田畑に囲まれた場所に、ドーンと、ひと際目立つ三角形の建物。「クレインパークいずみ」の外観は、ツルが巣で卵を温めている姿をイメージしたデザインとなっています。折り紙のようにピシッとした姿は、しばらく眺めていたくなりますよ。
出水市街地からは少し距離がありますが、特徴的な建物なので、すぐに見つかると思います。
博物館の外には、手入れの行き届いた美しい公園もあります。芝生が敷き詰められていて、遊具もあるので子連れの方は、外遊びも一緒に楽しめます。
博物館の近くには、野鳥が観察できる野鳥の森も整備されていて散歩にぴったりです。
常設展示室は「ひと・まち・自然」の3つのコーナーに分かれ、『ツル、出水、ふれあい』のテーマを基に、ツルの生態を中心に出水の自然資料を総合的に紹介しています。
館内には、世界15種のツルの剥製や実物大のカービング(木の彫刻模型)があり、ツルの特徴や生態を分かりやすく展示しています。このカービングの出来が素晴らしく、まるで本物が間近にいるかのような素晴らしい展示です。
ツルに関する地理的情報や歴史的な情報など、様々な展示により、出水市に渡来するツルだけではなく、世界のツルについても学ぶことができます。
また、館内では、職員の方がツルについて丁寧に説明をしてくださりますよ。
クレインパークの展示物は、はく製や写真が展示されているだけではなく、子どもも楽しめる体験型の展示がたくさんあります。
まず入って目に飛び込んでくるのが、一辺が4.5メートルの立体地図を床に埋め込んだコーナーです。こちらはまるでツルの視点で、出水の空をとびながら地形を学ぶことができます。
ほかにも、ツルの一日の様子が分かるシアターや、鍵盤をたたくとツルの鳴き声で「ドレミファソラシド」と響くミニピアノなど、ゲーム感覚で遊べるものもあるので、子どもたちも楽しめますよ。
写真は、「ツルって意外と軽いんだ!」ということを実感できる、自分の体重とツルの重さを比較する装置です。ご自分がツル何羽分になるのか、ぜひ比べてみてください。
ご注意していただきたいことは「クレインパークいずみ」には、ツルはおりません。車で15分程の場所にある「ツル観察センター」に行くと万羽鶴を見ることができます。
出水にツルが飛来する時期は、毎年10月中旬〜3月頃。ツル観察センターとクレインパークいずみのセット券もありますので、こちらがお得です。クレインパークでツルについて学び、実際の美しい姿のツルを見ると、更にツルに親しみがわきますね。
日本で唯一のツルの博物館は、珍しく思い出深い旅になること間違いなしです。
世界のツル情報やツルの生態、渡り鳥のルートなど興味深い数々の展示で、ツルについて学んでみてはいかがでしょうか。
受付で、折るとツルになる可愛い折り紙も頂けるので、帰宅後にツル話をしながら折り鶴を作るのも楽しいですね。
■交通アクセス
九州自動車道八代南ICから車で90分程。
国道3号から国道328号を宮之城方面へ左折。
肥薩おれんじ鉄道出水駅からは、車で約10分程。
■自動車以外の交通手段(出水駅からクレインパークいずみまで)
市内循環ふれあいバス
ツル観光周遊バス(12月〜2月)
観光周遊タクシー
レンタサイクル
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