ペットも一緒にお参りしよう!東京「市谷亀岡八幡宮」

ペットも一緒にお参りしよう!東京「市谷亀岡八幡宮」

更新日:2017/01/10 17:00

井伊 たびをのプロフィール写真 井伊 たびを 社寺ナビゲーター、狛犬愛好家
東京都新宿区市谷にある「市谷亀岡八幡宮」は、徳川三代将軍家光公やその側室・桂昌院らから篤く信仰された。桂昌院は「生類憐みの令」で有名な五代将軍綱吉公の実母であり、各地の神仏を手厚く保護。当神社には三基の神輿を寄進、祭の隆盛が評判になり、多くの参拝者を集めた。創設以来500年余を経た現在でも、愛玩動物の健康長寿、病気平癒、手術成功、子宝恵綬、交通安全などに御利益があると、全国から多くの参拝者がある。

江戸時代から賑わっていた「市谷亀岡八幡宮」

江戸時代から賑わっていた「市谷亀岡八幡宮」

写真:井伊 たびを

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「市谷亀岡八幡宮」は太田道灌が文明11年(1479年)、江戸城築城の際に西方の守護神として鎌倉の鶴岡八幡宮の分霊を祀ったのが始まりだ。鎌倉の鶴岡に対して亀岡八幡宮と称した。「鶴」千年「亀」万年とは、実にめでたいことで、江戸時代から賑わっていた。

当初は市谷御門の中(現・千代田区内)にあったが、いっとき戦火に晒され荒廃していた。その後江戸時代に入り寛永13年頃(1636年頃)、江戸城の外堀が出来たのを機に現在地に移転され、三代将軍・徳川家光や、その側室である桂昌院などの信仰を得て神社は再興された。

その後、第二次世界大戦による戦火により神木なども含め焼失したのだが、1962年に現在の社殿が再建され、現在でも地域の人々などから信仰を得ている。

当神社の御祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)、気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)、与登比売神(よとひめのかみ)の三柱である。

江戸時代から賑わっていた「市谷亀岡八幡宮」

写真:井伊 たびを

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急斜面の階段を登り、踊り場で見上げる鳥居は、新宿区指定有形文化財だ。この「銅造の明神鳥居」は、江戸時代・文化元年(1804年)に建造されたもの。額には播磨国姫路藩3代藩主酒井忠道の筆による「八幡宮」の3文字が記されている。

柱の直径は約50cmで高さは約5mであり、442人の寄進者とその人たちの職業が刻まれている。当時から多くの人々の信仰の対象であったことが窺える。ちなみに、銅造の鳥居は新宿区で唯一のものだ。

江戸時代から賑わっていた「市谷亀岡八幡宮」

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最近では「ペットも家族の一員」という風潮が広まって、ペットと一緒にお参りできる神社も少しづつ増えてきたが、境内にペットと一緒に入られる神社はまだまだ少ない。ところが、当神社は一緒にお参りまでOKだ。

というのも、当神社を熱く信仰された桂昌院さまは、生き物を愛おしむ「生類憐みの令」で有名な五代将軍綱吉公の実母である。当神社は創設から500年あまり経った現在でも、愛玩動物の健康長寿、病気平癒、手術成功、子宝恵綬、交通安全などに御利益があり、全国より多くの参拝者がある。

現在、ペットの各種祈祷において、日本を代表する神社と崇められ、特に「初詣に人気の神社」としても有名である。

境内はペット連れの参拝者で賑わう

境内はペット連れの参拝者で賑わう

写真:井伊 たびを

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特に、ペットと一緒の初詣は人気だ。

境内はペット連れの参拝者で賑わう

写真:井伊 たびを

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境内はペット連れの参拝者で賑わう

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可愛いペットのためにお守りを

可愛いペットのためにお守りを

写真:井伊 たびを

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鈴は古来より縁起のいいものとされ、たくさんの災いから可愛いペットが守られますように、との願いを込めて作られた御守迷子札の「百守鈴(ももりん)」。この鈴の中には、当神社にてご祈祷された「御守護(御守り)」が大切に納められ、万が一のためにペットの情報が記入できるようになっている。特に参拝者から人気だ。

可愛いペットのためにお守りを

写真:井伊 たびを

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「百守鈴」のほかにも、いろいろな御守りがある。削り木札御守りや、病気や怪我の回復祈願の御守りや、バンダナお守りなどもある。さらに、地方への発送依頼も受けていただけるのもウレシイ!

可愛いペットのためにお守りを

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おみくじになっている「招き猫」。その愛くるしい顔に、つい引いてみたくなる。

旅行の安全もお護りくださる!摂社「茶木稲荷神社」

旅行の安全もお護りくださる!摂社「茶木稲荷神社」

写真:井伊 たびを

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摂社であるこの「茶木稲荷神社」は、いまから遡ること千年余り前、弘法大師が初めて御鎭祭されたのが始まりとされている。御祭神は保食神(うけもちのかみ)、すなわち稲荷大神。この神さまの主なる御神徳は、食物衣服のことを司ることだが、その他にも、家内屋敷の安全を始め、農業、工業、商業の繁昌、諸技藝の上達、交通旅行の安全などのお護りなど、幅広い御利益がある。

旅行の安全もお護りくださる!摂社「茶木稲荷神社」

写真:井伊 たびを

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さらに、御祭神には、古来病気平癒に特別の信仰もある。古くから伝わる茶ノ木にまつわる習俗があり、特に眼病の人は17日、あるいは37日21日の間茶をたって願えば、霊験があらたかであったとの言い伝えがあり、そのほかにも様々な願いが成就する御利益もある。

旅行の安全もお護りくださる!摂社「茶木稲荷神社」

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金刀比羅宮や、出世稲荷神社にも

金刀比羅宮や、出世稲荷神社にも

写真:井伊 たびを

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●金刀比羅宮
讃岐の金比羅さんで有名な金刀比羅宮の御分霊をお祀りした神社。御祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)と、崇徳天皇(すとくてんのう)と、大黒天である。御利益は、航海安全を始め、交通安全 、海上守護、産業の円満、金運の招来などがある。

江戸時代、諸国の物資が陸路水路ともども江戸を中心に集散するようになり、市谷は特に四ッ谷まで続く水路の揚げ場として多くの船が行き交った。海上守護の御神威が高い金刀比羅宮を、祭る船が航海の無事安全に感謝して、ここに奉祭したと考えられている。

金刀比羅宮や、出世稲荷神社にも

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●出世稲荷神社
市谷のこの小高い丘には、むかしから多くのお稲荷様が祀られており、「稲荷山」と称されていた。御祭神は、宇迦之御魂大神(うがのみたまのかみ)で、御利益は、立身出世、商売繁昌、資格取得である。ちなみに、「成田山新勝寺」にある「出世稲荷神社」は、当社の御分霊を祀ったものであると言われている。

金刀比羅宮や、出世稲荷神社にも

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●花のモニュメント「花物語」
人々が植物の起源を知ることで、植物の大切さを知り、植物を愛し育み地球の平和を、願うきっかけになるように、境内にこの婢が建てられている。

とても!アクセスがいい!

「市谷亀岡八幡宮」は、どこから訪れるにしても、JR、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線の各「市ヶ谷」駅から歩いてすぐ、というアクセスのいい神社だ。かわいい家族の一員でもあるペットと、一緒にお参りに出かけてみてはいかがだろう?

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/01/02 訪問

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