レトロ・スウィーツ・隠れ家!札幌で通に愛される個性派カフェ3選

レトロ・スウィーツ・隠れ家!札幌で通に愛される個性派カフェ3選

更新日:2017/01/12 12:45

藤井 麻未のプロフィール写真 藤井 麻未 元秘境系海外旅行添乗員
国内外の観光客から不動の人気を誇る札幌。北国ならではの風情に加え、安くて美味しいグルメの数々もその人気の秘密といえよう。ラーメンやスープカレーの店など次々と新店舗が生まれる中で、札幌は個性的なカフェが多いことでも有名だ。今回は「レトロでスウィーツが美味しく、隠れ家的」な個性派カフェをキーワードごとにご紹介しよう。

時間がゆったり流れるレトロな別世界「Cafe倫敦館」〜レトロ〜

時間がゆったり流れるレトロな別世界「Cafe倫敦館」〜レトロ〜

写真:藤井 麻未

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札幌、西11丁目の落ち着いたエリアに佇むのが「Cafe倫敦館」だ。店の前には大きな木が茂り、店内に入ると森の中の静かな別荘にいるような感覚に浸ることができる。70年代創業のCafe倫敦館はモダンでスタイリッシュな流行りのカフェとはまた一味違って、時代を感じさせるレトロな雰囲気が魅力だ。カフェというよりも「喫茶店」といった方がしっくりくるかもしれない。

入った瞬間に微かに香る煙草の薫り、控えめな音量で細く流れるヴィンテージなジャズ。店内のあちこちに置かれたアンティークな調度品に、大正時代に作られたという年代物のタイプ式レジスターは今なお現役だ。これらが木目調の内装と相まって現代とは隔絶されたレトロな別世界を演出している。

時間がゆったり流れるレトロな別世界「Cafe倫敦館」〜レトロ〜

写真:藤井 麻未

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Cafe倫敦館ではハンドドリップの珈琲に拘りがあるのはもちろんのこと、食事やスウィーツ類も充実している。凝ったものは無いけれど、素朴でオーソドックスなメニューこそがここの売りである。

例えばランチで頂けるマカロニグラタン。いかにも昔ながらの喫茶店に置いてあるメニューだが、さすが札幌、乳製品のコクたるや半端ない。まろやかなベシャメルソースに甘い玉ねぎとマカロニが絡み、たっぷりと乗ったチーズが糸を引く。セットのパンも札幌クオリティーだ。しっかりと噛み応えのある生地は小麦の風味と濃いバターが絶妙なハーモニーを生み出している。各種ケーキはやはりクリームが絶品だ。ドリンクは珈琲以外にもバナナジュースなど昔懐かしいものも充実していて、身も心もほっこりする魅力的なレトロカフェとして是非おススメしたい。

札幌王道スウィーツを余すところなく味わえる「北菓楼 札幌本館」〜スウィーツ〜

札幌王道スウィーツを余すところなく味わえる「北菓楼 札幌本館」〜スウィーツ〜

写真:藤井 麻未

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「北菓楼」といえば、「六花亭」と並ぶ札幌の代表的お菓子メーカーだ。空港やデパートなどでも様々なバリエーションのお菓子を売り出し人気を博している。そんな北菓楼がカフェを併設した初の路面店を2016年3月、札幌にオープンした。北菓楼札幌本館の魅力は、何といってもカフェで北菓楼王道の生スウィーツを余すところなく味わえる点だ。

道外への手土産にするには難しい要冷蔵の生菓子。しかしそのどれもが涎がでるほど魅力的だ。落ち着いたカフェでそれらを食べられるとあってはスウィーツ好きは黙っていないだろう。二階部分にあるカフェは明るく開放感に満ちた雰囲気で、壁際に設置された大きな本棚やグランドピアノが良い味を出している。メニューは北菓楼名物のシュークリーム、ケーキ、ソフトクリーム、パフェ類に加えオムライスなどランチも人気だ。

