写真:沢原 馨
地図を見る越生町の「越生梅林」は「関東三大梅林」のひとつとして広く知られています。そもそも越生町の梅林は、南北朝の時代(1336〜1392年)に太宰府の天満宮を分祀して天満神社を建立した際、祭神である菅原道真公が梅を愛していたことに因んで梅を植えたのが始まり。なかなか歴史が古いのです。
写真:沢原 馨
地図を見る越辺川(おっぺがわ)の岸辺に設けられた約2haの梅園には、約900本の白梅と約100本の紅梅が植えられています。千本を数える梅が咲き誇る景観は評判に恥じない見事さです。中には600年ほど前に植えられた古木も。
写真:沢原 馨
地図を見る園内には高所から梅を眺めることができるように展望所も設けられています。展望所からは眼下に梅園を見下ろし、さらに周辺の里山風景を見渡すことができます。爽快な眺めです。越辺川の河原に下りることもできます。河原から梅園を見上げるのも視点が変わって楽しいですよ。ゆっくりと園内を巡って、存分に観梅を楽しんでくださいね。
写真:沢原 馨
地図を見る例年、梅の咲く時期には「梅まつり」が開催されて賑わいます。梅園内には露天が並び、広場ではさまざまなイベントも開催され、大勢の観梅客が園内を行き交います。春の到来を告げる梅の花と「お祭り」の雰囲気とで不思議に気分が高揚します。シートを広げることのできる広場も用意されていますから、家族やグループでお弁当を持って訪れるのもお勧めです。
写真:沢原 馨
地図を見る梅園とは越辺川を挟んだ対岸に、越生町が梅の里となった発端の梅園神社が鎮座しています。あまり訪れる人はいないようですが、「越生梅林」の発祥となった神社に敬意を払ってお参りしていきましょう。
神社は(前述したように)そもそもは太宰府の天満宮を分祀して建立されたもので、昔は小杉天神と呼ばれていました。明治期のいわゆる「一村一社令」によって近郷の神社を合祀し、梅園神社と改称されたのです。
梅園神社は小さな神社ですが、山を背負って建つ社の姿が村の鎮守らしい素朴な風格を漂わせています。境内地から越辺川越しに梅園が見えています。その眺めもなかなか美しいですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る梅園神社の前を通る県道61号を西へ、つまり山側へと辿ってゆくと、美しい梅林の広がる地区があります。梅林の間を抜けるように辿る道もありますから、ぜひその道を歩いてみましょう(これらの梅林は実をとるための農地ですから、梅林の中には決して立ち入らないようにしましょう)。
山々に囲まれて広がる梅林の景観は素晴らしいものです。梅の匂いに包まれて歩けば、春の訪れを全身で感じることができますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る道脇には美しい枝垂れの梅も咲いていますが、これは観梅に訪れた人たちのために植えられたものかもしれません。梅の咲く風景を存分に楽しみながら歩きましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る梅園の北側、越辺川の支流である上殿川沿いに歩いてみるのもお勧めです。梅の花に彩られた長閑な里山風景を楽しむことができますよ。
里山風景の中に控えめに咲く梅も良いものです。日陰になった山の斜面を背景に、日差しを浴びた梅が浮かび上がる風景などは、何とも良い風情を漂わせています。梅林横の道脇にお地蔵様が佇んでいらっしゃる姿も素敵です。早春ならではの里山風景との出会いを楽しみながら、のんびりと歩くのがお勧めです。
写真:沢原 馨
地図を見る早春の越生町、千本の梅が咲く梅園だけでも素晴らしいものですが、周辺の梅林の景観も美しく、それらをすべて含めての「関東三大梅林」の評価なのでしょう。「梅まつり」で賑わう梅園から、長閑な里山風景まで、さまざまな表情を楽しめるのが魅力です。
写真:沢原 馨
地図を見る越生町の梅は、例年2月中旬から3月中旬にかけて見頃を迎えます。梅の便りが届いたら、ぜひ越生町に出かけてみてください。早春という季節の興趣を存分に堪能することができますよ。早春の観梅散歩にお勧めの「越生梅林」です。
住所:埼玉県入間郡越生町大字堂山
電話番号:049-292-3121(越生町役場)
アクセス:
越生駅(JR八高線、東武越生線)から約3km
関越自動車道坂戸西スマートICから約12km
有料駐車場有り
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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