徳島吉野川の「シラスウナギ漁」と田井ノ浜の朝陽を臨む!

徳島吉野川の「シラスウナギ漁」と田井ノ浜の朝陽を臨む!

更新日:2017/01/13 09:39

徳島県吉野川で厳冬期に行われる「シラスウナギ漁」。闇夜の大河、丸いスポットライトを煌々と灯した漁船が行き交う様子はとても幻想的な光景です。その美しさは「徳島市民遺産」に選定されるほど。
そして徳島県の室戸阿南国定公園は朝陽の名勝が続きますが、中でも西日本屈指と云われる水質を誇り遠浅で白い砂浜が続く田井ノ浜海水浴場の朝陽は別格。空と海、区別がつかないくらい朱に染まった朝陽をご紹介致します。

吉野川のシラスウナギ漁はいつ行われる?

吉野川のシラスウナギ漁はいつ行われる?
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シラスウナギ漁は厳冬期の12月15日〜翌年4月末日が解禁日ですが、平成2017年度の漁期は2016年12月15日〜2017年4月15日までです。光を使って集魚する漁法の為、新月の夜(月が見えない夜)の漁が多く、干潮から満潮にかけて潮に乗って川を遡上して来るシラスウナギを狙います。

吉野川のシラスウナギ漁はいつ行われる?
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漁船が緑色やオレンジ色の集魚灯を浸けると、暗闇の川面から船が浮き上がって見えます。多くの船が忙しく動き回っている様はとても珍しいイルミネーション。まさに厳冬期の風物詩、吉野川を彩る光の祭典です。

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時々、見られる夫婦船!
厳冬期の時間帯、深夜0時か1時位から始まり潮の状態で4時位まで漁が行われます。橋上からの鑑賞であるため、川からかなりの冷気が上がって来て、相当冷えます。ご覧になる際はしっかりと防寒対策をとってお出かけ下さい。

幻想的なシラスウナギ漁を鑑賞するのは吉野川大橋の中央付近から!

幻想的なシラスウナギ漁を鑑賞するのは吉野川大橋の中央付近から!
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シラスウナギ漁を鑑賞するスポットは3か所あります。それぞれ橋梁の上からになりますが、先ずは国道11号吉野川バイパスの吉野川大橋です。橋の高さや見える角度等一番迫力があって人も多く集まり橋上が賑わいます。
次は県道39号線の吉野川橋(旧橋)。この橋は大橋よりも低く船に近くなります。ここまで来ると川幅も狭いですね。河口よりも遠くなる為、船が来るまでかなり時間がかかります。少し待たなければならないでしょう。
最後のスポットは海に一番近い県道29号線の阿波しらさぎ大橋です。ここは一番先に漁を鑑賞出来、橋が一番高くなります。
それぞれ違ったアングルで楽しめますので時間によって順番に上流へ移動されるのも良いでしょう。ただし、かなり川幅があります。いずれの橋も鑑賞する位置はだいたい橋の中央部ですので5分〜10分程度歩かなければなりません。(鑑賞する位置は決められているわけではありません。自分で適当な位置を決めて移動するだけです)

幻想的なシラスウナギ漁を鑑賞するのは吉野川大橋の中央付近から!
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吉野川大橋へのアクセスは深夜ですので車になります。駐車スペースはそれぞれ橋の南詰、堤防沿いに10台前後のスペースがあります。それほど広くありません、照明も無く暗いので充分注意して下さい!

幻想的なシラスウナギ漁を鑑賞するのは吉野川大橋の中央付近から!
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吉野川に限らず、各地のシラスウナギ漁の漁獲量が激減している為、出船の回数も減っています。実際行ってみないと漁がみられるかどうか判らないのですが、事前に徳島市観光課へ問合せるとかなり確率の高い情報が得られます。解禁日の日程と合わせて確認してみて下さい!
徳島市観光課 
〒770-8571 徳島県徳島市幸町2丁目5番地(本館3階)
電話番号:088-621-5232
ファクス:088-621-5457

田井ノ浜からの朝陽は空気が澄んだ真冬が一番美しい!

田井ノ浜からの朝陽は空気が澄んだ真冬が一番美しい!
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冬の風物詩、幻想的なシラスウナギ漁を堪能した後は南へ車で約1時間移動します。
国道55号線を南下しますとそこは室戸阿南国定公園に属する小さな入り江、田井ノ浜海水浴場。遠浅で波も穏やかなので夏は海水浴客で賑わいます。田井ノ浜海水浴場の直ぐ傍にある田井ノ浜駅はJR四国牟岐線の駅ですが、海水浴シーズンのみ停車する臨時駅。ですので朝陽がとても美しく見える冬季の停車はありません。
浜からは波の音と時折聞こえる海鳥の声くらいですね。海水浴場と臨時停車駅の田井ノ浜はよく知られていますが、実は朝陽の事は一部地元の方やカメラマンの方達以外はあまり知られていません。ですからゆったりと独り占めのような気分で堪能して下さい。

田井ノ浜からの朝陽は空気が澄んだ真冬が一番美しい!
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西日本でも屈指の水質を誇る田井ノ浜海水浴場。長さ約1kmに渡って白砂のキメ細かい綺麗な砂浜が続きます。田井ノ浜の直ぐ前の箆野島(ぬのしま)から昇る朝陽、早朝人影まばらの浜から荘厳な朝陽を是非眺めてみて下さい。日頃のストレスや疲れが吹き飛びます!

田井ノ浜からの朝陽は空気が澄んだ真冬が一番美しい!
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夜明け前トワイライトブルーの直後のこの朝陽。空と海のボーダー、水平線までもが太陽光で霞みオレンジ色に染まった世界に変わります。刻一刻と変化するデリケートな時間帯。神々しい空気に包まれた至福のひと時に是非、身をおいてみませんか。朝陽を鑑賞するなら、やはり空気が澄み切り透明感のある厳冬期が一番です!特に美しい浜、田井ノ浜では年末前後がお勧めです!

徳島県吉野川と田井ノ浜での感動の光景、いかがでしたでしょうか?

吉野川のシラスウナギ漁と美波町田井ノ浜の朝陽、どちらも手がかじかみ涙目になる程冷えた時期が素晴らしい!あの幻想的な光景をひと目ご覧になって頂きたいですね。特にシラスウナギ漁は年々漁獲量が減り、出漁回数も減っているようです(絶滅危惧種へ指定されている為、規制も多いですが)。出来れば、早めに行かれることをお勧めします。
鑑賞時期
・吉野川のシラスウナギ漁:解禁日(その年によって変わります。詳細はリンクの関連MEMOを参照ください。連絡先は徳島県観光課 電話:088-621-5232)
・田井ノ浜の朝陽:特に限定はありませんが、11月下旬〜2月末が空気が澄み切り雲の形状により写真のように美しい朝焼けが見られます。
アクセス
・吉野川も田井ノ浜も夜中から明け方の時刻、マイカーかレンタカーになります。暗くて照明はほとんどありませんので運転にはくれぐれもご注意下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/10 訪問

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