写真:麻生 のりこ
地図を見る名古屋三天神の1社、山田天満宮内にある金神社は、東海地方では数少ない「銭洗い」ができる神社です。今から270年ほど前の江戸時代中期・延享3年(1746年)に庶民の商売繁盛や福徳円満、金運招来に街道往来の無事を願うために奉祀されました。
ご祭神は恵比寿神と大国主命、さらに日本神話の古事記や日本書紀に登場する金山彦神(カナヤマヒコノカミ)と往来の無事を祈り病気や災害を防いでくれる岐神(フナトノカミ)。「銭洗い」では恵比寿神と大国主命が大活躍します。
金神社のある山田天満宮は入り口(鳥居)が2ヶ所あります。写真は山田天満宮の鳥居ですが、こちらの方が幅員の広い道路に面しているので目につきやすいかもしれません。
山田天満宮は江戸時代前半の徳川4代将軍家綱公の治世に、当時の尾張藩主・徳川光友公が建立しました。名古屋城から見ると鬼門(北西)にあたり、領民からすべての災難を取り除く八方守護の神としても祈願されています。
ご祭神は「学問の神様」として有名な菅原道真公で、境内には道真公が好んだ梅が多く植えられ、開花時には春の訪れを告げてくれます。
初詣や受験シーズンには多数の参拝者で賑わいます。山田天満宮の鳥居から入っても、金神社へ参拝できますよ。
写真:麻生 のりこ
地図を見る別名「黄金(こがね)洗い」とも呼ばれている金神社の「銭洗い」。気になる手順を紹介します。
1)まずザルの中に洗い清めたい金銭や宝財・宝くじなどを入れます。
2)柄杓に汲んだご神水を、恵比寿様像と大黒様像(大国主神と習合)に3回ずつかけます。
3)そのご神水でザルの中の金銭などを洗い清めれば、福徳利益のご神徳が得られると言われています。
紙幣や宝くじなどの紙類は水に濡れると破れやすくなったり、重ねたままの状態で乾かすと、はがれにくくなってしまうことがあります。それを避けるために、各自で用意したビニール袋などに入れてから清めるのがお勧め。
なお、洗い清めた金銭などは、必ず自宅へ持ち帰ってくださいとのこと。詳しくは銭洗い所の案内をご覧くださいね。
写真:麻生 のりこ
地図を見る銭洗い所内側の壁には、宝くじが高額当選した方からの喜びの声や、当たり馬券などのコピーが所狭しと貼られています。なかには宝くじの当選金が振り込まれた通帳のコピーも!
コピーといえどもゼロが多く並ぶ通帳を実際に目にすれば、この金神社の銭洗いパワーを感じ取れるでしょう。ジャンボ宝くじ発売期間中には銭洗い所へ行列ができるのも頷けますね。
この金神社では年に数回、祭典が行われます。その1つが毎年1月3日と8日に行われる「初金祭(はつこがねさい)」。
各日ともに午前11時から執り行われ、金運招福や商売繁盛、開運くじを祈願し、祭典終了後には銭洗いで清められた5円玉の福銭が授けられます。この福銭を授けられるのは先着500人。1人1枚限りです。
また、この日には当日限定の「福み」も1,000円から授与されます。
山田天満宮で初詣を済ませ、金神社で銭洗い。そんなお正月を過ごしてみてはいかがでしょうか。
アクセス方法ですが、車の場合は、国道19号線沿いにある「山田郵便局北」交差点を東方面(実際には東南方面)へ曲がり、100メートルほど進むと左側に位置しています。
金神社の周囲には一方通行の道路があるので、ご注意ください。なお、駐車場はあまり広くないので、お正月や祭典日には公共交通機関を利用するのがベストです。
※電車の場合は基本情報を参照
住所:愛知県名古屋市北区山田町3-25
電話番号:052-981-5695
アクセス:
JR中央線、名鉄瀬戸線、ゆとりーとライン、地下鉄名城線の「大曽根駅」下車後、徒歩約7分(JR東海道線を利用し静岡方面から向かう際には、名古屋駅の2つ手前「金山駅」で中央本線に乗り換えると便利)
2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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