黒田孝高・長政父子は慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いにおいて功を認められ、16万石から一気に52万石にまで石高が増えます。翌慶長6年から7年の歳月をかけて築城したのが国指定の史跡である福岡城です。
今は福岡城跡となり、石垣が残るのみですが石垣と梅の組み合わせは、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚におちいるかも知れません。
石垣からは、見事な紅白を見ることが出来ます。こちらは散策路が多くつくられており、色々な角度から梅を楽しむことが出来ます。
石垣の上から梅を見下ろせるという意味では、全国的にも珍しい場所です。そのような楽しみ方もまた、面白いものではないのでしょうか。
石垣の上を歩く際には、足元に気を付けるようにしましょう。
梅は現在の品種で、300種類以上あるとされます。日本で古くは弥生時代には既に食用としての梅の栽培が始まっており、それは中国の影響と言われています。江戸時代になると品種改良が進み、多様な梅が見られるようになったのです。梅は観賞を目的とする「花梅」と実を採ることが目的の「実梅」に大きく分類されます。
舞鶴公園では紅梅、白梅が主となりますが、他にもピンク色の花を咲かせるものもあり、様々な色が道の両側に咲き誇ります。撮影ポイントがあちらこちらにあるので、自分なりのナイスな写真を撮影してみましょう。
同時に梅の香りに包まれて、穏やかな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
舞鶴公園内には、とても古い歴史を持つ場所があります。記録によると古代の迎賓館は平安京、難波、そしてこの筑紫の3箇所に設けられましたが、確認されているのはここのみです。7世紀後半から約400年間もの長い間、海外からの施設や商人を接待した場所とされます。それだけこの地は重要な役割を担っていたのです。
様々なことを説明している鴻臚館展示館は、ぜひとも足を運んでみましょう。特にここでは、発掘された遺跡を当時のままで公開している場所があり、必見です。
隣接する大濠公園には、多くの見どころがあります。日本庭園、枯山水の庭、池にかかる五月橋、松月橋等があり、周囲にもたくさんの遊歩道があります。
また、タイミングが良ければ橋の欄干でのんびりしているカモメたちを見ることが出来るかも知れません。
池では貸ボートで遊ぶことも出来るので、カップルや家族連れを多く見かけるでしょう。梅、城跡、遺跡を楽しんだ後は、ボートで水の上というのも面白いのではないでしょうか。
梅の花を楽しむ文化は長い歴史を誇り、桜の前の美しさとして日本人の心にしっかりと刻まれてきています。日本中に梅の見どころは多くありますが、城跡に観る梅の美しさは格別なものがあるでしょう。
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