景です。

旧市街にはここ以外にも数多くの木組みの家が軒を連ね、道行く人々の目を楽しませてくれます。中でも16世紀に建築された「プフィスタの家(Maison Pfister)」、17世紀初頭の「頭の家(Maison des tetes)」は年代物、コルマールの観光名所として有名です。

写真:たぐち ひろみ

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コルマールでもう1つ見逃せないのが、旧市街のはずれにある「ウンターリンデン美術館(Musee d’Unterlinden)」です。13世紀のドミニコ会派修道院を改装して造られたこの美術館の呼びものは、ドイツの画家グリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画(Retable Issenheim)」。苦痛にゆがむイエス・キリストの表情があまりに生々しく、誰もが息を飲むシュールさです。他にもピカソ、モネなど近世〜近代の著名画家による絵画が多く展示されているので、こちらも併せて鑑賞してください。

美しすぎる村、エギスアイム

写真:たぐち ひろみ

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アルザスらしい村を1つだけ訪れたいと思う人にぜひおすすめしたいのが、エギスアイム(Eguisheim)です。コルマールからバス(440番)でたったの5分という便利な場所にありながら、一歩足を踏み入れると、そこは時間に取り残されたような中世さながらの集落。お城、教会、噴水広場、木組みの家、窓辺や通りを飾る色とりどりの花々、石畳、ワイナリー、周囲には果てしなく広がるぶどう畑...アルザスの田舎を想像して思いつくかぎりの小道具が、ここには揃っています。

小さな村にふさわしくこれも小さなエギスアイム城を中心に、幾筋もの小道が同心円状に連なるユニークな形をしたこの村は、アルザスワインの発祥の地とも言われ、現在そのワイナリーの数は、周辺地域を含めるとなんと52。まさにワイン作りを主体とした「アルザスワインの里」です。

写真:たぐち ひろみ

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写真は教会の高い塔のてっぺんで巣を守るコウノトリです。アルザス地方のシンボルとなっているコウノトリは、天敵からヒナを守るためなのか、なぜか民家の屋根の上に巣作りする習性があります。高所恐怖症でないことだけは確実ですね!

「フランスの最も美しい村」に指定され、2006年には「ヨーロッパ花の町コンクール」で金賞を受賞、2013年にはテレビ局「フランス2」で「フランス人の最も愛する村」にも選ばれたエギスアイム。その美しさはなんとしても自分の目で確かめたいものです。30分もあれば一周できてしまうほど小さな村ですが、数あるワインショップやお土産屋さんを覗いて歩くうちに、時間はあっという間に過ぎてしまいますよ。

一番人気の村、リクヴィル

写真:たぐち ひろみ

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アルザス・ワイン街道の村々の中でも特に人気を誇るのが、別名「ぶどう畑の真珠」とも呼ばれる、ここリクヴィル(Riquewihr)。この人口たった1200人ほどの小さな村に、年間およそ200万人もの観光客が訪れるというから驚きです。13世紀建造の城壁門、15〜18世紀に建てられた木組みの家群が今も現存し、エギスアイムと同様「「フランスの最も美しい村」にも指定されています。

目抜き通りの「ドゴール将軍通り(Rue du General de Gaulle」にはテイスティングのできるワイナリーやワインショップ、名物のお菓子クグロフやマカロンを売るお店、お土産店などが軒を連ね、連日観光客で賑わっています。通りの前方左手に見えるのは13世紀に建てられた見張りの塔「ドルデーの塔(Dolder)」。地方独特の木組みがとても印象的です。

この村にもコルマールからバスで行くことができます。106番のバスで所要30分ほど。エギスアイムよりはやや大きめの村ですが、一周りするのにさほど時間は要しません。

山里の風情がいい、カイゼルスベルグ

写真:たぐち ひろみ

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もう1つ、ぜひおすすめしたい村がカイゼルスベルグ(Kaysersberg)です。「皇帝の山」を意味するこの村の名前は、1227年より神聖ローマ皇帝ハインリッヒ7世がこの村を統治したことに由来します。それ以来、カイゼルスベルクは常に皇帝または王を領主とする由緒正しい村として存続してきました。

ヴァイス谷の入口に位置し、周囲を山で囲まれた村里。集落の中央をヴァイス川の清流が流れ、高台に建つカイゼルスベルグ城は村が代々王の所領であったことを今でも物語っています。

カイゼルスベルクへは、コルマールの鉄道駅から145番のバスでおよそ35分。5つある村の停留所のうち、2番目のRocade Verteで下車のうえ、ツーリストインフォメーションへ直行しましょう。ここで村の地図を入手し、記載された順路に従って散策すれば、いつの間にか村を一周してしまいます。所要1〜2時間でしょうか。

華やかで色とりどりの木組みの家や周囲の山々は、眺めていて飽きることがありません。ここで生まれたというシュヴァイツァー博士の生家も併せて見学することをお忘れなく。

アルザス平野が一望できる、オークニスブール城

写真:たぐち ひろみ

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村ではありませんが、見逃せないもう1つのスポットにオークニスブール城(Chateau Haut-Koenigsbourg)があります。標高760mの岩山の頂上にそびえるこの建物は、お城というより要塞と呼ぶのがふさわしい堅固な様相。12世紀からの古い歴史があり、以来、放棄、破壊、再建、火災による消失と、激動の時を幾度となく重ねてきました。

このため、現存する建物の大部分は20世紀初頭にドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が再建したものですが、緻密に再現された皇帝の間、饗宴の間、チャペル、居室などの荘厳さは見ごたえ満点。大砦から眼下に見渡す広大なアルザス平野も感動ものです。

よく気をつけて見ていると、城のあちらこちらに再建者ヴィルヘルム2世の鷲の紋章や肖像画、彫刻を目にします。自分の名前を歴史上に残したいと思う、権力者の自己顕示欲が垣間見えてちょっと笑えます。

オークニスブール城への最寄駅は、ストラスブールから列車で30分、コルマールから12分のところにあるセレスタ(Selestat)。3月上旬〜12月下旬の週末・祝日には列車到着に合わせてシャトルバスが出ています。詳細はウェブサイトの Information > Haut-Koenigsbourg Shuttleで。見学には1〜2時間は費やしたいですね。

アルザス・ワイン街道のめぐり方

レンタカー利用が一番便利なアルザス・ワイン街道ですが、海外での車の運転はなかなかハードルが高いもの。列車とバスで周ろうと思うなら、ストラスブールまたはコルマールを拠点に訪問地を絞るか、何日かに分けて少しずつ周る必要があります。コルマールから各村へのバスは日曜日のみ運休。これも考慮してしっかりプランを練りましょう。

もっと楽な方法は、現地ツアーへの参加でしょう。ツアー会社はいくつかありますが、例えばOphorusという会社の「The Pearls of Alsace」というツアーでは、上記5ヶ所のうち4ヶ所(カイゼルスベルグ以外)を1日で周ることができます。ベンツ車で行く少人数制ツアーのため、1人140ユーロ(約17000円、2017年1月現在)とやや割高、ガイドは英語またはフランス語になりますが、効率よく周りたい人にはおすすめです。

アルザス地方はなんといっても春〜夏が一番の旅行シーズン。色とりどりの花が咲き乱れて華やぐこの季節に、ぜひアルザス・ワイン街道へ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/25−2017/01/29 訪問

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