写真：万葉 りえ
地図を見るビールジョッキからあふれそうな泡に、思わずゴクンとのどが鳴る！
外食の時には、店頭にディスプレイされた料理の見本を参考にメニューを決める方も多いのではないでしょうか。岐阜県の郡上八幡はその食品サンプルで全国の半分以上のシェアを持っている町なのです。
郡上八幡というと、７月中旬から９月上旬にわたって繰り広げられる盆踊り「郡上おどり」で有名な町。また、名水の郷としてもしられており、川辺の宿に泊まって昔の町並みをそぞろ歩きしながらゆったりと過ごすにもいい所です。でも、せっかくなら、ここならではの食品サンプル作りに挑戦してみませんか。じつは、予約をしないと体験できないほどの人気なんです。
写真：万葉 りえ
「コーヒーこぼしたの誰っ！」と言ってしまいたくなる光景ですが・・・いえいえ、これも食品サンプル。こんな、いたずら心を刺激する製品もあるんです。本物と間違えそうなリアルさですよね。
写真：万葉 りえ
地図を見る食品サンプルの発祥についてはいくつか説があるようですが、その生みの親の一人が郡上八幡出身。それで、この町に工房がいくつもできるようになったのです。昔の食品サンプルは蝋（ろう）製。しかし高温に弱く壊れやすいこともあって、現在は合成樹脂製になっています。
今回は食品サンプル作りの中でも、お子さんでも楽しめる可愛いスイーツタルト作りをご紹介します。写真でご覧いただいているように、イチゴにパイナップル、そしてサクランボなど、彩り豊かなスイーツの材料もバッチリでしょ。
写真：万葉 りえ
地図を見るまずはタルト型を選びます。写真はまる型ですが、ハート型も用意されています。
選んだ後に行うのが、このパイ生地で出来た（ような）タルトを下にある黒い受け皿に両面テープでしっかりとつけることです。これは忘れてはいけない大事なポイント。作ったものが乾くまでに時間がかかります。ですから、これは形が崩れないように持ち帰るための大事な作業なのです。しっかり貼り付けてくださいね。
写真：万葉 りえ
地図を見る次に行うのが、白いクリームをタルトに絞り出す作業です。色もさわり心地も、そして絞り出し口から出てくる様子も、まるで本物の生クリームのよう。タルトの中にクリームを絞り出したら、次は好みのフルーツを乗せていきます。どれもリアルにできているのでどのフルーツを乗せようか迷ってしまいそうですよね。
でも、クリームを絞り出してから時間がたくさん過ぎてしまうとフルーツがうまく乗りません。クリームを絞り出す前に使うフルーツを選んでおいて、スイーツの全体的なデザインだったり絞り出し方などを工夫することもできます。そうすれば、ますますオリジナリティあふれた作品に！
写真：万葉 りえ
地図を見る上に乗せるものはフルーツ類だけでなくチョコレートなども用意されています。何をどう組み合わせるかは自分のお好み次第。また、フルーツを乗せた後でもう一度クリームを上から絞ることもできます。フルーツが落ちないようにするためでもあるし、ここでカード立てなどを差し込むこともできるのです。完成したら上からふたをはずれないようにかぶせて、大事に持って帰りましょう。
写真：万葉 りえ
地図を見る店内には様々な商品が揃っていて、すでに作られたスイーツタルトも販売されています。しかし、きっと自分で作ったもののほうが「可愛い」し「美味しそう」と自画自賛したくなるのでは。
写真：万葉 りえ
地図を見る今回ご紹介したのは、築１５０年以上の日本家屋で食品サンプル作りができる「サンプル工房」です。こちらでは、大きなデコレーションケーキからかわいいマグネットやキーホルダーなどたくさんの食品サンプルでできた製品が店内にあふれており、見ているだけでも楽しめます。
写真：万葉 りえ
地図を見るその中で特に人気なのが、小さなビールジョッキのキーホルダーです。おつまみになる枝豆などと組み合わされているだけでもかわいいのですが、なんとジョッキの中の泡が傾きに合わせて動くのです。また、お寿司が好きな方には、もちろんとりどりのお寿司の食品サンプルも。
今回はだれでも楽しめ、２０分程度で完成するスイーツタルトつくりをご紹介しました。こちらではカップアイスや天ぷら作りにも挑戦できます。てんぷらの場合は、サンプルでも、やはり本物のてんぷらを作るときと同じように作られたエビや大葉に衣をつけて仕上げていきます。
どのコースでも、体験を希望される方は前もって予約をしておくことをお勧めします。
日本三大名湯の一つ下呂温泉もある岐阜県。ゆったりと温泉で癒されたら、楽しい思い出もつくりに郡上八幡へ足を延ばしてみませんか。
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(2024/4/19更新)
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