札幌王道スウィーツを余すところなく味わえる「北菓楼 札幌本館」〜スウィーツ〜

写真:藤井 麻未

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中でもおススメするのはシュークリーム類。サクサクの焼きたてパイ生地とトロッとしたクリームのハーモニーがたまらない「夢不思議」、独特の歯応えがあるビスキュイ生地にカスタードと生クリームのリッチな二層構造が魅力の「北の夢ドーム」、もちもち食感の生地をちぎりながら中のカスタードを付けて食べる新感覚の「ビスコット」など、食べ比べしたくなる夢溢れるシュークリームが満載だ。欲張り派には、好みのケーキ、ソフトクリーム、ホイップクリームたっぷりのシフォンケーキとドリンクがセットになった夢のようなスウィーツプレートがたった750円で用意されている。

札幌王道スウィーツを余すところなく味わえる「北菓楼 札幌本館」〜スウィーツ〜

写真:藤井 麻未

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一階部分には生菓子、そしてクッキーやおかき、バームクーヘンなど、また大福などの和菓子、本店限定品に至るまで北菓楼自慢のお菓子たちが一挙に集合し、お土産ならばここで全て揃ってしまう。試食が太っ腹なのも札幌クオリティーだ。シュークリームなどの生菓子までガッツリと試食をさせてくれるのだからスウィーツ好きにはたまらない。まさに札幌ならではの王道スウィーツパラダイスとして是非おススメしたい一軒だ。

ジブリの世界を連想させる蔦に覆われた隠れ家カフェ「森彦」〜隠れ家〜

ジブリの世界を連想させる蔦に覆われた隠れ家カフェ「森彦」〜隠れ家〜

写真:藤井 麻未

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閑静な円山地区の、とある住宅街に佇む木造民家。一瞬カフェだと分からないが、それが隠れ家ファンにはたまらない。「森彦」はこぢんまりとした木造古民家をまるごと利用した温かみのある一軒家カフェだ。その魅力は街の喧騒から隔たれ秘密めいた「隠れ家感」。古びた壁一面に這う蔦の葉がまるでジブリの映画に出てくる世界を連想させる。

ジブリの世界を連想させる蔦に覆われた隠れ家カフェ「森彦」〜隠れ家〜

写真:藤井 麻未

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カフェの中に入ると、ギシギシときしむ床に木造家屋ならではの木の温かみを感じる。そして目の前のカウンターから運ばれてくる芳ばしい珈琲の香りは極上だ。狭くて急な階段を上ると二階にも落ち着くテーブル席が配置され、窓の外には木々が茂り鳥の巣箱が覗いている。アナログ時計が時を刻む音のみが響き、静寂がより一層隠れ家感を醸し出す。窓から外を眺めながらゆっくりと考え事をしたり読書をするのに最適だ。

ジブリの世界を連想させる蔦に覆われた隠れ家カフェ「森彦」〜隠れ家〜

写真:藤井 麻未

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辺りに街灯がほとんどないため、日が暮れると周囲は真っ暗になる。蔦に覆われた一軒家はオレンジの光を放ち、冷涼な札幌の夜を温かく演出する。日が暮れてからの森彦も格別な味わいがあっておススメである。

珈琲は自家焙煎。森彦オリジナルの個性派珈琲はどれも味わい深く、コロンビアのデカフェなんかも置いてるところが通好みでもある。素朴で優しいスウィーツ類も満足度が高く、落ち着いた隠れ家でレベルの高い珈琲とスウィーツを頂きたいという方におススメしたい一軒だ。

おわりに

さて、知られざるカフェ天国の札幌。今回は中でも「レトロ、スウィーツ、隠れ家」というキーワード毎に、それぞれ魅力溢れるカフェをご紹介した。爽やかな夏も、雪の深々と降る冬も、いつだってカフェは札幌の観光シーンに欠かせない。ぜひお気に入りの一軒を見つけてみてはいかがだろうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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