数十匹の猫が暮らす寺。福井県・越前市「御誕生寺」

数十匹の猫が暮らす寺。福井県・越前市「御誕生寺」

更新日:2017/04/21 13:18

やまざき にんふぇあのプロフィール写真 やまざき にんふぇあ 一人旅ブロガー
福井県・越前市にある御誕生寺。武生駅から車で10分離れたところにある、曹洞宗の修行道場です。本来であれば観光名所になるような場所ではありませんが、近年知名度を高めており、参拝者が急増しています。その増えた参拝者たちのお目当ては、寺で暮らす数十匹の猫たちです。
今回は、近年猫寺として名が知られるようになった御誕生寺を案内します。

なぜ猫寺になった?御誕生寺の歴史

なぜ猫寺になった?御誕生寺の歴史

写真:やまざき にんふぇあ

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御誕生寺は元々、1948年に瑩山禅師(鎌倉時代の曹洞宗の僧侶。瑩山派の派祖)の出身地とされている越前市帆山町に建てられました。最初の御誕生寺はやがてなくなりましたが寺籍は残っており、2002年に現在の地に小庵が建てられ、2009年には本堂が完成し落慶法要が行われ、現在に至ります(瑩山禅師の出身地は坂井市丸岡町であるという説もあります)。

猫にゆかりがある寺ではありませんでしたが、住職が猫好きで猫を保護していた結果、近年多くの猫がすむ寺として話題になりました。今、御誕生寺では猫の世話も修行の一環となっています。

寺で暮らすたくさんの猫たち

寺で暮らすたくさんの猫たち

写真:やまざき にんふぇあ

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御誕生寺には数十匹の猫がいますが、頭数は常に変化しています。寺で保護されることが決まった一部の猫をのぞき里親を募集しているためです。また、定期的に譲渡会も開かれ多くの猫が飼い主を見つけました。

猫ごとに差はありますが、基本的に人慣れしており、さわられるのを嫌がらず、中にはひざに乗ってくる子もいます。

個性的な猫たち

個性的な猫たち

写真:やまざき にんふぇあ

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猫を複数飼っている方ならご存知だと思いますが、一口に猫と言ってもその性格や外見は様々です。つぶれた顔が特徴的で、人に囲まれても構わず眠る最古参の「レオ」(前の段落の写真)、黒くスマートなボディに白い足とあごを持つ「足長」(この段落の写真)、寺務所に引きこもりがちだけど人に対しては愛想の良い「ゴンザレス」(次の段落の写真)など、個性的な猫が暮らしています。

猫のために寺務所で寄付しよう

猫のために寺務所で寄付しよう

写真:やまざき にんふぇあ

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病気になったりケガをしたり、何かと病院の世話にならないといけない猫たち。例え健康体だとしても去勢手術やワクチン接種が必要であり、医療費は常に不足しているのが現状です。

寺務所では医療費の寄付を募っているので、立ち寄って募金してきましょう。1,000円以上寄付すると、お守りやおみくじ、御誕生寺の本などを1つだけいただくことができます。

2009年落慶の真新しい本堂

2009年落慶の真新しい本堂

写真:やまざき にんふぇあ

前述の通り本堂は2009年の落慶で、真新しいのが見た目にもよく分かります。釈迦如来を本尊として祀っているので、猫を見る前にまずはお参りしていきましょう。

御誕生寺に訪ねた時の注意点

たくさんの猫たちが気ままに暮らす楽園のような場所ですが、本来は曹洞宗の修行道場であり、猫カフェなどの娯楽施設ではありません。さわいだり、寝ている猫を起こしたり追っかけ回したりせず、お寺の敷地内だということを踏まえて節度を持って猫を愛でるようにしましょう。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/31 訪問

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