花の楽園、兵庫淡路島の「あわじ花へんろ」をめぐろう!

花の楽園、兵庫淡路島の「あわじ花へんろ」をめぐろう!

更新日:2017/01/16 14:32

瀬戸内で最大の島、淡路島では花と緑溢れる公園淡路島をめざし、花の名所づくりが進められています。淡路島が誇る花の名所・景勝地・観光施設を巡り、花の島・淡路島の魅力を存分に感じてもらおうと言うのが「あわじ花へんろ」。花の見どころを「花の札所」に指定しています。その中から筆者が厳選した札所、急斜面に500万本もの野生の水仙が咲き誇る灘黒岩水仙郷と樹齢約60年の艶やかな八木のしだれ梅をご紹介致します。

「あわじ花へんろ42番札所」野生水仙500万本の自生地は圧巻!

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淡路島には野生水仙の自生地が2カ所あり、その内の一つが灘黒岩水仙郷です。南あわじ市の諭鶴羽山(ゆづるはさん)から海に向かって45度の急傾斜、約7ヘクタールの面積に咲き乱れる様は見事としか言いようがありません。時折吹付ける海からの風にも負けず凛として咲く水仙、その可憐な姿には似合わない強さを感じます。

「あわじ花へんろ42番札所」野生水仙500万本の自生地は圧巻!
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灘黒岩水仙郷の開園期間はその年によって違いますし、開花期や見頃も同様に違って来ますので下記連絡先へ早めに問い合わせてみて下さい。詳しく教えて頂けますので必ず確認して下さいね。
連絡先
灘黒岩水仙郷:0799-56-0720
淡路島観光協会:0799-52-2336

「あわじ花へんろ42番札所」野生水仙500万本の自生地は圧巻!
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黒岩水仙郷の概要は下記の通り(2017年1月現在)
開園期間:2016年度 2016年12月22日〜2017年2月下旬
入場料:大人500円 小人300円(小・中学生)
営業時間:午前9時〜午後5:00(最終入園時間:午後4時30分)
駐車場:無料駐車場あり。開園期間中は臨時駐車場が設置され、水仙郷への無料シャトルバスが運行されています。
会場へのアクセス:
(自動車)
・神戸方面から 神戸淡路鳴門自動車道・西淡三原ICをおりて約40分。
・徳島方面から 神戸淡路鳴門自動車道・淡路島南ICをおりて約40分。
(公共交通機関)
・JR神戸線「舞子駅」または「三ノ宮駅」からバスで約1時間30分「福良バスターミナル行き」乗車。「福良バスターミナル」から、「らん・らんバス黒岩方面行き」で約50分「黒岩水仙郷」下車、徒歩。

灘黒岩水仙郷の水仙はどこから漂流して来た?

灘黒岩水仙郷の水仙はどこから漂流して来た?
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昔、灘黒岩水仙郷の海岸に流れついた球根を漁民が山に植えたのが起源と言われています。では球根はどこから流れ着いたのでしょう。
水仙の原産地は地中海周辺ですが、シルクロードで中国にわたり、日本へと伝わったと言われています。水仙の球根は海水に浮かぶので、中国大陸の海岸沿いで増殖した水仙の球根が、黒潮にのって日本に流れついたというのが有力な説です。

灘黒岩水仙郷の水仙はどこから漂流して来た?
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平家の落人が植えたという説、また海が荒れて漁に出られなかった漁師が育てたという説も伝えられています。灘黒岩水仙郷の水仙をめぐり色々な説がありますが、黒岩の海岸沿いに水仙の球根が流れ着いて自生していたものを、村の人が山へ移植し、現在の水仙郷になりました。

灘黒岩水仙郷の水仙はどこから漂流して来た?
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黒岩の急斜面を埋め尽くすように咲き乱れる水仙。白い雪さながらの水仙は青空にとてもよく映えます!寒風吹き抜け、冷えた身体もこの水仙の群生が優しく包み込んで癒してくれるはず。是非、風光明媚な紀淡海峡、太平洋の景観を楽しんで下さい。

「あわじ花へんろ56番札所」は個人邸の庭!

「あわじ花へんろ56番札所」は個人邸の庭!
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樹齢約60年、10メートル以上に広がった枝、零れ落ちるかのように薄紅色の花がついています。あまりの艶やかさと見事な佇まいの為、一生に一度の記念にと花嫁姿の写真撮影の依頼があるとか。このしだれ梅の前に来ると、誰もが木の根元に寄り添い下から見上げたくなります。

「あわじ花へんろ56番札所」は個人邸の庭!
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しだれ梅のあるオープンガーデンは見頃を迎える最盛期(その年の気候によって差異があります)にはかなりの人が来場されます。ところがこの見事なしだれ梅、個人宅のお庭で手入れをされている木でありまして、庭主(村上旭邸)が善意で開放されています。もちろん、鑑賞は無料で駐車場もあります。
※維持管理に募金箱を設置されています。ご賛同いただける方は、是非ご協力お願いしますとのことです。

「あわじ花へんろ56番札所」は個人邸の庭!
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まるで梅の花が空から降って来るかのような乱れ咲。ご覧になる皆さんの表情は驚嘆とも感動とも取れる眼差しで、半ば放心状態のようにも見えます。この素晴らしいしだれ梅の開花期間は2月下旬から3月上旬までの20日間位(その年の温度の高低で多少の期間のズレはあります)が見頃ですが、中でも3月上旬頃が一番の見頃となります。

八木のしだれ梅、村上邸庭園の概要

八木のしだれ梅、村上邸庭園の概要
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テレビ局から取材を受ける程のしだれ梅、元々は九州佐賀県の生まれでご近所の造園業者より40年前に買い求められたとの事。それにしても40年の歳月をかけ、よくぞここまで見事なしだれ梅に育てられたものだと改めてみなさん、感服されています。

八木のしだれ梅、村上邸庭園の概要
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庭園の概要
しだれ梅開花期間:2月下旬〜3月上旬 ※年によって差異があるので淡路島観光協会 南あわじ観光案内所に問合せて確認して下さい。
TEL:0799-52-2336
開館時間:午前9時〜午後5時(最終入場は午後4時半まで)
施設:植木等の特産品売店、休憩用ベンチ、トイレ
駐車場:有(無料)
村上邸へのアクセス:
(自動車)
・神戸方面から 神戸淡路鳴門自動車道・西淡三原ICを下車。
・徳島方面から 神戸淡路鳴門自動車道・淡路島南ICを下車。
※鑑賞時の注意事項:
・個人邸の庭です。鑑賞時の吸殻・ごみなどマナーは厳守でお願いします。
・近隣・庭主の迷惑になる行為や、プライベートゾーンへの立入はご遠慮下さい。

南あわじ市が誇る、水仙としだれ梅の競演いかがでしたでしょうか?

厳冬期にあって南あわじに咲き乱れる野生の水仙と、芳醇な春の香りが漂う八木のしだれ梅。まさに花の島淡路を代表する花の名所!「あわじ花へんろ」の札所は合計で68番(68か所:2017年1月現在)で今後も随時増やされる計画です。早春に先立って黒岩水仙郷と八木のしだれ梅をご紹介しました。
彩の少なくなる12月〜3月、一足先に春の訪れを感じに「あわじ花へんろ」を巡ってみませんか?陽だまりの光を敏感に感じながら新芽が綻ぶように寒さで固くなった身体がほぐれて来ますよ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/21−2016/03/05 訪問

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