人事は尽くした!あとは、東京・代々木「平田神社」へ合格祈願だ!

人事は尽くした!あとは、東京・代々木「平田神社」へ合格祈願だ!

更新日:2017/02/07 14:51

井伊 たびをのプロフィール写真 井伊 たびを 社寺ナビゲーター、狛犬愛好家
「平田神社」は、古典文化復興と宗教改革を通じて、日本近代化を推進した先駆者であり、明治維新の原動力の源泉ともなった平田篤胤をお祀りする神社。学問文化、医学健康、世直しの霊験あらたかな神様として、多くの人から崇められている。昔から「人事を尽くして天命を待つ」という諺がある。何事も成就するか否か、人知を越えたところにある。自分なりに全てを出し尽くしたという心境で、合格祈願に訪れるべきお勧めの神社だ。

閑静な住宅街の中にある「平田神社」

閑静な住宅街の中にある「平田神社」

写真:井伊 たびを

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東京都渋谷区代々木の閑静な住宅街の中にある「平田神社」は、平田篤胤(ひらたあつたね)を、神霊能真柱平田篤胤大人命(かむたまのみはしら ひらたあつたね うしのみこと)として、祀られている神社である。

平田篤胤は、出羽久保田藩(現・秋田市)の出身で、江戸時代後期の国学者・神道家・思想家・医者。成人後、備中松山藩士の兵学者平田篤穏の養子となる。幼名を正吉、通称を半兵衛。元服してからは胤行、享和年間以降は篤胤と称した。

没後、皇室の祭祀を司っていた伯家神道(白川家神道)の家元・白川伯王家より、神霊能真柱大人(かむたまのみはしらのうし)の名を賜り、神様として崇められている。

閑静な住宅街の中にある「平田神社」

写真:井伊 たびを

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当神社は、明治元年(1868年)、東京柳島横川町(現・墨田区太平、横川付近)にあった平田家邸内に邸内社として創祀された。明治14年(1881年)11月に、明治天皇の「御下賜金」をもとに、東京石川第六天町(現・文京区春日、小日向)に遷座された。

その後、第二次大戦末期の空襲により社殿は焼失し、戦後社地が地下鉄車庫用地として、収用されることになり、昭和34年(1959年)11月に現在地に再遷座された。やがて、昭和62年(1987年)6月、社殿その他全面施設を新しく造営され、現在に至っている。

なお、当神社の例祭は、毎年11月3日の「文化の日」に執り行われる。

閑静な住宅街の中にある「平田神社」

写真:井伊 たびを

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御祭神には、文化(学問、芸術、道徳、宗教)、健康(医療)、豊かな生活(財運)、世直し(社会開発)などを司り、御導きくださる御神徳がある。特に学問に関わる試験の「合格祈願」に多くの人が訪れる、お勧めの神社のひとつだ。

当神社は、社地いっぱいに社殿兼施設が建てられており、東側に面する路地に際して鳥居が設けられている。鳥居をくぐり、境内に入ったすぐの左手に「手水舎」があり、拝殿手前の右手奥に社務所の窓口がある。

人事を尽くして天命を待つ!

人事を尽くして天命を待つ!

写真:井伊 たびを

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昔から「人事を尽くして天命を待つ」という諺がある。これは、人として持てる全てを出し切る努力をしたら、その後は静かに天命に任せるという心境のこと。何事も成就するか否かは、人知を越えたところにある。天命は神のみぞ知る領域だ。

人事を尽くして天命を待つ!

写真:井伊 たびを

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こころ清らかにして拝殿に進み、神拝詞(となえことば)を三唱し、二拝、二拍手、一拝する。『どうか!合格できますように』

ちなみに、唱えるべき神拝詞は、拝殿前方にも案内があるが「祓え給え 清め給え 神ながら 守り給い 幸え給え」だ。

なお、当神社では、様々な「御祈祷」を授かることができるが、「入試合格」の御祈祷に人気が集まる。

御朱印とお守りが用意されている。

御朱印とお守りが用意されている。

写真:井伊 たびを

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当神社の「御朱印」は、書き置きタイプで二種類あり、社務所にて用意されている。右側の御朱印には、神代文字で「かむながら」と書かれてある。ちなみに「かむながら」とは、「神拝詞」にもある「神ながら」のことであり「神の御心のままに」という意味である。

天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、神皇産霊神(カムムスビノカミ)という、いわゆる「造化三神」の御分霊が各人の中に宿るとし、人為を加えず神の御心のままに体現する「惟神(かんながら)の道」を説いた「復古神道」に因むとされている。

御朱印とお守りが用意されている。

写真:井伊 たびを

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やはり「合格御守」が一番人気だ。

合格祈願へ行こう!

こちらは住宅街にありながらも、身の引き締まる思いがする場所だ。精気が満ちて、「聖地」と呼ぶのにふさわしい神社だ。シーズンともなれば、合格御守か御朱印らしきものを携えた受験生風の参拝者と行き交うことも多い。

こちらに訪れるには、住宅街にあるので公共交通機関を利用したい。JR中央線、山手線、都営大江戸線の各「代々木駅」から徒歩7分。小田急線「南新宿駅」から徒歩5分と、とてもアクセスのいい神社だ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/02 訪問

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